5.ポカ癖あり
ドラえもんのお陰でなんとか検査を乗り越え、MRIの結果をもらい改めて初診の病院を訪れた。
名前が呼ばれ診察室に入ると、先生の前に置かれたPCに私の脊髄が映し出されていた。
真っ直ぐであるはずの脊髄が一部膨らんでいるのだ。
「炎症が起きて腫れているかもしれないし…」
と口を濁す先生。
大きな病院で詳しく調べる必要があるので、大学病院を紹介しますということになった。大学病院を紹介するという時点で多少気づいてもいいようなものだが、そこが私の抜けているところなのかもしれない。このとき私は炎症が起きているだけで時期に治ると信じ込んでいた。
私は思い込みが激しいところがあるようだ。小さい頃からしっかりしていると周りからは言われていたが、その割にここぞという大事なところでポカする。
あるとき娘のピアノの先生から
「今月から苗字が変わりました」
と聞いて
「先生結婚したんだって」
と娘に言った。
「いえいえ離婚したんです」
と先生に言われ冷や汗。滝汗。
またあるとき
回転寿司で食事をしているとき、息子の友達がおじいちゃんと食事をしているところを見かけた。
後日そのお友達のお母さんに
私:「お寿司屋さんで、〇〇君とおじいちゃんが一緒のところを見かけたよー」
友達のお母さん:「お父さんだと思うよ」
私:「ううん、おじいちゃんだったよ」
友達のお母さん:「ううん、お父さんだよ」
私:「???」
頭は白髪。どう考えても小学生のお父さんには見えない。そして家に帰ってから何でそんなに否定していたのかと考えていて…
ハッ‼︎ となった
確か旦那様は校長先生で、歳が15〜20歳くらい離れていたことを思い出したのです。なんて失礼なことを言ってしまったのかと自己嫌悪の塊となった。私はなんでこうも思い込みが激しいのか。その後、謝ることもできず気まずい感じに…。
私はこんなポカ癖が数年に一度起こる。
6話目へ続く…
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