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バブル崩壊とファイナンシャル・プランナー

本日、2024年(令和6年)1月23日の日中に、日経平均株価が36,984円51銭の高値をつけたと言う。1989(平成元)年12月29日の最高値の38,957円44銭に、あと2,000円ほど、5%ちょっと上がれば、と言うところまで回復した。
ここまで来るのに33年かかった。日経平均株価の採用銘柄も全く異なるし、株式市場を取り巻く環境や政治社会情勢、国際情勢も全く異なるため、これをもって日本経済が元に戻った、失われた30年を取り戻した、などとは思わないが、当時の金融市場の現場で働いてきたものとしては、置き忘れた大切なものが戻ってきたような、ホッとした感覚を覚える。
いまさらそれが戻ってきたからと言って、失った時間が戻ってくるわけではないが、やっとそれが在った頃に戻れるみたいな感覚。当たり前の日常に戻れるような感覚。

個人的には、バブルのはじける直前の1990年の冬に、その時買わなければ一生自分の住む家が買えなくなるような気がして購入した横浜市郊外の中古のマンションを、33年後の昨年暮れに売却して、やっとバブルの敗戦処理を終えたところ。こちらは日経平均株価と違って半値、8掛け、5割引きでの幕引きだった。こちらの方は、過去の過ちにやっとケリをつけて前向きに歩き出せる、そんな感覚だ。

1990年の6月に結婚し、その暮れに買った横浜市郊外の中古のマンション。そこからライフプランが始まったのかもしれない。

買った中古のマンションはバブルがはじけて、あっという間に半値、8掛け、2割引きとなっていった。何とかしないといけないという思いがあったのかも知れないが、その数年前から勤め先の異動で投資運用の部門に所属していたこともあり、その頃始まったばかりのファイナンシャル・プランナーと言う資格を知り、通信教育を受けて資格を取ることとなった。

ファイナンシャル・プランナーのカバレッジは広く、金融資産運用、不動産、保険(リスク管理)、税金(タックスプランニング)、相続・事業継承、そしてライフプランニングなど含まれ、将来にわたって生活していく上で考えるべきリスクについての視野が広がった。
これを期にバブル期に仕事関係で過剰に入っていた生命保険を見直し、終身の個人年金保険に入った。またバブル絶頂期に購入した中古マンションの損失を取り戻すために、市場が落ち着いたところを見計らって長期戦略でワンルーム投資も実施した。これらの個人的な施策が公的年金の給付を受けることになったここ数年で、ようやく実を結んできたところだ。

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