出張が多い仕事をしているからか、車で県境を越える瞬間に出会うことが多い。大きな川に沿って県境があるところやトンネルの中で県境を越えるところ等いろんなところに県境がある。淡路島から徳島県へ入るときの県境は大鳴門橋のど真ん中ではなく、淡路島の陸を超えればすぐ徳島県扱いになる(車のナビ情報。鳴門海峡で有名な渦潮は「徳島県の名物」という認識でいたが大鳴門橋は全長1.629mでそこまで大きい橋ではない。そしてそこに渦潮がある。つまり淡路島からでも渦潮を見ることは容易であるが、淡路島から渦潮を見ようとまでは発想が至らない)。
日本では県境を越えても各自治体のルール(法律とか)が存在しない。それは2月28日から3月1日に変わったところで何か変わるわけじゃないのと同じ。3月になったから桜が急に咲くわけでもなく、気温が突然上昇するわけでもない。平成から令和になったとて我々の生活はいつもと同じようなもの。そもそも1年が365日あると決めて生きているのは我々人間だけだし1日が24時間と決めているのも我々だけ。ほかの犬や猫等の動物や昆虫からしたら
「お前らのルールだけで俺らを支配すんなよ」
って気持ちになる。
それは県境でも国境であっても同じ。
今から100年前は各国が自身の利益だけを追求し、他国の領土をも求めた。その後、第二次世界大戦というとんでもない事件が起き、国を指揮する数人の決断によっておよそ5000万人~8000万人以上の方々亡くなった。そして今、あの悲惨な事件と同じようなことが起きている。第二次世界大戦で一番多くの被害者を出した国が戦前まで同盟国だった国に進軍している。
歴史は繰り返す。
終戦を迎えて75年以上経つ日本では「戦争=昔の出来事」であり全く現実味を帯びない。でも世界では起きている現実。

県境だって国境だって人が勝手に決めているだけに過ぎないのにね。

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