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mud事務所のDIY(前編)

はじめに

この事務所に入居してから既に1年以上経っているのですが、実は現在のような状態になるまでに、(結果的にですが)かなりの時間を費やしてDIYをしていました。
素人なりにも、いろいろと知見も溜まった気がするので、DIYをこれから試してみようという方に何かお役に立てることがあれば、ということでざっと振り返りながら情報を残しておきます。
また、このDIYを通じて、mudのクリエイションに対する姿勢を少しでも感じてもらえると嬉しいです!

物件を決める

まずはこの事務所(物件)を選んだポイントから。
以下のような条件に該当する物件をいくつか内見させてもらいました。

▼主要な条件
・世田谷区(メンバー全員が自転車で通える距離圏内)
・賃料20万円以内
・無骨な雰囲気
・屋上やバルコニーなど作業しやすいスペースがある【オプション】

紹介してもらった中に一軒家タイプもあり、それもかなり迷ったのですが、
「自由度高く改装できそう」という点に惹かれて、この物件を選びました。
(いま思えば、こだわりの強いmudメンバー全員が満足するには、自分たちで納得いくまで改装する、という方法しかなかったかもしれない)

そして、2020年8月から契約スタート。
(ただ、実際に仕事場としてちゃんと機能するのはだいぶ先になるのですが、この時は知る由もない…)

内見の様子↓

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床を剥がし、コンクリを活かした仕上げに

最初にお伝えしておくと、この工程に一番時間がかかりました…
上の写真のように、もともとはよくあるカーペットが全面に敷かれていました。これを剥がして、コンクリを活かした良い感じの床にしよう!ということで、まずは剥がしてみることに。

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カッターで切れ目を入れれば、パワーでズルズルと剥がすことができました。これは思いの外、サクっと完了。
ただ、剥がしてみるとこのような状態で、黄色く汚い床が…
カーペットを貼り付ける際の接着剤らしいのですが、よく見ると縞々模様が入っています。

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想像していたコンクリ床はこの下に埋まっているハズ、ということで
次は接着剤の汚れを落としていくことに。
クリーナー電動ケレンなども試してみましたが、どれもイマイチ。。
結局、スクレーパーをハンマー(ゴム製が扱いやすい)で叩いてちょっとずつ削っていく、というのが一番綺麗になる。ということで、途方もなく地道な作業を続けました。。
※スクレイパーは簡単に手が切れやすいので要注意!(弊社メンバーも割と大怪我してしまいました・)

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真夏に来る日も来る日もこんなことをしており、さすがに「これ無理じゃね?」「絶対もっと良い方法あるでしょ」ということで、並行して他の方法も探っていたところ…
良さそうな情報にヒット!どうやら接着剤を溶かすことのできるリムーバー(剥離剤)というものが存在するらしい。

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早速購入し、試してみることに。使い方は簡単で、

①薄めたりせずに、そのまま床にぶっかける
②1時間程度待つ
③スクレーパーで擦る
④デッキブラシなどで掃除
※匂いもキツく、長時間作業するとキマってしまうので、喚起しつつ口や鼻を覆って、休み休み作業することをお勧めします

といったステップで作業しました。


試してみると…

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!!!!!


ハンマーも使わずスクレーパーで擦っただけで、気持ち良くズルーっと剥がれる!これは救世主!!

心が折れかけてたところでこの方法が見つかり、床全面リムーバーで処理していきました。
リムーバーの効果がよく分かる写真↓

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リムーバーは神!とは言え、汚れが強くリムーバー1回で綺麗にならない部分もあって、複数回リムーバーを使ったり、スクレーパー&ハンマーで物理攻撃をしながら、床全面を許容できるレベルにまで掃除していきました。

そして、仕上げにアクアカラーを(カラーはストーンブラック)。
これはコンクリートの質感を残したままカラーリングできるコンクリート用ステイン塗料です。
説明書によると噴霧器を使うことが推奨されていましたが、床自体に凹凸や傷も多いので、ローラーだけでラフに塗っていきました。

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実は、最初の黄色い状態の床にも、「接着剤の縞模様とかも良い味になって、イケてる床になるかも!」と安易な考えでトライしていたのですが、結果は、ただ黄色が湿ったような色味になり余計に汚くなっただけでした。。
面倒臭がらずに、必要な手間はかけるべきですね。

また、カーペットが敷いてあった床以外では、キッチンやトイレ、ステップにタイルが敷かれていました。これはこれで骨の折れる作業で。。
リムーバーのような救世主も現れず、得意のスクレーパー&ハンマーで剥がすのみ!でかなりの時間をかけて地道に倒していきました。(この期間でちょっと筋肉付いた気がします・笑)

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そんなこんなで、始めた当初はこんなに時間を費やことになるとは全く思ってなかったのですが、(本業や他のDIY作業と並行しつつ)気づけば3ヶ月近く床と向き合っていました。。
途中で「質感はある程度諦めて、モルタルで床を上塗りしてしまうか」なども選択肢にはあがったのですが、「ここまできたら最後までこだわろう!」ということで、敢えて手間ひまかける道を選んでいます。
(mudのクリエイションにおいても、その姿勢は大事にしています)

その甲斐もあって、とても雰囲気のある仕上がりになって大満足!
何より、時間をかけて自分たちで床を擦り続けていたので、正式に事務所として使い始める前から、既に愛着が凄いです笑

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(これでもだいぶ省きましたが)床だけで長くなってしまったので、ひとまずここまで。
他の工程は後編に続く…

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