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モンゴルにマテ茶ドリンクを営業しにいった話

ひさびさのnoteです。

どんな仕事をしているんですか?とよく聞かれます。

いろいろなことを同時にやっていて、何をやっているかよくわからないひと感が強いので、今回は去年やった仕事の話を書きます。

去年後半はシンガポールの飲料メーカーからの業務委託で、ドイツで人気のマテ茶ベースのエナジードリンク"MATE MATE"(マテマテ)をアジア諸国で販売するためのリサーチや営業をやっていました。

MATE MATEは、砂糖控えめでよりヘルシーな、ノンアルドリンクとしてもバーやクラブにもぴったりなエナジードリンクです。

そのMATE MATEですが、昨年11月に売り込みにいった商社と無事契約でき、モンゴルで販売が決定しました。

コネクションゼロの状態でモンゴル行きを決めたのが渡航1週間前。

そこから販売に至った経緯をTwitterやインスタストーリーを交えながらゆるく書いていきます。

こうやって書いてると完全に行き当たりばったりで適当すぎますが……結果オーライなのかなと。

上海のDJからきた案件

そもそもどうしてこの仕事を始めたのかというと、上海でDJをやっている中国人の友達からメールが来て、「ドイツのマテ茶ドリンクブランドのアジアで権利を持っている会社が上海にあるんだけど日本に進出したいので相談乗ってくれないか?」と頼まれたのがきっかけでした。

かなり厳しいと思ってやんわり断ったのだけど、話だけでもということで彼らが来日したタイミングで会食して、日本のマーケットがどれだけ難しいか、とかを説明。

せっかくだからと、そのあとバーやクラブを案内したのだけど、一軒目のお店で店長さんがなんとマテ茶ドリンクを知っていて以前違うブランドを売ったときに大人気で欲しかった、とのこと。これは意外といけるんじゃないか、、と思い始めたのがそのときでした。

いきなり業務委託を始めたわけではなく、いろいろメールで質問きたので、自分が知る限りの日本の市場についての資料をつくって送ったら(ボランティア)、それが好評だったらしくリサーチと商社への営業を頼まれました。

ただ、自分で戦略を考えるのが好きなのと、商品を販売しても売れなければ意味がないので、独自にマーケティング戦略プランをつくって社長に提案したところ、すぐに受け入れてはくれなかったものの、代わりにアジア全域のブランドマネージャーをやってほしい、とオファーがきたのでした。

最初は既に決まってる本社の方針を刷新するのもどうなのだろう、いきなり独自プランをがっつり提案するのはあまり良くないかも?と思ったけど結果正解でした。

(ちなみに、本当は4月からシンガポールに滞在して、日本とシンガポールを行き来するという素晴らしすぎる生活になるはずだったのだけど、現在はコロナが直撃してしまい一回ストップしてしまった……)

1週間前にモンゴル行き決定〜SNSすごすぎる

アジアとりあえずどこに行こうか、と考えていたら、海外のブッキングエージェントをやっているDJのSHINTAROにモンゴルからブッキングオファーがきたので、タイミング合わせていこうと決めて、とりあえず飛行機と1週間分のホテルを予約。

下準備なしにいきなり現地行ってもきついと思い、1週間後の出発までに少しでも現地に繋がりほしくて、、あまり期待せずにFacebookに投稿。

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インスタのストーリーにも。

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※🔌の絵文字はPlug=コネクションっていう意味のスラング。ちなみに、自分の友人は誤解する人はいない前提で使ってますが、もともとドラッグの売人的な意味もあるので使用は自己責任で。。

すると、これを見た友人知人7-8人くらいの方から連絡が!

直接モンゴルのひとを繋げてくれた方もいれば、「XXさんが詳しいよ〜」とか「XXさんの奥さんはモンゴルの方ですよー」とか情報がいっぱい集まりました。

そのなかで、友人のDJ HOKUTOが繋げてくれたバイラくんというモンゴル人のテクノDJが積極的で、「企業とMTGもセッティングできるし、ガイドもできる!」という熱烈な売り込みがあり、1週間仕事として頼むことに。

他にも、モンゴルのクラブの音響を手掛けた日本の会社の社長が紹介してくれた方やMATE MATEのスタッフからの紹介など5名とアポを取れて、いざモンゴルへ!

到着した夜に3時間で7店舗を視察

東京からモンゴルまでの直行便は、モンゴル航空の成田⇔ウランバートルが一日一便(※毎日じゃない)飛んでいるだけ。

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今回の大きな目的はクラブ、バーなどの市場調査。どれくらい市場があって、エナジードリンクはいくらで売られていて、モンゴルの人がどんなドリンクを好んで飲んでいるのか、などなど。それを現場で自分の目で見ること。

ということでバイラくんには事前にできるだけ多くのクラブ、バーを見たい、と伝えておいた。

彼がかなりマジメで、もうそろそろいいかな、帰ろうか、というと「まだ1軒あるよ」みたいな感じで、初日の夜は結局3時間で7店舗を視察!

