見出し画像

京都府左京区「賀茂御祖神社」

賀茂御祖神社…?
とお思いになるかと思いますが、みなさんご存知の「下鴨神社」です。

【賀茂御祖神社(下鴨神社)】というのは、何の神社かご存知でしょうか?
読んで字の如くなのですが、昔山城国を治めていた賀茂県主という一族がおりまして、そちらの氏神様になります。

これも日本の素晴らしくも面白い思考でして、亡くなった方は神道において自分たちを守る神様になるという思想があります。
仏教は仏様になるし、神道は神様になりますね。
どちらも、祖先が我々今を生きるものたちを守ってくれるという思想です。
なので、お盆には祖霊に感謝するし、先祖というものを蔑ろにしない、むしろ先人を敬い、自分たちをお守りくださいという考えがあります。

なんだか一気に宗教みが増しましたが、そんなわけなので、祖霊を祀るために山城国の強大な一族「賀茂県主氏」が作った神社…というのが、この下鴨神社です。

すごいですよね。
自分の祖先祀ってるだけで、全国でも有名な神社になってしまうんですから。
田舎にはありがちなんですが、氏神というのはいます。でも、全国に名を轟かせるほどの氏神ってどんなだよと、庶民の私は思ってしまうわけです。

閑話休題。
さて、こちらの狛犬ですが、とても立派な「The狛犬!」が本殿で見ることができます。そちらは、是非現地でお確かめください。
私には本殿にカメラを向ける勇気はありませんでした。
正倉院に残されている記録が日本最古の狛犬の記録と黒田千郷先生の御本に書いてありましたが、それによると「狛犬は銀に青い直毛たてがみ、獅子は金に赤い巻毛たてがみ」だそうです。
これが立体化された素晴らしい彫像を見ることができます。

今回私が撮影してきた狛犬は、コチラになります。

阿(右)
正面
吽(左)
正面

実はこの狛犬の記事を上げるのを躊躇っていました。
なぜかというと、唆らないからです。
恐らく、平成後期から令和にかけて作られたものじゃないかなと推測されます。たぶんね!
造形は素晴らしいです。
バランスも取られているし、顔立ちだってこれ以上ないくらいに美しい。
イケメンとか美人と言っても過言ではない姿です。

そこなんですよ。
美人は3日で飽きるっていうじゃないですか。
なんとなく、これは狛犬じゃない感が拭えず…。
でも、やはり造形はほんとに素晴らしいですよね。見れば見るほど完璧。
後ろ足に鰭みたいなやつあるし、首元に鰓みたいなのあるし、水陸両用かもしれないとか想像を巡らせるのも楽しいんです。
けど、唆られないんです。

こんな狛犬は初めてでした。という、京都の思い出です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?