026_デザイナーが自分のアイデアネタ帖を小出しに公開するnote_その5

この話は、タイトル通り、自分用のアイデア集、ネタ帖、スクラップブックをみなさんに公開するノートです。

今回はパート5です。

〈パート4はこちら↓〉

05_木洩れ陽の影絵

今回のお話は、木洩れ陽の影絵。

何気なく撮った写真の中に、こういう『木洩れ陽』があったんですよね。

多分、なにも考えずに、ぶらりと道を歩いているときに、雲が抜けて、日差しが強くなって、道路脇の街路樹が、道路にくっきりと落ちて。
パシャリ。

デザイン業に就いている人は、綺麗なものに弱いはずなんです。

純粋に撮影してしまったんですね。

それで、今回は、何を言いたいかというとですね、この写真、見ていると、なんとなく想像の中で、この影が揺らぎませんか？

おそらく、皆さん一度は、同じような体験をしたことがあるんだと思うんですね。皆さんの記憶の引き出しの中に、すっと、しまいこんである。

だから、同じような写真を見ると、その記憶がすっと、出てきて、体験を重ねると思うのです。

お風呂やさんでデジャブ

青森県は、至る所に温泉があります。
私の住む県南も、御多分に洩れず、街の中外、至る所に温泉施設があり、車社会ですから、マイカーにお風呂道具が積まれている日常があります。

そして、ある日、よく行く温泉がリビューアルされて、浸かりに行ったんです。そしたら、出口ののれんをくぐった所に、この『木洩れ陽』の壁紙が。

入浴後のリラックス時だったこともあって、1面の壁紙が、ふわーと動いたんです。（もちろん、実際には動いてなくて）

錯覚です。
静止画なわけなんですが、この木洩れ陽の影の強弱、濃淡が、さわさわと脳内で揺らぐんです。

そういえば

ひと昔前に流行ったアメリカのドラマ『LOST』でも、似たシーンが。
キャストの一人が、朝陽のこぼれる室内で、トレーニングをしている。けれでも、その朝陽は実は人工的なもので、隔離されたシェルターの中であったり。

漫画『宇宙兄弟』でも、訓練中の宇宙船の窓ガラスに、宇宙の壁紙があったり。

錯覚って、結構バカにできない、手段だなと思ったりするのでした。

広告やキービジュアルにも、そういえば、よく使われている気もする。
果汁入りジュースの断面を見せたフルーツの絵とかも同じ類かもしれない。

自宅待機に有効かも

ベランダや外の景色が素敵なお家の人はいいですが、きっとそうじゃない人もいると思うんです。きっと、ポスターでも絵画でも、似たような効果が生まれるんじゃないかと思います。
無意識の気分転換って、必要だと思うんですよね。