ウランバートルのクラブは水曜ということもあって混んでいなかったけど、シーンがあるのを感じました。

内装は新しめで、ちょっと前の台湾みたいなイメージかな。

メインフロアがHipHop、EDMなどで、サブフロアがTechnoのお店が多くて、上海の44kwというクラブとかもそうなのだけど、アジアではTechnoが人気出てきてるのを最近感じています。

彼はただのガイドじゃなかった〜怒涛のアポ取り

翌日からさっそく企業MTGがスタート。バイラくんが到着の数日前にアポを取ってくれました。

関係ないけど、ウランバートルの朝はこんな感じで大渋滞。

いざ、初モンゴルMTGへ。

お菓子をメインに輸入してる会社でそもそもフィットしなそうだったけど、自分は飲料ビジネスの経験が全然なかったので、いろいろ質問をされて、英語ふくめすごく良い練習になりました。

夕方バイラくんからメッセージがあり、明朝11時から一本アポを取ったから、と。

今回はワインを輸入している会社なので、1本目よりは良さそう。

知り合いのツテで紹介してもらったのか聞くと、普通に電話してアポ取った、とのこと。電話して翌朝にMTGアポ取るのがすごい。きっと日本からわざわざ来てるっていうのも大きいのか…?

バイラくんかなり盛って話してそうだけど、なんにしろすごいコミュニケーション力!

そして翌朝。

今回は部長クラスのひとが出てきていろいろ鋭い質問きたけど、2回目で慣れてきてそこそこ良いプレゼンができた手応えがありました。

モンゴルの冬は道路が凍りついてしまって、陸路で国外から商品を運ぶことができないから春まで待たないといけない、という情報を教えてもらったり。

ただ、小売の流通網は十分あるけど、バーやクラブ店舗での流通に疑問が。

バイラくんには「商社なら何でもよいわけではなく、お酒を輸入してることは勿論だけど、バーやクラブに流通させている会社とMTGしたい。」と伝えて軌道修正。

彼のアポ決定能力は本当にすごくて、翌日金曜には2件週明けのアポを取ってくれたのだけど、一つはウォッカなどの海外有名ブランドを輸入している商社、もう一つはモンゴルでペプシ代理店をやっている大きな商社、とかなり期待が高まります。

週末はさらにクラブの現場を視察。

金曜夜には自分が海外エージェントをやっているSHINTAROが到着してウランバートルZU CLUBというクラブの3周年パーティーでDJしました。

いよいよ決戦のプレゼン

週が開けて月曜。モンゴルは11月上旬から雪が振ります。

まずAbsolutやChivasなどを輸入していて、自社のウォッカブランドも持っている商社へ。ここはモンゴル中5000拠点に流通網を持っています。

専務、マーケティング部長、営業部長と3人出席してくれて、それだけでも本気度が伝わってくる。

結論、大成功でした。

専務はアメリカに住んでいたようで、英語がアメリカ英語でコミュニケーションがスムーズだったのも大きい。相手も同じように感じていたはず。

タイミングもバッチリで、実は商品ポートフォリオにエナジードリンクを加えたいと思っていて、ちょうど超有名ブランドにコンタクトを取ろうと思っていたところだったとのこと。

↑日本土産の定番、抹茶キットカット。

翌日はモンゴルのペプシ代理店の企業へ。

ここも素晴らしい会社でよいミーティングができたけど、結局は3社目で決定。

というわけで、先日無事契約締結されました。

今回1週間前に突発的に決めて現地に行ったのだけど、商社のキーパーソンとすぐMTGアポが取れたのは、今まさに現地にいて来週には帰国してしまう、という状況だったのも大きかったはず。

まずとりあえずは現地に行ってみる。そうすれば何かが起きる。保証はないけど、行ってみる価値はあると思います。

コロナの影響で少々時間かかっていますが、このnote読んでいるモンゴル在住の方は(ほとんどいないと思うけど)、MATE MATEがまもなく店頭やバーに並ぶのでお楽しみに!


おまけ1: 世界最大の騎馬像、チンギス・ハーン像!! 

モンゴル行くかたはここオススメです!とにかく雄大な景色のなかに突如あらわれる巨大な像が圧巻です。ウランバートルから1時間くらいかな。行くまでの何もない景色がまたよかった。

ラクダに乗って鷹と遊ぶこともできます。笑

そして、今回もうひとり会いたかったひとと最終日に会えました。

それは、10年以上前に日本に住んでいて、帰国後にモデルとして大成功して、今は芸能人としてTVなどにも引っ張りだことなったモンゴル人の友達。

本当に人生わからないし、刺激もらいました。ありがとう。

おまけ2: モンゴル食レポ

とりあえず羊がめちゃくちゃ旨かったです。

ウランバートルは新空港ができて日本からの便も増えるようです。

コロナが落ち着いたらまたモンゴル行きたいですね!



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