ハリーポッターと不死鳥の騎士団

柳さんと見た!

不死鳥の騎士団のマッドアイ、あまりにも頼れる、信頼できる大人だったので乗っ取られが終わった後そのままホグワーツで闇の魔法に対する防衛術を教えていたら良かったんじゃないかな!?と思う。
シリウスが駅の個室で犬の変身姿を解いてハリーと話していた時、その個室に人が入らないように入り口でずっと立って見張っていたの見えていたよ。
マッドアイ、ホグワーツに帰ってきてくれ〜!
めちゃくちゃになっている防衛術を教えてあげて!

ハリー、孤立しそうになるもののルーナの不思議な雰囲気に救われたり、どんな時もロンとハーマイオニーがそばにしてくれたり話しかけてくれたりしたのが本当に良かった。
最後ヴォルデモートに侵入されそうになった時もロンとハーマイオニーという友情を思い出してくれて、本当にホッとした。
前回はロンとも揉めてたけどそれを越えてロンはどんなことがあっても、たとえ寮のみんながハリーの敵になろうとも、自分はハリーの味方になるって決めたんだな。
あとチョウとキスしたって話をロンとハーマイオニーにするハリー、年相応の学生をしている!って感動してしまった。
その時チョウが泣いてたという話から「ハリーのキスが下手だったんじゃないの?」「ハリーのキスが下手なわけないわ!」のくだりが可愛すぎてずっと笑ってた。どういう会話?
ロン、感情の機微とかが本当にわからなくて普段難しいことを全く考えない人なのでハーマイオニーにマヌケとか感情が茶さじ一杯分しかないっていわれたりしてて、でもハーマイオニーはそんなロンのことが好きなんだね……と思うと微笑ましさがとどまることを知らない。
前回の舞踏会のくだりがあって号泣してからハーマイオニーはロンに対して吹っ切れた感じがあるね。確かにロンに対してはそのくらいグイグイ言った方が精神衛生上良いんだろうな。

おそらくロンってハーマイオニーにも言われていた通り色々なことを深く考えない性格だと思うんだけど、それがハリーの親友という点ではかなり幸いしている。
考えすぎな性格の人はおそらくハリーの親友やれない。ロンは行動力はあるけど深く考えすぎず困難に立ち向かっていけるので親友として本当に適任なんだと思う。ありがとう、ロン……
一方ハーマイオニーは考えの人だけどあまりにも真っ当で正しく、正義感を武器にはしないけど自分が信じた正義に向かって愚直に行動できる人なのでこちらもハリーの親友に向いている。
ハリーの親友って奇跡的なバランスで成り立っている。

ロンもハリーもどんどんガタイが良くなっていくので成長スピードに驚く。人間が何年もかける成長をここ2週間くらいで全て追っている。

今回ずっとハリーがイライラしてて、それを思春期だもんね〜くらいの気持ちで見ていたら実際はヴォルデモートとの〜絆〜ができていたらしく、そこまで知ったハリーがダンブルドアに「ヴォルデモートに近付いているせいなのかもしれない……常に怒りの気持ちがあって制御しきれない……」とこぼしており、そ、そんな……思春期の感情の起伏だとしてもハリーは真っ先にヴォルデモートの影響を疑わざるを得ないのか……と衝撃を受けた。
14、15歳くらいのころなんてかなり神経質で些細なことで物凄くイライラしてたけどな。
ハリーは子どもの自分を肯定できる環境にいないというのをつくづく思い知った。でもあんなところにいたら早く大人になるしかないよね。
じゃないと大切な人が次々と死んでいってしまうから……

尋問ではハリーのことを全力で庇って魔法省を論破するけどハリーのことはしかとするダンブルドア、そんなわかりづらい愛があるかい!となる。
わかるよ。ハリーのためにハリーのことを無視してるんだろうなって視聴者は分かるけど、ハリーはどうかな!?
ホグワーツがめちゃくちゃになる中でハリーが「これ以上ダンブルドアに負担をかけたくない」と言って自分を拷問したアンブリッジのことを大人に相談できない環境を作ったのはダンブルドア校長の無視もあるのでは?
しかもヴォルデモートの目的はおそらくはなから自分から生き延びたハリー・ポッターをとっても痛めつけた上で殺そう!だろうし、そうなるとダンブルドアの無視はかなり無意味なのでは?いたずらにハリーを傷つけただけでは?と思う。
ハリーには本来安心して頼れるはずの親という存在がいないので、大人がハリーを安心させる必要があるんだよ!ねえ!ハリーはまだ子どもだよ!?今が一番多感な時期だよ!?わかりますか!?
も〜〜〜……ハリーポッターの大人たちマジで不器用だな……

アンブリッジの“めちゃくちゃ”に鬱憤が溜まったロンの双子兄ズが「本当の学びは学校の外にありってな」と言って試験中花火をぶっ放して全てをおじゃんにするの、すごく爽快で最高のシーンだったけどおそらくこの2人はこの後退学になるんだよね。
明らかに魔法省が不必要なまでに学校に介入していて、さらにアンブリッジがしていたことは人権侵害なのに、それに抵抗して退学になるなんてさ……そんな……取り消したりできないんですか……
学校で学んだことは消えないけど、学校を出ていないことによって2人の将来に影響が出てしまうならそんなにおかしいことはないよ。ねぇ。私は怒っています。
ホグワーツ、本当にめちゃくちゃ!どこが安全安心な学校なんじゃない!

