見出し画像

経営理念を表現するパワポ・デザイン例6つを解説!!ミッション・ビジョン・バリューとは?

なんて、お固いテーマなんでしょうか(笑)

本日は、企業経営における経営理念・ミッション・バリュー、あるいは昨今知名度を高めつつあるパーパス等について、説明やプレゼンを行う際のパワーポイント・デザインを解説していきます。

経営学を学ぶような学生の方はもちろん、採用説明会を行う人事の方、商品や企画担当の方、経営企画部の方等‥
経営者でなくても、このような理念を語る機会は少なくないと思いますので、是非、自社の会社紹介や資料に1枚組み入れてみましょう!

もちろん、パワポのデザイン・テクニックとしても、事業やコンセプト等の抽象的な概念を説明する時にも応用できます。

それでは、はじめます。

1|経営理念(ミッション・ビジョン・バリュー)

ミッション・ビジョン・バリュー

もっとも基本的・オーソドックスなデザインで、ミッション・ビジョン・バリューをピラミッド型にデザインした例です。

実は、Google で検索してみると、ビジョン→ミッション→バリューだったり、パーパス→ビジョン→ミッションだったり、経営理念→ビジョン→ミッション→バリューだったり・・・色々な順番や説明例が出てきます。様々な考え方があるかと思いますが、ここでは、ピーター・F・ドラッカー氏が言われている最も有名あろうMission→Vision→Valueの順番にしています。


2|パーパス(存在意義)について

パーパス(Purpose)とは直訳すると目的という意味で、企業がなぜ存在するのか、その意義について述べたものです。

パワポデザインについては、本当は、前項のミッション・ビジョン・バリューとの違いをできれば図解したかったのですが、まだ、パーパス経営という概念自体が比較的新しいものですし、変に私が間違った情報をお伝えできませんので、結局、ソニーグループHPをほとんど模したデザイン・スライドにさせて頂きました。
パワポに写真画像を使う場合は、このスライドくらいに全面にした方が説得力と安心感が出ます。特に、経営理念のように力強いメッセージの場合は、画像の選定や大きさにもこだわりましょう。


パーパスについても色々な考え方がありますが、総じて、ミッションやビジョンがややもすれば、社会や世界という壮大なもの(悪くいえば「お題目」)になりがちである一方、パーパスはより「自社・自分がなぜ社会や世界に求められていて、存在しているのか」というより内から発する意味が込められている点が根本の違いかと思います。

もちろん、ミッションとパーパスどちらが優れているかのような優劣・正誤等はありません時代とともに人々の考えも変わり、会社に求められる姿もまた変わっていきます


3|ESG経営

ESGの概念は、SDGsよりも古くからある概念です。企業は、売上や利益だけではなく、環境(Environment)、社会(Social)、企業統治(Governance)の3つ視点も考慮していかなければならないという考え方です。

パワポデザインとしては、シンプルかつ色々な場面で応用ができます。3つの抽象的な概念がそれぞれ関係している場合は、丸オブジェクトをつなげてあげると、うまく表現できます。

ちなみに、より具体的な概念が明確に関係している場合は、四角オブジェクトを使います。例えば、契約関係を表すのであれば、以下の例のように四角オブジェクトがよいです。つなげ方も矢印で明確につないでいます。

具体的な内容は、丸より四角オブジェクトの方がよい

-SDGsについて

現在、ESGよりも認知度が高いと思われるSDGs(持続可能な開発目標)ですが、こちらは、企業はもちろん国や世界全体が(それこそ我々もその中の一人として)、持続可能な社会のために実施しなければいけないことや目標と定められています。ちなみに、SDGsは、ロゴやアイコンが公開されているので、あえてオリジナルデザインを作るのではなく、こちらの正式なロゴを利用規約に則って使いましょう(笑)

