期待に応えるって本当にできるのか?
たまに「新しい案件きた!期待に応えられるように頑張る!」というのを見ます。
気持ちは大事ですし、言わんとしてることはわかります。
私も基本同じですので、否定する気もありません。
が、その後の文章が、個人的には問題だと思っています。
クライアントさんが満足する文章を書くぞー!
皆さま、失礼します。こいつ大丈夫か?と思うわけです。
依頼主が満足したって仕方ないんですよ。
なぜなら、お客さんが納品された文章を読むわけではないから。
お客さんが満足してオッケーなのは、個人のストーリーをしたためたときか、お好みの小説を納めたときだけです。
ことSEOやLPに関しては、依頼主だけ満足させてもしかたないんですよね。
最終的に納品した文章を読むのは顧客の先にいる顧客ですので、依頼主が満足するだけではだめです
あくまで、顧客の顧客に、依頼主である顧客の商品やサービスを知ってもらうこと。こっちが「期待に応える」となるのではないでしょうか?
気持ちとしては大切にしてほしいのですが、どこに満足してもらえるものを作るかは間違ってはいけないでしょう。
以前、依頼主がFBをしてきた箇所に納得いかず、ものすごい激論をしたことがありました。
顧客が知りたいことと依頼主が強調したいことに乖離があったのです。
オンラインでの面談で「あなたの顧客にはこういう言い回しでないと響かないと思う」と言ったものの受け入れられず、結局依頼主の満足する形で公開したようです。
が、後日「あんなゴミ記事(指示通りに直したやつ)役にも立ってないから金返せ」とやっかみ半分で言われたので「ほんじゃ私の書いたものそのまま掲載してみーや。それでだめなら返す。」と言い返す始末。
しぶしぶ公開したところ、すぐに順位も上がってポツポツ問い合わせも来るようになって、後日謝罪されました。
私が優秀とかそんな話ではなく、明らかにFB前のほうがニーズの面でも良かったので提案できた珍しい事例です。
強く出たものの正解はないので内心ヒヤヒヤしてましたけどね。
クライアントに対して意見が言えない人もいると思いますが、顧客の顧客を取ってきて成果につなげるための改善策であれば意見してもいいと私は思います。
論戦までする必要はありませんが、書き手や依頼主の自己満足で終わってはいけません。
お金をもらって納品するのであれば、その期待は何なのか、期待はどうやったら達成できるのかを依頼主の先を見て考えてみてほしいです。
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