ママから母になるとき
昨年のクリスマスのこと。息子が一大イベント「プロポーズ」をした。そして、OKをもらった息子が、結婚の挨拶に彼女を連れて来ることになった。
とうとうこの時が、キター!!
親になればいつかは訪れるであろうことだが、いよいよその時だ。初めてのことにどう迎え入れれば良いのか悩むことになった。
私は二人姉妹の妹。いつでも二番手ということもあってか、先頭に立つのは居心地が悪い。
長男の嫁として嫁ぎ、夫の兄弟から「お姉さん」と呼ばれているが、何年たってもしっくりこない。私がお姉さん?違う!違う!私は「Meguちゃん」。そうやってずーっと育ってきた。
そんな私が究極の地位「姑」になる。今までは義母の後をチョロチョロと二番手でいれば良かったが、私が先頭に立たなければならないときがきたのだ。
義母と選手交代!!
「きゃー!私がお姑さん!!」
「できるの!?」
長らく「ママ」は務めてきたが、「母」となるのだ。自分もそれなりの歳になったが、思っていたのと全然違うじゃない。車椅子ユーザーということもあるので、どこから説明しようか…。彼女が来るというだけで、あたふたあたふた。威厳もなければ貫禄もない。
「私、全然「母」に仕上がっていないじゃなーーーい!」
お茶菓子は何にしようか?
コーヒー飲めるのかな?ミルクは?砂糖は?
何を話したらいいの?
…。
頭をフル回転!!
もう焦りでしかない。
先ずは落ち着こう。今更、「ママ」でも「母」でも仕方がない。ありのままで迎え入れるしかないと自分に言い聞かせた。
これから「姑」への第一歩が始まる。いつかは、私にもあの貫禄が出てくるのかな?全くもって想像がつかない。まだまだ「Meguちゃん」でいたい私でした。
【プロポーズの裏話】
息子がプロポーズを決めた数ヶ月前。家族一同、プロポーズがクリスマスに行われることを聞かされていた。どこでどんなシチュエーションまで。それも、じいちゃんからばあちゃんまで。
知らないのは彼女だけ。私の中ではプロポーズはもっとロマンチックなもので、二人だけの一大イベントだと思っていた。
「息子よ、本当にそれでいいのか!?」
今後の二人のためにも、決してこのことは口が裂けても彼女には言えない。
そんな息子に育てた私の責任です。
お嫁ちゃんごめんね。m(_ _)m
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