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実話調査隊出発!

皆さん初めまして、実話調査隊隊長です。
本日から実話を基にした小説を紹介し、それがどの様にしてか書かれ、どれだけ本当なのか探っていきます。

何故こんなことをするのか?
私の読書歴を交え説明します。

小説を読み始めたのは中学生。
長編は無理なので、SF作家の星新一のショートショート(短編小説)がスタート。

そして北杜夫の「どくとるマンボウ航海記」でなんとか長い本を読み切れるようになりましたが、その後も随筆(エッセイ)ばかり読んで、なかなか小説を読む気になれませんでした。

なぜか?

それは「小説は作者の想像」であり「事実ではない」ことにこだわり、読んでいても物語に入り込めないからでした。

よって、読むのはノンフィクションばかり。

そんなとき(中学生だった)テレビのCMで映画「漂流」の予告が流れ、それが実話であることを知り、原作本を買ってみました。

単行本なのに文庫本サイズの文字、しかも1ページ2段になっているので、249ページは普通500ページにもなる!「これは無理か」と後悔しました。(>人<;)

しかし、読み始めると江戸時代の無人島に漂着し、14年生き続け、生還した主人公のサバイバルに心を奪われ、トイレも我慢するほど読み続けていました。

「なぜ江戸時代の話をまるで本人から話を直接聞いたように書けるのか?」と思いながら一気に読み切ってしまったのです。Σ('◉⌓◉’)

そして、次に読んだ「羆嵐」で「吉村昭ファン確定」となってしまったのです。
読んだ季節は真夏。汗をかきながら読みはじめていたはずなのに大正4(1915)年12月、極寒の北海道で人食いヒグマが自分の家のそばにいるかの様に感じ、鳥肌が立って震えてしまった。
:;(∩´﹏`∩);:

それから吉村先生(これから先生を付けます)の代表作である「戦艦武蔵」を読んで、先生が膨大な資料、数多くの関係者からの証言を取材し、徹底的に「事実」を追求した「取材と記録の文学者」であることを知りました。

特に戦争についての作品が多くあり、「海の史劇」は日露戦争の「日本海海戦」について、「日本海軍連合艦隊」の視点(超有名な司馬遼太郎の「坂の上の雲」がありますよね)ではなく、膨大な資料を基に「ロシアバルチック艦隊」の状況を克明に描いています。

壮大な「戦史」だけでなく「一兵士」「一庶民」の視点で書いている作品も数多くあります。

しかし、戦争を体験した世代が段々亡くなって、正確な証言が得られなくなり、ある時期から「戦争」に関する小説を書かなくなったとのこと。

それほど「事実」にこだわる吉村先生の作品について、「これ本当に事実なのか?」と思うことなど、無礼も甚だしいのですが、いくつかの作品を取り上げ、ど素人ながら「実話調査」していきます。

そして「あまり本を読まない方」に「なんだか面白そう」と思っていただき、本を読むきっかけになったら幸いです。(特に中高校生にわかりやすく伝えることに心がけます)

次回から吉村先生の作品はもちろん、実話に基づいた小説・映画を調査する予定です。
(`_´)ゞ

ブログ初心者ですので、自分の型ができるまで読みづらいこと多々あると思いますが、よろしくお願いいたします。m(_ _)m

20200805
フレンチトーストがめちゃくちゃ美味しいカフェから

#吉村昭 #読書 #実話 #読書感想

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