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ドクカン「サラバ!」①

まず、読み進める前に”ドクカン”について以下3点お気を付けください。

① 単純にその本の読書感想文+@的なものです。
② もしかしたら+@がメインです。というか「メイン」です。
③ ネタバレ要素満載です。ただ、詳しく書きません。

以上の3点お気を付けください。

【サラバ!】
作者:西加奈子
出版:小学館文庫


とんでもないバケモノだった。とんでもないバケモノだった。

ここ最近読んだ本の中で一番の面白さを持ったバケモノだった。本の中に流れるスピード感がスゴイ。僕は単行本で購入して読んだので上・中・下の3巻もあった。僕はまだ長編小説を読むのに慣れてない人間なのだが、このサラバ!の下巻を読み始めたとき
「あれ?もう終わっちゃう。。。」
と思ってしまうほどの世界観があり、ただただ読みふけってしまった。
それに個人的なこの小説の面白さを言うのであれば、それはフィクションなのにノンフィクションのように思ってしまう面白さがある。
高校時代に知り合い親友になった須玖(すぐ)が少しセンチメンタルなことになってしまうシーンがある。そのシーンは確かにこの現実世界で起こった出来事ではある。確かに現実世界で起こった出来事ではあるが、これはあくまでも小説の世界だ。フィクションの世界だ。なのにこの出来事をあたかも自分は忘れていたような、
「あゝそういえばあったな」
みたいな、授業で先生が「ここテストに出すぞー」と言っていたにも関わらずそのポイントをノーマークにしていたため点数取れなかった、ような感覚に陥った。それがとても不思議な感覚でおもしろくとても身近に感じてしまった瞬間でもあった。
それにこのサラバ!にはどこか主人公:圷歩(あくつ あゆむ)の性格や気持ちが痛いほどわかる。僕はこのサラバ!を読んでいる最中に「謙虚になりなさい」という急造エッセイをこのnoteに投稿している。それほど圷歩に自分自身を投影している自分がいて、胸がギュウと締め付けられるような苦しい時間もあった。
②へ続く。

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