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ビジネスマンからみた子供の未知なる可能性

「こどもの発想力は、未知数」と昔から言われ続けている。今、デジタル社会の浸透とともに、その未知数なものは顕在化され、ダイレクトに社会とつながる時代が来た。これは世界がパラダイムシフトする大転換期だと思う。

親が知らぬうちに子どもが身につけていること

こども→YouTubeやオンラインゲーム。これは親は悩んでいるのかもしれない。私はこれが悪だとは思わない。世の中の変化が激しく、情報のアップデートのスピードはどんどん速くなっている。これを一番タイムリーに掴めるのが、それである。今、世の中では何がブームになっているのか、どんな問題が社会問題となっているのかも学べる。もちろん、情報の信頼度や歪められて伝わる可能性もあるが、これは通常のマスコミだって同じ。むしろネット上の方が、双方向である為に偏った情報に対しては世論の反発がすぐにでて炎上→削除、となる。そして、そういう仕組み(=ネット上のモラル)のことも、子どもは既に学んでいるのである。必要な情報を自分のスコープでスクリーニングし取捨選択する能力も子どもは身につけているのである。

”Pay to Win” がアンフェアであること

息子はフォートナイトにハマっている。全世界で3億5千万人がプレーしている大人気ゲーム。米津玄師はバーチャルライブを行った。

息子は、食事中にこう私にいってきた。

「Pay to Win(※)は、やっちゃだめなことだよね。お金を多く払ってゲームに勝つのは、卑怯なこと。日本人はそういう事を平気でやるけど、外国人はそういうのが嫌いだから、そういう事していると一緒にゲームをやってくれなくなる。」 

ゲームとはいえ、そこには 秩序とモラル、暗黙のルールが存在しており、アンフェアなことをすると仲間がいなくなる、という社会で大切にされていることと同じ。企業の社会的責任(CSR)やコンプライアンス、内部統制の考え方と同じと思う。

※Pay to Win・・・課金サービスを導入したオンラインゲームにおいて、現金で購入したゲーム内アイテムなどを利用することで相手プレイヤーよりも有利になれるというもの、つまりは"現金を支払った者が勝者になるゲーム"を例えた言葉。

Gigaスクール構想で一気に加速

2021年4月~、文科省によりGigaスクール構想が当初より2年前倒しでスタート。1人1台タブレットが配布される。これより子供のITリテラシーの高さが一気に加速する。極論すると、私は『子供がビジネスをできる潜在力が開花し始める』と思っている。既に小中学生で起業する子供は、ほんの少しずつ出てきているが、この人数が更に増える。それらは全てデジタルを介したものになるに違いない。こどもがアプリを開発したり、コミュニティを運営したり、いままで大人が思いもつかなかったような発想でどんどん推し進められると思う。ここで大事なのは、親がそういう流れを止めないこと。ネットは怖いから、やめなさい、とか言わないこと。親が子供だった時代と、今とでは、縄文時代と江戸時代ほど違う、と私は思う。阻害すること=それは子供の未来の可能性の芽をつぶすこと、になる。

私が目指すもの

私の仕事のことも、もし息子が考えてみたらどうだろう?など、息子ともいろいろ議論をしていきたい。それと同時に、息子のいうちょっとした一言に耳を傾け、子供と子供として扱わない、一人の人間としてリスペクトして生きていきたい。

2021年は、こどもビジネス元年だ。

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