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最強ボイトレ論:4「ボイトレメニューの作り方」

こんにちはこんばんは。
浪速のボイストレーナー、ジウコトモニタです。

こちらではガチでボイトレを極めたい方、ボイストレーナーになりたい方に向けてのガチの内容をお届けしております

ボイストレーナー歴約15年(2020年現在)、メジャーのシンガーからTVタレント、芸人、アナウンサー、ラジオパーソナリティなど、声を扱う仕事で活躍されている方のボイストレーニングを数多く担当させていただいてきました。

その中で得た、「僕にしか出せないボイストレーニングのノウハウ」を惜しみなくお届けしていきたいと思いますので、是非最後までお読みください。

それでは早速いってみましょう。

今回のテーマは、「ボイトレメニューの作り方」です。

これはボイストレーニーの方の自主練にはもちろん、ボイストレーナーさんが実際にレッスンをおこなっていく際のヒントにもなると思います。


ボイトレメニューを作るにあたって一番気をつけないといけないところは、前々回の「発声のチェックポイント」の内容が重要になってきますので、まずはそちらをお読みいただいてから本題に入りたいと思います。

[参考記事:最強ボイトレ論:2「発声のチェックポイント」]


今回の解説内容

では、メニューの作り方の基本ポイントです。

ボイトレメニューの作り方の基本
1.ウォーミングアップ
2.強化
3.改善
4.確認
5.クールダウン

そして、これらは、初級者用、中~上級者用、と、組み立て方が全く異なりますので注意してください。それについてはまた次回の記事で書かせていただこうと思いますので、まずはこのベーシックな流れに沿って解説していきます。


1.ウォーミングアップ

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まずはウォーミングアップです。このチャプターは、スケールの選び方についても触れているので、少し長くなりますが、とても重要なので頑張って覚えてくださいね。

さて、何をウォーミングアップするのか、これまでの記事をお読みいただいている方はお分かりになられるかも分かりませんね。

ボイストレーニング=ミックスボイスの習得、です。

ミックスボイスというのは、甲状披裂筋(Thyroarytenoid muscle=TA)と輪状甲状筋(Cricothyroid muscle=CT)がともにバランスを取り合った状態のことを言います。

まずはこのTAとCT、それぞれの筋肉を自然に使い、バランスを取ってやるエクササイズを行います。


ここでまず、念頭に置いておくべきポイントがあります。

Point:TAの使い方について
TAは発声以外にも、重いものを持ち上げる時に踏ん張る、咳をする、嚥下(ゴクン)をする、など、とてもよく使う筋肉なので非常に発達しています。
なので、“発声時に過剰に反応してしまう”というケースが多くみられます。
ボイストレーニングで心がけることは、“自然なTAの使い方”が第一ステップになります。

つまり、ウォーミングアップでは、TAにテンションがかかり過ぎない発音、TAを強めた発声を引っ張りにくいスケールを使う必要があります。

では、どんなスケールが最適なのか?
まずはボイストレーニングでよく使われるスケールの種類を見てみましょう。

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