4|クレド

クレドは、企業の従業員各々が心がける信条、行動指針のことです。Value(価値観)に近いものかもしれませんが、より具体的に行動できる形で示されていることが多いです。
経営理念や価値観がどんなに立派でも、それが形(行動)となって現れなければ意味がありません。例えば、リッツカールトンのクレドが参考になります。価値観やホスピタリティの考え方はもちろんですが、サービス業・ホテルマンとして、ブランドイメージや価値観に基づいた具体的な内容・行動例をクレドの中で、示しています。

デザインは多少高級感が出るように、斜体や二重線を使っています。イラスト画像素材を使ったり、illustratorなどを使うともっと高級感を出すことができますが、PowerPointのみでやる場合だと、これくらいでしょうか。
これよりもさらに高級感を出すときは、もうPhotoshopやillustratorの方を使ったり、専門のデザイナーに頼むのが早いかもしれません。

5|ミッション・ビジョン・バリューの他の作成例

その他のデザイン例を紹介していきますが、ミッション・ビジョン・バリューで最も重要なことをここで解説しておきます。

それはデザインよりもその言葉の中身です。

これがしっかりしていれば、上記のような線と文字だけのデザインでも十分にビジネスで通用しますし、逆に、言葉の中身がなければ、デザインをどんなにキレイにしても、経営理念は誰にも伝わりません

改めてミッション・ビジョン・バリューとは何かを考えていきましょう。

ミッション・・・Mission=使命です。命を懸けて何かをするためにこの世に生まれてきた訳。それが使命です。そのため、いち会社のことよりも、社会・世界・歴史と未来等のレベルで語られることが多いです。

ビジョン・・・Vision=目指す姿です。ミッションが達成された時どういう姿に(会社や世の中が)なっているかを記載します。ミッションが訳(Why)を聞いているのに対して、ゴールや状態(What)をビジョンはあなたに問いかけています。

バリュー・・・Value=価値・価値観です。ビジョンを達成するために、それに沿った考え方・価値観を持って、行動をする必要があります。

もし、わかりにくい場合には、

ミッション=なぜあなたの会社が世の中に生まれてきたのですか?
ビジョン=あなたの会社が目指す姿はどんなものですか?
バリュー=そのために、あなたの会社が最も大切にしていることは何ですか?

と何度も問いかけてみましょう。

まあ、結局のところ、何度自分自身に問いかけたとしても、難しいのですが(笑)(※イエス・キリストですら、一度死んでから使命がわかりましたからね・・・本当それくらい難しいです)

でもだからこそ、考え抜いた言葉(ミッション・ビジョン・バリュー)言葉そのものに説得力があるのです。

さいごの例では写真を入れてみましたが、写真選定が難しいですね。何しろ、あなたの会社が語る世界・未来・社会レベルの使命やあるべき姿、価値観・・・こういった言葉をイメージさせる(少なくとも邪魔をしない)画像が必要ですので、使える写真画像は相当限られています

実際、ホームページでも、例えばDeNAはミッション・ビジョン・バリューをすべて文章で語っています。画像なんて必要ないのです。


一方で、会社沿革や社史などのスライドでは、創業の頃の社屋や創業者の写真、自筆のメッセージ等の画像をよく使いますし、その方が会社のストーリーや歴史が伝わります。以下のDeNAのストーリーページは、先ほどとは、打って変わってイラスト・画像を多用し、親しみやすいです。


まとめ

いかがでしたしょうか。

パワーポイント・テンプレートについては、いつも通り、私が運営しているPowerPointダウンロードサイト、ポケプレ|Pokepreにて公開しています。


ただ、やはりその疑問が・・・

一体だれが経営理念のスライドを使うのでしょうか(笑)
もし、経営学の授業や仕事で役に立ちましたら、是非コメント等で教えて頂けると嬉しいです。

また、最後もう一度、経営理念やミッションは「あなた自身が考えて、文章にした、あなただけの思い・言葉」これが一番重要です。これを忘れずに!!PowerPointをうまく使ってください。

以上です。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

<本日の内容>星3つ★★★☆~星4つ★★★★☆
「職場の資料作成には困らない」                    ~「資料作成を得意スキルに、職場で一目置かれる」

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?