「知っておくべき」ファッションフォトグラファーとしての働き方

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今回は、ファッションフォトグラファーとして将来展開していく方法について解説していきます

はじめにお伝えすると、フリーランスフォトグラファーとして生計をたてていくのは中々難しいです

ネガティブな意見に聞こえるかもしれませんが、技術的な事ばかりで「営業スキル」や「業界の仕組み」を理解しようとしない限りこの業界で生き残るのは難しいと断言できます

これらの知識は、アシスタントとして働くことによって自分の師匠から学ぶ事ではあるのですが、今回は右も左もわからないといったフォトグラファーの方向けに解説していきます


アシスタントとして働く
アシスタントと聞くと、なんだか辛そう、、、といったイメージが湧きませんか?

本音として、アシスタントをスキップするとフリーランスになってからアシスタント時代の辛さのほうがマシといった感じになります

アシスタントをスキップしたフォトグラファーで現に仕事がなく路頭に迷っているのであれば、アシスタントに戻ることをお勧めします

具体的に

・コネがない

・仕事がない

・トラブルの対処方法がわからない

・仕事の進め方がわからない

アシスタントの経験がない場合、これらを実践で毎度毎度クリアしていき経験を積むしかないのです

アシスタントの仕事で学べるものは「技術的な事」だけではないです

アシスタントをしながら、師匠のクライアントや関わるアシスタントの方と「コネ」を持つこと

アシスタント時代にあなたに関わった仲間(ヘアメイク・スタイリスト・ディレクター)は、あなたがアシスタントを卒業する頃には彼ら彼女らもアシスタントを卒業してフリーランスとしていずれ一緒に働く仲間になります

「彼ら彼女ら」がいづれあなたのクライアントになることも十分に有り得ますし、なんらかの仕事をあなたに運んできてくれる可能性も十分に有り得ます

そういった意味で、フリーランスフォトグラファーとして長くこの業界で生計を立てたいのであれば、アシスタント経験は確実にしたほうがいいです

アシスタントの仕事がきついといっても、どの仕事でも最初の3か月はキツイです

仕事の流れもわかってくる3ヶ月後には、正直大してきつくないです

これでもキツイと感じるのであれば、どんな仕事をしてもキツイと思います

フリーランスとして働くことに比べれば、責任も比にならないほど小さいです

フリーランスとしてキツイのは主にメンタルです

最初の一歩は重く感じるかもしれませんが、私の意見としてはアシスタントを経験したほうが絶対良いです

<新卒じゃないから年齢が気になるという方へ>

自分がアシスタントをしている時に先輩アシスタントの方で40歳の先輩がいました

自分の師匠も言っていたことでもありますが、自発的に仕事をしてくれる人間であれば「年齢は関係ない」

自分も25歳の時に写真業界に飛び込み、30歳でアシスタントに戻りました

年齢を気にするのであれば、海外でアシスタントにつくと良いと思います

実力主義なので、アシスタント間でも日本ほど上下関係はありません

自分も独立してフリーランスになった1年後に海外でアシスタントに戻りました


制作会社・広告代理店で働く

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社カメ(会社員カメラマン)として、固定給をもらいながらアシスタント→フォトグラファーまで抱えている会社に入社する

あなたが撮影したい仕事かは別として、仕事に困らずあなたの実績を残せます

先輩フォトグラファーも沢山いるでしょうから、色々な情報や技術を習得することができます

あなたが何を撮りたいのか明確でない場合は、ここをステップにフリーランスになるのも一つの手です

自分が振り出しに戻れるのであれば、まずここを選択するでしょう


ひたすら営業活動をする
それでもフリーランスフォトグラファーにこだわるのであれば、選択は1つです

ひたすら営業活動をするしか有りません

フォトグラファーとして生き残るには、あなたの撮影スタイルが確立しているのは大前提です

フリーランスで働くということは、大御所のフォトグラファーやあなたの師匠と同じフィールドで戦うことになります

技術で大御所をいきなり圧倒してあなたらしい作品が作れるアーティストであれば、営業活動をしなくてもクライアントから貴方に歩み寄ってきてくれます

現実的に、クライアントから歩み寄ってきてくれるような新人フォトグラファーは年に1ー2人くらいの狭き門です

日本のカメラマン人口からみれば、どれだけ狭き門かわかりますよね?

自分は特別ではないと思い込むことが必要です

では、特別な存在ではない私達はどのように仕事をもらって生計を立てていくか?

ひたすら営業活動するしかないのです

しかし、新人フリーランスフォトグラファーの特権としては

・既存のありきたりな写真ではない「独自性」をもった新しい人材

・あるいは、予算の少ないクライアントに対して新人として安くあなたを売り込んで仕事をもらうチャンスがあります


REP (写真事務所)に所属する

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タレント事務所と同じで、フォトグラファーを数多く抱える写真事務所は存在します

仕事を紹介してもらう代わりに、手数料を事務所に引かれるといったシステムです

<メリット>

業界のコネがない方でも、営業活動が得意でない方でも、REPがあなたに仕事を紹介してくれます

<デメリット>

あなたの収益から手数料として引かれます

ある程度の実績や撮影スタイルが確立していないと、REPに所属すること自体が難しいです


まとめ
今回はかなり現実的な意見で夢のない記事になってしまいましたが、これが自分が経験してきた現実です

これからフリーランスになる方であれば

「アシスタントとして働く」「広告制作会社で社カメになる」の2択

フリーランスとして既に活動していて、仕事のない方であれば

「アシスタントに戻る」「ひたすら営業活動をする」「人付き合いを大事にする」の3択です

あるいは潔く「転職」を考えたほうがいいでしょう

自分の仲間も沢山転職していくのを見てきました

あなたの人生の舵取りは、あなたの納得する道を選んでください

今回は、ひたすら遠回りしてきたフォトグラファーの見解でした

ご覧いただきありがとうございましたm(_ _)m

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