ハリーポッターと謎のプリンス

セブルス・スネ〜〜〜〜イプ!!!!!
セブルス!!!!!!!!!スネ〜〜〜〜〜イプ!!!!!!!!!!
という回だった

荒れた部屋を大片付けする魔法使ったダンブルドア校長見て、それめっちゃ良い〜!教えてくれないかな!と思ったけど、おそらく荒れた部屋を“元に”戻す魔法だと思うので、元から汚い部屋は論外なんだと思う。

破れぬ誓いをたてるスネイプ、この時からだいぶ人生狂っちゃった感じありますね。元々逸れがちではあったんだろうけど……
破れぬ誓い、お互いの手首のあたりを握り合うのがなんかセクシーだった。
ドラコ・マルフォイってそこまで勇敢なわけじゃなくて、とびきり頭が切れるってわけではないので、そのドラコの失敗の際の負担が全てスネイプにいくこの破れぬ誓いはかなり酷。
そもそもヴォルデモートはどうしてドラコを選んだんだろう。こんなこといったらなんだけど、そこまでいい駒じゃないはずなのに。

でもそんなドラコでも電車内でハリーが透明マントに潜んで自分の会話を盗み聞きしているのはわかる。
気配でバレてドラコに石化の魔法使われて鼻をへし折られるハリー、可哀想ではあるんだけど、単身でドラコの会話盗み聞きするぞ〜!って乗り込んで行ったのがアホちゃんすぎる……となってしまい、あまり心の底から同情はできない。グリフィンドールの男の良くないところが出てた。
その後ルーナに助けてもらうハリー。ルーナがいなかったらどうしてたのよ!?

校長、ハリーにホラスのスパイをなさい。ホラスに昔リドルに何を教えたか聞き出しなさい。って告げるの、もっと適任いたでしょう!?ってなる。ずっとハリーではなくない!?って思ってた。
ホラスはお気に入りの生徒に「先生だけ」とか「先生にしか相談できなくて…」とか「2人だけの秘密ですよ」とか言われたらメロメロになってしまうが、ハリーはそれができずに愚直に「トムリドルに何を話したんですか?」とか訊いちゃうから本当にスパイに向いてない。そもそも人に好かれようと思ったことがないんだよね。ハリーは。
ハリーはハリーのままでいるだけで周りがぞっこんになっていくから……魔性?
一方トム・リドルは人心掌握術が学生の頃から本当にお上手だった。
ホラス先生がちょろすぎるだけともいう。

美少年時代のトム・リドルの声が福山潤だったのにびっくりしたんだけど、そこは素直に石田彰でいいでしょうが!
せめて女性声優続行であってよ。じゃないと声変わりで福山潤→石田彰になったことになるよ。
福山潤→石田彰の声変わりってなんなんだよ。
いや福山潤のトム・リドルも声から賢さや蠱惑的な部分が滲み出ていてかなり良かったんだけど、我々は最初に石田彰を食わされてしまったからさ……

クディッチの選手に選ばれて試合で大活躍するロン、幸運薬を盛られた影響かと思いきや実際ハリーは薬を盛ってなくて100%ロンの実力だったのかなり良かった。
ロンって良くも悪くも影響されやすすぎるのかもしれない。
明らかにホラス先生のお気に召してないせいでいないことにされたり始終名前を間違えられていたロン、まあまあ不憫だったけど、それはさておき今作ではハーマイオニーの神経逆撫でスペシャルだったのでそのくらいはされても妥当。

ハーマイオニーの顔に歯磨き粉ついてるよとか、バタービールの泡ついてるよとか指摘できるようになったロン、ハーマイオニーの顔を見るようになったことへの比喩なのかな〜とか思いつつ、それって進展してるってことで良い!?となった。
いや凄まじい牛歩だな。ハーマイオニーは片思い歴5年だぞ。

