「Prologue End」を聴いて

「Prologue End」はAcid Black Cherryのアルバム『BLACK LIST』に収録された曲です。

シングル曲を中心に聴いていたので去年くらいに初めて聴いたのですが、ものすごくいい曲でそこからよく聴くようになりました。

音楽はもちろん、歌詞が素晴らしい。

結婚式で使われることもあるようで、たしかに結婚という意味で捉えてもいい曲だとは思います。
ただ、もっと壮大な、人生、人の存在に通ずる内容かと思い、その壮大さに心打たれるところがあります。

気付かないうちに誰かを何度傷付けただろう
人は生まれたときから罪を繰り返す運命だとしたら
僕の過ちも同じように繰り返すのですか?この苦しみも

Acid Black Cherry 作詞:林保徳

yasuさんは悟りを開いたのかと思うような内容です。

でも、たしかに考えてみればそうだよなと納得します。

大学を卒業して一般企業に就職、結婚して家庭を持ち、健康な二人の子供がいる。夫婦関係がものすごくいいわけでもないし、生活も苦しいところはあるけど何とか日々の生活はできている。

別に誰かに自慢したり見下したりするわけでなく、この状態でいるだけでいるだけで人を傷つける要素はいくつもあります。

高卒で学歴にコンプレックスを抱えている人を傷つけるかもしれない。
結婚したいけどできていない人を傷つけるかもしれない。
子供が欲しいけどできない人を傷つけるかもしれない。
子供が何かしらの障害を抱えている人を傷つけるかもしれない。
幸せそうに見えることで不幸せな人を傷つけるかもしれない。

悪意などあるわけはなく、ただ日々を頑張って暮らしているだけの人。
どちらかと言えばいい人かもしれない。

それでも、気付かないうちに誰かを傷つけている可能性があるのです。

最近のSNSで過剰な反応を示す人たちは傷つけられ、その痛みに耐えきれず攻撃をしてしまうのかもしれません。

攻撃を肯定したり、傷つけないように過度に配慮する必要もないと思いますが、ただ、自覚のないところで傷つけている可能性があることを認識しながら生きていくことは大事だと思っています。

それが愛につながるのかまではわかりませんが、「Prologue End」からは愛を感じ、安らかな気持ちになれます。

君を愛すと誓ったから
君と生きると誓ったから
君を守ると誓ったから
僕の中にあるすべてをかけて

Acid Black Cherry 作詞:林保徳

とくに最後の「僕の中にあるすべてをかけて」はグッとこみ上げてくるものがあります。

素晴らしい名曲に感謝の気持ちでいっぱいです。

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