中期経営計画等で使えるステップアップ・ロードマップ型のスライドデザイン例5つ!
本日は、ステップアップ・ロードマップ型のスライドデザインについて、解説いたします。
ステップアップ型スライドとは、1Step~2Step~3Stepあるいは、ホップ~ステップ~ジャンプという具合で、段階に分けて提案する資料をイメージしてください。例えば、営業における大型商談で①トライアル~②本格導入~③全社導入のように、最初のハードルを低くして段階的に提案するようなケースでよく使います。
ロードマップ型スライドとは、もう少し抽象的で、事業計画書や中期経営計画資料で、中長期の経営ビジョンや会社の方向性を語る際の資料です。
それでは、はじめましょう。
1|クール・モダンなデザイン例①
最初に紹介するスライドは、かなりデザイン性に富んだ作成例です。
ステップアップ型スライドのデザインは、いわゆる階段上にデザインするのが王道ですが、普通の階段だとどうしても古臭さや平凡な印象を与えてしまいます。
そこで階段を可能な限り抽象化して、成長への矢印もアレンジを加えました。少し小手先のテクニック感がありますが、英語を使うとかなりモダンな印象を与えることができます。
2|クール・モダンなデザイン例②
次のスライドも階段をベースにモダンなデザインにアレンジしたものです。例1よりは、階段状に近く、ホップ~ステップ~ジャンプの印象を具体的に出すことができます。
実はこのデザインは、かなり前に自分が作成したスライドに少しアレンジしただけです。この時は、」シンプルな階段デザインでしたが、少し工夫を加えるだけで、かなり印象が変わることがお分かりいただけると思います。
もちろん、そのままシンプルな階段デザインでも十分通用します。
なお、資料内のFYはFinancial Year=会計年度の略です。IR資料や経理部門作成の資料等でよく使われます。
3|数値を具体的に示す作成例
経営計画に関して、より具体的な数値や指標を提示できるの場合は、グラフを使ってしまってもよいでしょう。
3か年の売上高、営業利益率、ROEなど具体的な経営成績、経営目標としている会社は少なくないと思います。
デザインはもちろん大切ですが、具体的な数値が語れる場合は、是非資料に含めて数値化してください。説得力が一気に増します。
4|中長期的なロードマップのデザイン
ステップアップというより、中長期的なロードマップ型のスライドと言うべきでしょうか。先ほどの作成例と打って変って、かなり抽象的なイメージです。
こういったスライドは、数値ではなく、事業の方向性や企業のコンセプト、経営者の思いを語るのに使います。
経営者の思いは、企業において最も重要な要素の一つです。
普段社長と直接会話したり、為人を感じないと従業員に伝わらない事が、わかりやすくビジュアル化され落とし込まれた資料は、経営者の思いを伝える手段として非常に有用です。
5|多角化の視点を組み合わせたデザイン
最後はかなり凝ったデザイン例です。
事業の方向性の一つに"多角化"があります。既存の顧客を深耕していきつつ(横軸)、新しい商品や新しい市場にも参入するというものです(縦軸)これをうまくマージして、スライドに組み込んでみました。
(多少、プロダクト・ポートフォリオ・マネジメントのフレームワークも混じっています)
こういったスライドは、様々なことを一枚のスライドで表現できる重要スライドとなる一方で、多角化を言いたいのか、事業の成長を言いたいのかメッセージが中途半端になってしまうことにもよく陥ります。
よいデザインが思いつかない場合は、基本に戻って、1スライド1メッセージでを資料を作成するのがオススメです。
まとめ
本日紹介したスライドは、上場企業が公開しているIR資料や中期経営計画書を参考にして、自身が作成したものです。
是非、皆様も色々と検索して、デザインの参考にしてみてください。
また、デザインもすごく参考になりますが、やはり、皆様にも特に参考にして頂きたいのは、例えば、中期経営計画であれば、その計画の具体的な中身・内容です。
「投資家に対して事業の方向性を、数値や積み上げた計画で具体的に示すにはどうすればよいか」「従業員に対して企業理念やコンセプトを伝えて、モチベーションや従業員の定着につながっているか」そういったエッセンスが中期経営計画やIR資料には詰まっています。
以上です。ありがとうございました。
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