寮の自室で夜におしゃべりするハリーとロンのシーンずっと良かった。このシーン120分くらい見せてくれないかな。セトウツミみたいになっちゃうな。
ロンに「ディーンはジニーのどこが良いんだろう?」って訊かれて「頭良いし、一緒にいて楽しいし、肌なんかすごく綺麗だし」ってサラサラ出てくるハリーが愛おしい。恋、してるじゃん……
それに「ディーンは肌が良くて付き合ってるのか?」って聞き返すロン、ほんと、ほんと、そういうところだぞ……
恋の気持ちが全然ピンときてないロン、かなり良くはある。

この直後に「肌……肌……そういえばハーマイオニーも肌が綺麗だ!あくまで肌は、だけど」って言うロン、“魅力的”の文脈がのったままハーマイオニーの名前を出すってことはもしかして無意識のアイラビューだったりしますか!?
その調子だぞ!ロン!あとは自覚するだけだ!がんばれ!

クディッチで勝てたのはロンに薬を盛ったからだって思ってるハーマイオニーがハリーに苦言を呈したらハリーがちっとも減ってない幸運薬を見せて、ハーマイオニーに「入れてないの?」って訊かれて首をブンブン振るシーンがやたら可愛かった。

この後ロンはここ最近からロンのこと応援し始めた女の子とクディッチ勝利のキスをし、それを見たハーマイオニーが号泣しちゃうんだけどこのシーンもまたかなり良い。
ハーマイオニーはロンが好きだって気付いてないハリーも話を聞いていくうちにだんだんあ〜……これは大変だな……って顔になっていく。その場に彼女連れてきたロンには小鳥をけしかけて襲われて立ち去る。
その後ハリーの肩にもたれかかってシクシク泣いちゃうハーマイオニー、ハリーのこと心底親友だと思ってるのが伝わってきて良い。ハリーは背中でも撫でてやりなさい。
何度もいうようですが私は一切恋愛関係にならないけどとても距離が近くて互いを信頼している男女の友情が大好き。

クリスマスパーティーロンへの当てつけにコーマックを誘っちゃったハーマイオニーと、それに「あぶれたもの同士で一緒に行かないかなって思ってたのに」ってこぼすハリーに明らかにそっちの方が良かったわ……って声音で「それ思いつかなかった」って返事するハーマイオニー、ロンのことになったら途端に物事考えられなくなっちゃってて可愛い。

ある女子学生がハリーに惚れ薬を飲ませようとしてるけど、選ばれし者狙いだからね!って忠告してあげたハーマイオニーにハリーが「ぼく選ばれし者だも〜ん」って返して、ハーマイオニーから結構な力で頭を紙でひっ叩かれるのめちゃくちゃ可愛かった。そんなかわいくてどうするの!?ハリーにはこんなお茶目な一面もある。ずっとお茶目でいてほしいけど、ハリーは大人にならざるを得ないからな……
そんなハリーの年相応の学生らしい姿を見ると心底ホッとする。
ロンやハーマイオニーはハリーを子どもに戻してくれる稀有な存在だよ。これからもずっと一緒にいてね。

その後「ぼくもいい子を誘うよ」って言ってその場は解散するんだけど、ルーナを誘ってクリスマス会参加したハリーに柳さんが「やっばいの連れてきたなあ」っていってて声出して笑った。

クリスマス会のハーマイオニーってほんとに綺麗で、胸元が開いてるドレスとか着てるから見てると結構ドキドキしちゃうんだけど、そんなハーマイオニーを見て一言も綺麗とか見た目の言及をしないハリー、本当にハーマイオニーのこと恋愛としては眼中にないんだなと思って信頼ができる。
コーマック避けに口臭がする食べ物を口に詰め込むハーマイオニーがかわいい。そんなに嫌なら誘わなきゃいいのに、ロンへの当てつけならなんでもしてしまう。
その後ハリーが余計なことを言ってそれきっかけでコーマックは吐いちゃうんだけど、そこに運悪くスネイプ先生がおり、スネイプ先生の足元に見事嘔吐し、顔を上げた途端にスン……ってしっかりした顔付きでそのスネイプ先生を見上げるコーマック、肝がすわっててめちゃくちゃ笑った。
スネイプ先生に嘔吐しても堂々としていられる男を選んだハーマイオニー、見る目あったかも。
生徒に嘔吐されて1ヶ月の罰則を与えるスネイプ先生もめちゃくちゃ面白い。こればっかりはもう生理現象じゃないですか。

