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[モバイル&サウンド30]〜ヒューマンなサウンドは難易度高し。。。

「アイツは、アタマが固くて融通が効かない。」

「キミね、相手の話をよく聞かないとダメだよ。」

日常生活の中で、相手や自分に対して。。。そう感じたり、感じられたり。。。でも、こういうのってDTM系の世界でも、そっくりそのまま。。。。

アイツ/相手=DAWソフト
キミ=自分

って図式。

マシン・ライクなサウンドは得意

ドラムマシンやシンセサイザーを使った演奏って、元々は非常にメカニカルなサウンドで、良くも悪くも、素のままでは無機質感がつきまとう。そういうものを取り込んだDAWソフトも、当然そういう側面がある。

GarageBand/Logicに搭載されてるシンセ"Alchemy"のLogicでの画面

なので、ドラムマシンやシンセサイザーをメインにしたサウンドは、テクノやデジタルポップ、EDM系が定番みたいなところがあって、ナチュラルな歌ものとかバンド・サウンドみたいなものにはならない。。。

iPad版GarageBandでサッと作ったデモ。

「コイツ(JISAIONE)は”プログレッシブ・ロックとハード&メタル好き”って言ってるのに、なぜコレなのか??」

。。。って質問には。。。当然、上で述べたようなことがアンサーになる。


ヒューマンなサウンドと音源クオリティ

一方で、凄まじいテクノロジーの進化とコストダウンで、今の[ DAWソフト + 外部のプラグイン ]等の組み合わせなら、非常にヒューマン・ライクなビートやリアルな楽器サウンドも。。。それなりにこなせるようになってきた。

でも。。。

初心者の人がバンドものや歌もののリアルな楽器系のオケをカバーすると。。。譜面やフレーズはオリジナルをなぞっていても。。。

「ん!? なんだか物足りない。。。」

みたいになることが多い。

その大きな理由はー

・楽器系のリアルな音源のクオリティ
・プラグ・イン・エフェクトのクオリティ
・DTMなスキル
・音楽的な知識とスキル

といった辺りが足りないから。。。


この中で、今回は「楽器系のリアルな音源のクオリティ」にフォーカスを当てると。。。

「シンセサイザー」って言っても、その音源方式はアナログ系/デジタル系/サンプリング系って色々あって、アコースティック・ピアノ、ドラム、ストリングス等のハイ・クオリティなサウンドは、リアルな音をサンプリング(録音)して、それを元に構成した音源が定番かと。。。

logicのアコースティック・ピアノのパラメーター

上のショットはGarageBandの最上位版的なLogicのアコースティック・ピアノのパラメーター画面だけど、下の方をを見るとわかるようにー

「Sampler/サンプラー」

ってなっている。

もう一つ、サンプリングを元にした外部音源のADDICTIVE KEYSを例に見てみると、画面から分かる通りー

サンプリング(録音)するために以下のような6組ものマイク・セッティングがされている。
・クローズマイク(Stereo XY):Neumann M269
・クローズマイク(Stereo Wide):Coles 4038
・クローズマイク(Mono):RCA 6203
・ミッド(Stereo Wide):Neumann M250
・アンビエント(Stereo Wide):Neumann M269
・ボディ(Mono):Sela T25

販売されてる外部音源なので、この音が欲しければ。。。当然予算を追加投入する必要がある。

廉価版DAWソフトの音源は、こういう手間のかかった!?サンプリング系じゃなく、「シンセサイズ(合成する)」した音源だったりすることも多いので、正直なところ。。。そういうのってリアル感がなく安っぽい音がする。。。

音源ネームが「ギター/ピアノ」とかになっていても、元がそういう楽器の音じゃないっていう。。。


DAWソフトだけで、何でも出来るわけじゃない。。。

まとめ的に、配膳ロボットの話に絡めて。。。

最近、配膳ロボットが飲食店に導入されてどう。。。とかってニュースになってたりするけどー

「配膳ロボットの動きはやっぱりロボットの動き」

であって、その働きはスゴいなあってことはある面では言えるけど、「プログラムされた(制約された)動きしか出来ない」わけで、人間のソレとは程遠い。。。

それをよりヒューマンな動き/働きにするには、ソフト&ハードへの莫大な追加予算を投入ってことになってくる。。。

DTMなことでも、それは同じ。

非力なコンピューターだと、ハイ・クオリティ音源を詰め込んだソフトを走らせたら、すぐに固まって動かなくなってしまう。。。



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