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篠原眞 室内楽作品による個展 リハーサル風景 その2

7月16日(金に東京オペラシティ・リサイタルホールにて開催される、「篠原眞 室内楽作品による個展」のリハーサルが始まっております。今回は、増幅を伴う木管四重奏(fl.ob.cl.fg)のための≪Passage B≫ (2003)のリハーサル風景から。

この作品は、木管四重奏4パートを、増幅の上、それぞれ独立に左右に振ることが求められています。この仕掛けゆえに演奏がほとんど不可能な作品となっていましたが(篠原氏は、各演奏者に一人ずつの増幅担当者がつくことを想定していたらしい。それは、篠原氏が浄書を手伝ったシュトックハウゼンの≪ミクストゥール≫で、5群に分割されたオーケストラのうち打楽器以外の4群それぞれに担当者がつき、リングモジュレーションがかけられることを想起させます)、今回、増幅を担当する佐原洸さんが、これをクリアする革命的な仕掛けを制作。作曲者の意図が細部まで反映した初めての演奏となるかと思います。

御期待ください。

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スコアより。各楽器の下にある折れ線が、左右への振り加減の深さを示しています。

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指揮:大西義明

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増幅:佐原洸

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左から、内山貴博(fl)、荒木奏美(ob)、岩瀬龍太(cl)、中川日出鷹(fg)

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作曲:篠原眞

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