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学校部活動の地域移行に向けた部活動改革の視点に関する研究 ~岐阜県多治見市の学校部活動と地域ジュニアクラブとの連携による取組の調査を通して~
学校の働き方改革を踏まえた部活動改革が各地で徐に動き出している昨今において、いち早く学校部活動の在り方に目を向け、持続可能な学校部活動の仕組みづくりの実践を進めてきた岐阜県多治見市の取組(以下、多治見方式)が全国的に注目を集めている。 日本部活動学会の初代会長で学習院大学文学部教育学科教授である長沼豊氏の著書「部活動の不思議を語り合おう」(ひつじ書房、2017年)には、部活動改革の6つのフェーズ(表1)が掲載されている。長沼氏は、部活動改革の6つのフェーズの最終段階にあ
公立学校における部活動の運営管理業務の外部化に関する研究 ~休日の部活動運営管理を外部化し受益者負担型に移行した私立学校の事例検証を通して~
1 背景と目的 令和2年9月1日、スポーツ庁から「学校の働き方改革を踏まえた部活動改革について」が示された。いくつもの抜本的な改革案のなかで、「部活動は必ずしも教師が担う必要のない業務であることを踏まえ、休日に教科指導を行わないことと同様に、休日に教師が部活動に携わる必要のない環境を構築すべき」とし、「休日において部活動を地域の活動として実施できる環境を整えることが重要」と示されたことは、教師の負担軽減の視点において、今後の大きな進展を期待させる。 一方で、地域部活動への