出前館のスーパーゴッド会員になって神を超える
まずはこれを見てほしい。
初めて見た人が多いのではないだろうか。これは「出前館」、言わずと知れた国内最強格の出前宅配サービスの会員ランクである。この記事では出前館の最高権威である「スーパーゴッド会員」の僕から直々にランクについての説明と出前館の小ネタを高いところから失礼したいと思う。ちなみに現在僕の観測範囲でスーパーゴッド会員なのは僕とマツコ・デラックスだけである。
まず「ゴッド」って…なに？
いや、マジでなんなんだろう。ブロンズ→シルバー→ゴールド、まではまだわかる。人気FPSゲーム「Apex Legends」や「VAROLANT」でもそこまでは同じで、以降プラチナ→ダイヤ→なんかすごそうなやつ、と続いていく。
鉱物としての格、がここではランクの格に当てはめられており、ダイヤモンドまでは自然に想像できて、認知上の不和は無い。ダイヤモンド以降は各ゲームで独自性が出てくる。マスターやグランドマスターなどがよく使われるイメージがある。
だが、出前館はいきなり「ゴッド」である。もう物質ではない。人間でもない。超越者、全て、創造主なのである。神は全世界で色々な捉えられ方はされるものの、説明できないものすべて、個人の反対にある極限とされる。それは一神教でも多神教でも大きな違いは無い。
3ヶ月で10回以上注文するだけで神になれるのである。これまでの人類の歴史でいったいどれだけの人が神に憧れただろう。神と繋がろうとしただろう。出前館には神が溢れている。苦しい修行ではなく、なんか今日つくんのめんどくさいから出前にするか、という怠惰の実行を3ヶ月で10回すれば神になれる。神、容易い。
「スーパーゴッド」って…なに？
初めてこの言葉を見たときめっちゃ笑った。「神、超えれないだろ」と思った。前述のように、神は全てである。神を超える存在なんていうものは仮定されたことすらないんじゃないだろうか。だってもう神が超えてるんだもん。全部なんだもん。ゴッドを超える存在、スーパーゴッドの存在が認識されたときには、とりわけ西洋哲学の世界は大きなパラダイムシフトの中で全員が失神し、あらゆる悲鳴を上げるだろう。それが極東の出前サービスには存在する。3ヶ月で60回以上の注文をした怠惰の魔神が、ジパングのソファーで横になっている。
出前館のランクシステムを考案した企画の人、ランク画像を作成したデザイナー、システムを実装したエンジニア。あなたがたは神を創り、神を超えるものを創った。あなたがたはいったい誰なのですか？なぜそんなことをしたのですか？
スーパーゴッドがなぜ生まれたか
出前館の人間ではないのでマジで予想でしかないが、発案者は絶対にドラゴンボールに影響を受けていると思う。この安易に「スーパー」や「ハイパー」や「ウルトラ」の冠を被せる日本文化はドラゴンボールが起源だと思うのだ。サイヤ人がスーパーサイヤ人になったように、「スーパー」を付ければブッチギることができる。これも完全に妄想だが、出前館社内ではこんな会話があっただろう。
「ランクシステムちょっと変えたいな～ゴッドより上のやつ作りたい」
「ゴッドって付けちゃいましたからねぇ」
「でもやっぱたくさん使ってくれてる人を大切にしたいし…」
「わかりました！『スーパーゴッド』はどうですか！？」
「『スーパー』！それだ！それしかない！」
「おれたちの発想も、『スーパー』ですね！」
「だな！ワッハッハ！」
二人の脳内には金髪が逆立った出前館会員が映っていたはずだ。こうやって神を超えし者が誕生する。おそらくスーパーゴッド会員以上をつくろうとなったときは「スーパーゴッド会員2」「スーパーゴッド会員3」「スーパーゴッド会員4」「スーパーフルパワーゴッド会員4」「伝説のスーパーゴッド会員」「スーパーゴッド会員ゴッドスーパーゴッド会員」と続くはずである。Sparking！
スーパーゴッドになるコツ
返り咲いた pic.twitter.com/sNqQPlJS4y
— じつぞん (@jitsuzon) May 20, 2022
3ヶ月で60回ということは、1日2食食べるとして、3食に1回出前館を頼む必要がある。これはお腹が減ったときに「何かを食べよう」と考えずに「出前館を頼もう」と考えるとちょうど良く達成できる。外食するよりは家で出前館を頼むのだ。飲み会に行かない、帰りにご飯を買って帰らない、出前館を頼むのだ。
出前館と比較してUberEatsもよく使われる。ただ条件によるが出前館の方が得になることが多い。出前館は送料がUberEatsよりもかかりがちだが、送料無料の店もそれなりにある。特に昨年末や最近は「送料無料キャンペーン」を実施しており、ほとんどの店舗が送料無料なのである。このキャンペーンはかなり良い意味でイカれてて、最低注文金額も1円となっているところが多く、安くしようとすれば800円ポッキリで1食が手に入る。
僕がスーパーゴッド会員になるのは2回目なのだが、いずれも送料無料キャンペーンのときに達成している。送料無料なので、昼に出前館を頼んで夜に出前館を頼むという、2Buy2Eatをカマしても送料が無駄になることはない。むしろ注文回数が稼げて神に近づきやすくなる。
スーパーゴッドは名誉
最初のランク表をじっくり見た人は気づいているだろう。スーパーゴッド会員になったとて、優遇されるのは200円OFFクーポンが1枚増えるだけ。達成の難易度と称号には不釣り合いなほど報酬が弱いのだ。それでも人は神を目指す。それは、なんとなくすごいからだ。この世に生まれて神になるチャンスがあったとき、なぜそれを手放すことができるだろう。もし今後自分が子どもを授かるようなことがあったとき、出前館ですら神になっていないのに子どもに胸を張れるだろうか。子どもが学校でイジメられてもいいのか？親が神でないばっかりに。
なのでほとんどスーパーゴッドは名誉だけでできている。目の前に上場企業の社長が居ても、東京大学の教授が居ても、金メダル級のアスリートが居ても、この出前館の会員ランクを見せれば何も問題は無い。彼らは言葉を失ってその場から逃げ出すだろう。ひょっとすると恐れのあまり交番に駆け込むかもしれない。スーパーゴッド会員はそれほど畏怖されるべき存在なのだ。
みんなもレッツビギン！サクセスやで！
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