見出し画像

花好きはあらゆる壁をこえて〜畑のサンタクロース〜


「しばらく 雨模様なので 置いて行きます」

ある朝、畑ガーデンの入り口で わたしを待っていたのは

ちいさなメモと かわいい苗たち。


画像1

(じゆうな木)「まぁ🥺♡❣️」


イブキジャコウソウ、ボタンボウフウ、ホーリーバジル、どくだみカメレオン、八重どくだみ、、、。

ちょっぴり 落ち込んでいた その朝も

一気に さわやかな風が かけぬけて!

単純なわたしは あっという間に元気になったのでした。笑

わたしの畑のある市民農園では、ほとんどの方が野菜だけを育てていますが、わたしの畑は半分がお花やハーブ。1年中お花をたのしみたくて、お花でにぎやかな畑は、嬉しいことに「花好き」たちも引きよせてくれるようです。畑をはじめて2年が経ち、お花好きな方がいろんな苗をもってやってきてくれるようになりました。

今年そんな風にやってきた子たちは、上述の苗に加えて

ひまわり、ベゴニア、ダリア、菊、金魚草、芍薬、クリスマスローズ、ヤマアジサイ、スズラン、、、などなど。

画像5

ダリアさん


朝、畑にいくと、入り口に鉢(苗)が置いてあるのです。こんなにわくわくすることはありません。サンタクロースが毎月やってきてくれるような感じです。笑

おくりもので一番うれしいもの。

わたしはたぶん、即答するでしょう。

「種か苗(または球根)!」

そして花好きな おばさまやおじさまたちと、ひとしきり さまざまな花についてその美しさを語り合い、うなずき合い、しあわせなため息とともに しばしうっとりするのです。笑


画像4

今年はじめて育てたカサブランカさん


市民農園はいろんな農法の方がいて、わたしも「自然農法」に自分なりのこだわりや想いもありますが、「花好き」というだけで、あらゆる壁(年齢、ジェンダー、農法、、、)をぴょんと飛び越え、親しい友になってしまうのです。

「こんど、もってきてあげるわ」

そう言って去っていく、「花友」のみなさま。

今後やってくる予定の子たちが、

あこがれの大型ダリア(八重の赤)、ローゼルの種、秋明菊、ミヤマトウキ、、、たのしみでなりません。そして、いそいそとどこに植えようかと畑のなかをいったりきたりし、限られたスペースであることに多少悶々としつつも、すでにその子たちが咲いている姿を思い描き、にやにやしながら畝(うね)を整え、種まき用の鉢を準備するのです。

そしてわたしのちいさな畑からも、苗や種がお嫁にいきます。

画像6

今年たっぷりお嫁にいったオルレアちゃん


お金をまったく介さないのに、どんどん どんどん 豊かになる。

わたしのちいさな畑ガーデンも、わたしのこころも、相手のこころも、相手のお庭も。


そしてやっぱりお花って素晴らしいな、とあらためて感じ入り、足元にいる可愛い子たちに見惚れてしまうのです。

画像3

(じゆうな木)「ますます来年は野菜よりお花の方が増えちゃうね🥺」
(ゼラニウム)「♡」
(じゆうな木)「まぁいっか♡」