「経験談!」フリーランスフォトグラファー としてタイで働く

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自分が経験したことからお話をすると、自分は3年前からタイ(バンコク)・インドネシア(ジャカルタ)・マレーシア(クアラルンプール)でフォトグラファーとして活動しています

どうして東南アジアに移住したのか?というキッカケのお話は記事の最後にリンクしておきます

今回は現在拠点をおいているタイ(バンコク)に関してお話ししていきます


タイで働くということ
自分がタイに活動の領域を広げたのは、

マレーシアで働いている時に見つけたタイフォトグラファーのインスタグラムがきっかけでした

彼の作品は非常にレベルが高く、そこからタイのフォトグラファーやファッション業界について調べるようになりました

タイの屋外での撮影ロケーションも豊富で魅力的なこともあり、マレーシアでアシスタントを終えたらタイにも挑戦しようと決めていました

タイは日本と同じで「自国の音楽や映画」などのタイ文化が発達しているので、

現状として外国人が現地の業界に参入するのはマレーシアやシンガポールなど周辺国と比べても比較的難しいです

もしタイでどうしても働きたいという方は、起業をオススメします

タイで起業する場合、制約は色々ありますが物価も安いので日本と比べても比較的リーズナブルです

注意したいこと

フリーランスとして、日系企業だけをクライアントにするのはオススメしません

フリーランスとしての仕事はクチコミからも回りやすいので、狭い日系コミュニティで働くよりも仕事量が異なります

さらに日系クライアントに依存しすぎると、いつか実績のある別のフリーランスの方が参入してきた際に仕事を取られることが見込まれます

日系の会社に勤めるのは比較的簡単かもしれませんが、フリーランスとして日系企業だけがクライアントになってしまうと日本で働くのと変わりません

外国でキャリアを積むのであればどこの国で働くにしても、現地企業をクライアントにして実績を積むことをオススメします


最近は若いエンジニアの方が東南アジアに多く見られます

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最近はフリーランスエンジニアの方々が、海外ノマドとして物価の安いタイに移住される方が多いようです

リモートワークのできるエンジニアと違い、現地クライアントが必要になるフリーランスとして働く場合は就労VISAがないと不法就労になります

仮に日本からの仕事であった場合も単発で終わることが見込まれるので、タイを拠点にするのは難しいです

対策

現地の友人やタイに親戚がいる場合、スポンサーVISAを受ける方法もあります

スポンサーVISAを受ける際は、必ず自由な時間が確保できるように交渉しておく事

あるいは、日本の出版社に企画を持ち込むなりしてチャンスを自分で作り出すのもいいかもしれません


タイでのファッション業界の現状

タイは日本人から見ると発展途上国のイメージが強いですが、

バンコク市内においては街並みの移り変わりも早く、自分が初めてタイに訪れた10年前とは比べ物にならないほど発展しいています

仕事においては個人事業主がとても多い国なので、自国のファッションブランドや雑誌の種類も自分が働いていたマレーシアと比べても豊富です

自分が実感したことは、

・現地のクライアントを持つということはタイ語ができて当たり前

・英語を話せる人がいればラッキーくらいの感覚です

これは出版社・フリーランスで働く方々も共通して同じことが言えます

ファッション分野に限って言えば、

留学経験のあるデザイナーやスタイリストの方々が多いので他の分野に比べると英語のできる方がやや多いです

当たり前のことですが、日本語ができるクライアントはほぼ皆無です

仮に日本語が話せる方がいたとしても仕事としては成立しにくいですし、トラブルの元です

最低限ビジネスレベルの英語力、あるいはタイ語ができれば確実に仕事の幅は広がると思います

年齢層は比較的若いです

20代の方でも第一線で活躍しています

30代クラスになると一種のベテラン枠に入ります

40代になると自分の仕事で稼いだ資金でスタジオ運営をしながらフォトグラファーをしている人をチラホラ見かけます


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出版社にはハウスフォトグラファーといい、自社でカメラマンを雇っています

世界どこも同じだと思いますが、タイではたとえ有名雑誌だとしても大半はハウスフォトグラファーが撮影しています

大手の出版社でも、予算がないのでハウスフォトグラファーにチャンスを与えてスキルの育成に力を入れているように見えます

長期間ハウスフォトグラファーとして働いている人は、独立後もコネが強いので仕事には困らなさそです

フリーランスとして雑誌の仕事をもらえるのは、

・有名フォトグラファーであれば表紙の撮影

・実力のある中堅フォトグラファーに数ページ分の撮影

タイで1からフォトグラファーを目指すのであれば、タイ語が必要になりますがハウスフォトグラファーとしてキャリアを積むのが最短方法です

ただハウスフォトグラファーはフリーランスと違い、会社員なので得られる金額は毎月の固定給のみです

どちらを選ぶかは個人の問題ですが、フリーランスであれば雑誌に固執する必要はないので自由に動き回れます

ただフリーランスとして働く場合、仕事がなければ収入は0です


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自分がバンコクで経験したこと
自分はバンコクで活動を始めたばかりの頃、割とスムーズに現地のスタイリストに協力していただきテスト撮影をしました

テスト撮影での写真を気に入ってもらい、翌週にはLookbookの仕事もいただけました

しかし、、、良いことは長く続かず、その後は長らく仕事がなくバンコクではひたすらテスト撮影と営業を繰り返していました

正直、マレーシア・インドネシアと比べても比較にならないほど仕事を得るのが難しいです

これが本音です

バンコクで活動を始めて1-2年目くらいから、テスト撮影からポツポツと仕事へ変わっていきました

これまでは副業が本業よりはるかに利益を上げていたのですが、最近はタイで本業だけでも利益を上げ始めてきました


お金に関すること

現地企業や未経験での日系企業の固定給はアバウトに11万くらいだったと思います

フォトグラファーとして自分が頂いたお仕事の経験からお話しすると、

・雑誌の撮影は最大で¥35000/経費別 6ページ

・ローカルのファッション誌であれば無料なんてこともあります

・Lookbookの撮影は1本 ¥35000~

タイでの広告撮影の経験がないのでわかりませんが、

東南アジア価格でも1本10万くらいの予算はあると思います


まとめ

タイで活動期間中も・マレーシア・インドネシアで活動を並行していたので、ここが足を引っ張ってしまった原因かなと思います

現地のコミュニティに溶け込むことと、営業・作品撮りを改善しながら繰り返していればいずれ仕事は回ってきます

目標があるのであれば諦めないことが大切です

これらが自分の知るフォトグラファーとしてのタイの現状になります

ご覧いただきありがとうございました m(_ _)m

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