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軽水炉の現状、歴史、今後の展望を最新ニュース(12月29日付)に絡め、簡単まとめ

今回は、軽水炉の歴史、現状、および将来について書いてみます。

12月29日に「韓国国防相 “北朝鮮の軽水炉 夏ごろ本格稼働か” 動向を注視」というNHKの報道がありました。その内容は以下のとおりです。

韓国のシン・ウォンシク国防相は、北朝鮮がニョンビョンの核施設で建設中の実験用軽水炉が2024年の夏に本格稼働を開始するとの見方を示しました。この軽水炉は、核兵器の原料であるプルトニウム抽出が可能で、軍事利用の可能性があるとの懸念が表明されています。

軽水炉が主流になったのは、20世紀初頭から中盤にかけての物理学の進展に国際情勢と複雑に絡み合っています。アインシュタインの特殊相対性理論は、原子力の理論的基盤を提供しましたが、直接的に原子炉の設計には使用されませんでした。広島と長崎への原爆投下は原子力の軍事的利用の可能性を示しました。1954年に進水した世界初の原子力潜水艦「ノーチラス」は加圧水型軽水炉を使用しました。

軽水炉は現在、原子力発電の主流となっていますが、この報道も含め、核エネルギーが軍事利用のイメージから完全に払拭されることは難しいと考えられます。新しい次世代原子力発電技術の社会的な認知が必要であり、これにより核エネルギーの平和的利用と持続可能性に対する理解が深まり、より安全で効率的なエネルギー源としての可能性が広がることを期待しています。

以上、簡単にまとめてみましたが、調べれば調べるほどに原子力発電の複雑な課題が見えてきます。しかしながら、課題として認識されている以上は、人類のエネルギー需要に対する持続可能な解決策を提供する可能性も秘めていると思います。これまで述べてきたように、一市民としては、この課題に対する理解を深めていくことが第一歩だと思っています。



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