この後ルーピンさんに妻がいることが判明し、妻!?!?ってなりました。私は。
しかも不死鳥の騎士団から出てた。ホグワーツの先生かと思ってた。聡明そうで美しいいい女性だねえ……
ウィーズリー家にてジニーとハリーが同じ椅子に座ってなんかいい雰囲気になっていたらロンがちょっと失礼!って間に入り込んできて、でも特に話すこともないからもっしゃもっしゃお菓子頬張ってたの、ロンのアホアホムーブで大好き。ロンのそういうところが愛おしい。余計なことばっかりするね君は。
でもこの後デス・イーターによってウィーズリー家が焼かれてしまって本当に悲しかった。でもこのシーンで人死が出なかったことが奇跡かも。
この後もロンハリー宛てに届いた食べ物を勝手に食べて惚れ薬によってめちゃくちゃになる。今回ロンのアホさすごかったな。いやかわいいけども……

この後もロンはバタービールに入ってた毒を飲んでぶっ倒れる。
もしここで倒れたのがハリーだったらおそらくハリーは死んでたのでかなり危ないところだった。
ロンが倒れたと聞きつけて「ウォンウォン!」って言いながらやって来たガールフレンドのラベンダー、かなり良かったな。
この先ロンがなんか余計なこと言ったらみんなで「ウォンウォン」って呼ぼうね。一生こすり続けようね。

倒れたロンが寝ているベッドの側にいたハーマイオニーに「ロンが急に面白くなったからってまた寄ってきたんでしょ!」って言うラベンダー、言うことそれ!?すぎて面白い女だし、「ロンが倒れたのにその言い方は何!?ロンは前から面白いわ!」って言うハーマイオニーも言い返すところそこ!?だよ。ここもずっと笑ってた。何?この言い争い。好きな男を巡って争ってるとは思えないくらい面白いやりとりしてる。
この後結局寝ているロンがうわ言でハーマイオニーの名前を呼ぶのでハーマイオニーはコロンビア(勝利のポーズ)になります。
良かったねハーマイオニー……

「半純血のプリンス」って名前が書いてあるなんでも載ってる薬学の教科書をハリーは拾ってて、もうこの教科書は隠そう!ってなった際にハリーはジニーと奥まった物置部屋に行くんだけど、ジニーに「隠してくるから目を閉じて」と言われ、いう通り目を閉じていたらジニーはその教科書を隠して来た後にハリーにキスして、「今のもここに隠しておく?」って言うんですよ。痺れた。こんな言葉が咄嗟に出てくるのはもはやセンスですよ。
ジニー。もう誰も君には敵わないよ。
ハリーに初めて会った時はまだ9歳とかだったと思うんだけど、その頃からハリーのことまともに見られないくらい照れていたのであっぱれジニー様!そこから6年かけて見事ハリー様の心を射止められました!って気持ちでした。

この後ハリーはロンに「お前、ジニーとやったんだって?」って言われて、えっキスのことなんで知ってるんだろうってギョッとするんだけど「教科書。隠したんだろ」って続けられてホッとするハリー、やましいことがあるからキスしたのがバレた!?ってそわそわするのが流れとしてかなり最高かも。
ロンは親友だけどジニーの兄なので流石にバレたくないよね。

