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中古レコードと古本


 神田の古書店街が好きだ。
古い本と古いレコード。本もレコードもすぐにデッドストックになるので古いものが流通されるというのはとても有難い。
とくに「ワールドミュージック」のレコードは新しいリリースというのは、ほぼ無いから、昔発売されたレコードに巡り合うと心が躍る。
自分はレコード会社時代は発売するかどうかをプレゼンしたり決定していた側でもあるので、古書店に並ぶレコードが発売された当時の担当者はどんな思いでそのレコードを発売にこぎつけたのか。果たしてこのレコードが当時の日本でどれほど売れたのか無粋なことも考えてしまうのであった。在庫を持つ仕事はやりたくないし、出来るだけ身軽でいるに越したことはない。

 飛躍して自分の好きな本とレコードに囲まれたお店を開けたらなぁと妄想することもあるけど客商売は苦手である。
気の置けないお客様とお茶しながら本の話したり、音楽聴いたり。
夜になったら、スコッチをかたむける。

いやいや、無理無理、9時には寝床につく人間だ。
そして、朝の4時に起きて朝焼けに向かって走るのだ。
そんな感じが、ひとりが好きな俺には、きっと合っている。

誰もやらないんだったら、俺がやってみようと思う
自分がいる。
なんかへんてこりんな古いもののお店をやってみたいなぁと思う。

この佇まいを見よ 神保町『ミロンガ』


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