アンブリッジ、大激怒しているケンタウルスたちの群れに連れて行かれたのでこのまま拷問されて死ぬのかしらね……それも仕方ないね……くらいの気持ちでいたら終わりの方にめちゃくちゃ無事な姿で新聞に載っていてびっくりした。
さすが魔法省で良いところまでいっているだけある。シンプルに強い。

マグゴナガル先生とアンブリッジがお互いのことファーストネーム呼びしながら言い争いを始めた場面で柳さんが秒で「百合じゃない!?」っていっていや確かにこれは百合だわ……と思ってたら後にマグゴナガル先生が学校を追い出されそうになっている占いの先生のこともファーストネームで呼んでハグしてたのでここでも百合じゃない!?ってなった。
なんでもスマートにこなすマグゴナガル先生のことが昔からうらめしかったアンブリッジまで見えた。

スネイプ先生、今回アンブリッジに尋問されて嫌な質問されながらも否定はできないから「左様」「ご覧の通り」って言ってるのめっちゃ良かったな。
学生時代ハリー父にいじめられていて、それをずっと根に持っており、そんなハリー父にそっくりな息子の心に侵入できる大義名分があるの、ウッキウキだっただろうな。まさか自分が侵入される側になるとはね。
ハリーに心を覗かれて大激怒するスネイプ先生もかなり良かった。
スネイプをめちゃくちゃ最悪な方法でいじめていたハリー父、グリフィンドールの男の良くないところが全て出ている〜となったし、そりゃシリウスと共に嫌われますわ。
ハリー、父親がスネイプ先生を結構最悪な方法でいじめてたの知ってどう思ったのかな。私はそりゃスネイプ先生ハリー父のこと大嫌いだし愚弄もするわ……ってものすごく納得したけど。
死ぬと人って美化されてしまうから、その美しくない面を知っている人はすごく貴重だろうなと思うし、そういう話こそハリーはたくさん聞いたほうがいいんじゃないかなと思う。だってハリーのところに集まる話はどうしても美しい話ばかりだろうから、いろいろな面を知って多面的な人間としての父親像を想像できたほうが、完璧ではないけど父親は確かにいたって安心できるんじゃないかな。

ハッフルパフとかレイブンクローの生徒はああいう浮遊術で浮かせて人前でズボンを脱がせるなんていじめ絶対にしなさそう。
やっぱり入寮するなら絶対にハッフルパフが良いよ。みんなでハッフルパフの生徒になって男女の垣根なくわいわいしよう。夜はボードゲームとかをしよう。

なーんも気にせず見てたらNetflixの誘導により先に謎のプリンスから見ちゃってて、シリウスが死んじゃった!っていう最悪の曲から物語が始まったけど、全く深く考えずに見てたから不死鳥の騎士団でシリウスが死ぬなんて思いもしなかったのでネタバレにはなりませんでした!自分のアホさに感謝!モーマンタイ!

いやでも途中でシリウスがハリーに「全てが終わったら家族になろう」って言うシーンで全てを悟ったよね。あ、この人この回で死ぬなって……
あの場で家族になって欲しかったよ。というかもうハリーはシリウスのこと家族だって思っていたはずだよ。
こんなわかりやすく綺麗に死亡フラグを立てることありますか?
ヤメロッ!今すぐ家族になれッ!って喚いていたけど手遅れだった。シリウス……

死喰い人側が使える死にたまえ!の呪文、あまりにも便利すぎるし本当にあっけなく人を殺せてしまう。
あの死の呪文は怪我とかで死ぬよりも圧倒的に酷い殺し方だと思っていて、というのも呪文を受ける側の苦痛は短時間で済むかもしれないけど、死を見送る側は一切心の準備ができないまま死んでいってしまう。
シリウスの最後もあまりにも呆気なくて、え、これで?って思ったし、おそらくそれはハリーが一番思っていたと思う。
最後に言葉の一言も交わせないなんてむごい死に方だなと思いながら見ていた。あんなにあっさりと死なれてしまうと死の実感も湧かなそう。

最後ヴォルデモートに侵入されそうになった時、やっぱりどうしてもつらい記憶ばかり蘇ってしまって飲み込まれそうになった時に、ハリーがヴォルデモートに打ち勝とうとして、結果としてはシリウスの死もあったけどハリーがシリウスに貰ったものにフォーカスが当たってて、そのことが嬉しかった。
あとシリウスの死に対する怒りに燃えるハリーを抑えつけるルーピン、良かったですね……ルーピンも親友を失って全力で怒りたいはずなのに。

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