この後ホラスからリドルの秘密を聞き出すために幸運薬を飲んだハリーがとにかくハイになっていて面白かった。情緒や裏表を置いて来たハリー、怖いけどずっとこのままでいてほしいみたいな魅力もあった。
ハグリッドの友人の巨大蜘蛛が死んでしまって、悲しんでいるハグリッドの横に立って元気に「死んでるようですねえ❗️」って言うところも笑ったし、この後ホラスが「毒を少し採取させていただけないだろうか」って言ってとろうとしたら死んだ蜘蛛の足をもいじゃって「あっ……アァ……」ってわたわたしてるところもめちゃくちゃ笑ってしまった。
ほんとさっきウィーズリーの家萌えて悲しくなってたのに。

しかしこれ以降のたった30分でこの物語の最悪が全部詰まってます。

ヴォルデモートの分霊箱を探すためにハリーと共に水辺に来たダンブルドアが麻痺の水を飲むシーン、感情がめちゃくちゃになった。
何があっても無くなるまで水を自分に飲ませなさい、殺せと懇願するかもしれないけどそれでも飲ませなさいと言うダンブルドアさ……なんでそんなことハリーにさせるんですか……
大魔法師が苦しんでのたうち回る様をハリーに見せつけるの、ほんとに趣味がいいですよね。

でもここでダンブルドアがあまりの苦しみにハリーが差し出した麻痺の水を「いやじゃ、いやじゃ」と言いながら退けて、幼子のように顔をしかめながら首をふるふると横に振っている場面がありめちゃくちゃになった。大魔法師の尊厳凌辱だよこんなの………
この場面のダンブルドア、耄碌したおじいちゃんにも見えるし、2〜3歳くらいのいやいやする幼子にも見える。
どっちにしろハリーが信頼して尊敬していたダンブルドアの姿とはかけ離れていて胸が締め付けられる。

この直後水に住む怪物たちによって水中に引きずりこまれたハリーを見るやいなやよぼよぼの体でそいつら全てを薙ぎ払う炎を巻き起こして怪物たち全て焼き払った場面はカッコ良すぎてびっくりしてしまった。
下げてから上げるスタイル。
ダンブルドアの大魔法師としての“格”を見せつけられた場面だった。

ドラコは弱っているダンブルドアを殺そうとしているのにダンブルドアに「わしは君を助けたい」なんて言われちゃうし、泣きながら「助けなんかいらない!」と言う場面、本当に可哀想。
ダンブルドアを殺すなんてできっこないししたくない……ってずっと思っていて、そのために色々してたけど結局殺したいとは思っていなかったので全く成功なんてしなくて、やっぱり自分なんか無理だよ……と思っていたところでスネイプがダンブルドアに死にたまえ!の呪文を唱える。スネイプも誓いを立ててしまったからね……やりたくないけどやるしかなかった。

校長はそれはそれはもうあっさりと死んでしまう。
いくら弱っていたとはいえ校長先生という絶対の存在があまりにもあっけなく死んでしまって、それが悲しくてたまらなかった。

この後ハリーは学校(めちゃくちゃにされた)に戻らずにヴォルデモートの分霊箱を探す旅に出るってハーマイオニーとロンに告げるんだけど、そこで私たちも行く!って宣言してくれるハーマイオニーのありがたさよ。
ロンはこういう時何も言わないけどみんな見ている場所は同じで、同じところを目指しているんだなというのが伝わってくるのでただいてくれるだけでいいんだよね……
でもウィーズリー家は理解があるかもしれないけど、大事な娘が魔法学校中退するって知ったらグレンジャー家の親御さんどう思うだろうと切ない気持ちになっていた。

あとスネイプがハリーに「さよう。我が輩が半純血のプリンスだ」って宣言するんだけど、スネイプ先生って自分の教科書に自分のこと「半純血のプリンス」って書いちゃうの!?!?と思ってそれ以降かなり記憶があやふやです。
はずかしくないのか。自分のこと「半純血のプリンス」って呼ぶのは。

この記事が参加している募集

映画感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?