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39.車椅子ユーザーのクローゼットはビル•ゲイツになりがち!?

車椅子ユーザーの私はお風呂の介助をヘルパーさんにお願いしている。

ある日ヘルパーさんの一人に

「Meguさんって時間を無駄にしたくないタイプですか?」

と聞かれた。

私はてっきりせっかちなところがバレた!と思った。何でも答えを直ぐ求めて途中の過程を省きたがるところがある。気をつけているつもりだが、話していてもついつい先走って、人の話まで口を挟みがちだ。

そこで理由を聞くと、同じスタイルの服を何枚も揃えてビル•ゲイツのようだと言うのです。

有名な話だが、マイクロソフトの共同創設者であるビル•ゲイツ氏が、仕事に専念するために服選びに時間をかけたくないという理由で、同じ服を揃えているという話だ。

言われてみれば、黒か紺のパンツに無地のトップスがほとんどだ。それも同じものを2、3枚は買う。

ビル•ゲイツのように「仕事に専念したいから、服選びに時間なんてかけていられない。」なんてカッコいいことを言ってみたいものだが、そんなはずはない。

時間は有り余るほどあるし、大層な仕事もしていないので、もちろんそんな理由では決してない

理由は簡単!車椅子での服装は限られてくるからだ。

袖がタイヤで擦れやすいのでタイトなものを選び、ずっと座っていると摩擦で毛玉ができやすいので、毛玉のできにくい素材にも注意が必要。安いセーターなんぞ着ようものなら、背もたれで擦れてたった一日で毛玉ができてしまう。

それから私は立つことができないのでロングコートはアウト!車椅子に座ったままでも着たり脱いだりできるようにアウターは基本ショート丈。

もちろん立っているときと座っているときでは、同じ服でも丈や印象がかなり変わるのでその点も気をつけている。

色はたまたま白、黒、ネイビーが好きなだけだった。

こんな感じで条件が絞られて、必然的に好みの服を探すのも難しくなり、気に入ったときにはついつい同じ服を2、3枚買ってしまうのだ。

実はたったそれだけのこと。(^_^;)

ヘルパーさんにはせっかち全開で話を端折り、「面倒だから」と話したが、実は車椅子ユーザーはいろいろな事情を抱えている。身体の状態によって人それぞれだが、着替えのことも考えると、それほど自由にファッションを楽しむことができないのが現実だ。

それでも今はネットでポチポチなので、たくさんの中から選べることは本当に有り難い。もし、オンラインストアの担当の方がいらしたら、ぜひ座りスタイルの画像もお願いしたい。

やっぱりおしゃれはしたいですからね!


40話目へ続く…


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