「ポケモン」の方が「語学」よりも、よっぽどコミュニケーションがとれるぞ~
「英語」さえできれば!世界中の人とコミュニケーションがとれるはず~と、殆どの日本人が、そう思っている~と思う。
私も、あともう少し英会話が、流暢に出来たならイイのに~と思う事は、これまで、ず~っと思って生きてきた。
しかし、外国の人と、コミュニケーションをとる方法として、まず「英語」と考えるのは、「英語」のシェアが大きいから確かではあるけれど、必ずしも「英語」という訳でもない。
「ブラジル」は、「ポルトガル語」の国
私が、ブラジルに行ったのは、2005年だったと思う。
私が当時、関わっていた団体の総会のために「リオ・デジャネイロ」(以下、リオ)に、行くことになったのだ。
空港から外に出ると、街の中に、とにかく「英語」が無かった。
「中学生レベル」の英語力の私ですら、「英語だったらわかるのに~」と思うほど「英語」が見当たらない。
だから、「お店のメニュー」や「看板」に書いてある文字が、全くわからなかった。
その帰り、ブラジルから、アメリカへ~当時の「空港」の様子
「行き」は、成田から、マイアミ、ダラスを経由して、リオの空港に着いた。そして、「帰り」は、リオから、サンパウロ、ニューヨークを経て成田に戻るという空路だった。
当時(2005年)は、2001年にアメリカで起こった「同時多発テロ」の名残りが、ものすごく強くあった。
だから、この頃、アメリカの空港の「荷物検査」が、異常に厳しかったのを覚えている。
素足にミュールをはいているだけでも、脱いで裸足になり、脱いだ靴(ミュールですら)を「感知器」を通さなければならなかった。
そして、このテロを機に、アメリカとブラジルは、当時、険悪な関係だった。(何故、そうなったのか、記憶がハッキリせず、ネットで調べてもわからなかった・・)
(確か~)「売り言葉に買い言葉」のように、ブッシュ大統領(当時)が、ブラジルからアメリカに入国する「外国人」に対し、一人ひとり「指紋」と「瞳孔」を採取すると言い出し、その通り実行されていた。
搭乗ゲートに繋がっている場所は、くねくねと「人の列」で、埋め尽くされている感じだった。
とにかく手続きに、時間が掛かって、2時間近く並ばされたのを覚えている。
※昔の事で、記憶があいまいなのですが、チェックを受けた場所は、サンパウロの搭乗ゲートではなく、ニューヨークだったかもしれません(*^^*)
「ポルトガル語」の中で、唯一、聞き取れた「単語」は~
私の並んでいる後ろには、家族連れがいた。
その中に、子ども3人(わんぱくそうな男の子2人と、小さい女の子)がいた。
さらに以前(1980年代後期・湾岸戦争の前の年)、娘2人を連れてアメリカに行った時の事、空港の入国カウンターが混んでいた。
すると、小さい子どもを連れている人に、その場にいた係員が声を掛け、空いているゲートに案内してくれて、並ばずにすんだ。
日本だったらありえない「アメリカって、すごいな!」と、この時、子連れだった私は思った。
この頃の日本は、今のようにベビーカーで、どこでも行かれるような社会ではなかった。
私には、この「記憶」があったので、一体いつからアメリカは、こんな小さい子どもまで「並ばせるようになったのか!」と、一瞬、憤った。
しかし、どんなに憤っても、この「果てしない列」に、ひたすら並ぶしかない~
しばらく並んでいると、その家族連れの中にいた男の子が喋っている「全く理解できないポルトガル語」の中から、
「ポッケモン」という「単語」が、ピコっと聞き取れたのだ!
今、「ポケモン」って言ったよね!
私は、その子と絡みたくて、
私の娘たちが、小学生の頃によく歌っていたポケモンの歌(ひたすら、ポケットモンスターの名前を連呼する歌が当時あった)を必死で思い出し・・・・
全部は言えないけれど、頭に浮かぶ「ポケモンの名前」をひたすら、その男の子に向かって言ってみた~!
「イーブイ・・・コダック、 カメックス・・・フシギダネ~」
すると、
その子が、全く理解できない「ポルトガル語」で
「ポケモン愛」(たぶん~)を
私に、ものすごい勢いで、しゃべりだしたのだ。
突然、友達に話すかのように・・・
そして、すっかり打解けた彼は、少し落ち着いた様子で、私にいろいろ話してくれた。(たぶん、ポケモンについて、説明してくれたのだと思う。)
すごいな「ポケモン」!
その光景を笑顔で見ていた、その子のママ(たぶん)が、「英語」で、この男の子が「ルーカス」という名前で、5歳だという事を教えてくれた。
ルーカス君のおかげで、長い、長い列に並ぶ時間も、楽しく過ごせた。
これからの世界では、「英語」よりも、
「ポケットモンスターの名前」を言えた方が、
よっぽどコミュニケーションがとれるぞ!
この時ほど「実感」したことは無かった。
いまだに、「ポケモン」は健在だ~!
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この時、出会ったルーカス君は、今頃、どうしているのだろうか・・・
「Youは何しに日本へ!」に、よく出てくるような、
「日本のアニメが大好きで、日本に来ました!」というような
立派な大人に、成長しているのかもしれないな~
この記事を書きながら、そんなことを思った私なのでした・・・
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