風俗嬢に恋をしてしまった話 第5話


第5話 「浮かぶのは君のことだけ」

来月更新とは言ったもののまだ書きたいことがあったので続けます。

最後に会ってから10日ほど経ちました。

それでも頭の片隅に….いや、ど真ん中にAちゃんがいる。

どうしたらいいものか。

夜、部屋にひとり、「浮かぶのは君のことだけ」

感傷に浸ることもある。

やはり好きになる相手を間違えたのかな。

出会い方がお店だからかな。

といろいろ考えてしまうのだが、好きになったもんは仕方がないと開き直る毎日だ。

新たな出会いもない。

まあ、出会いを探しに行ってもないのだけれど。

このまま私は風俗嬢を追いかけて独りで生きて行くのだろうか。

人様にはとてもじゃないが語れる人生ではない。

ふとそんなことも考える。

数年ぶりに「この人、好きかも」と思えた相手が風俗嬢だからなんともやるせない気持ちになる。

離婚してから人を好きになるということがすっかり分からなくなっていたけれど、Aちゃんが思い出させてくれた気がした。

正直なところ、連絡先を聞いたにしても「好きだ」と言ったにしても相手を困らせてしまうだろう。

だから何も言わないまま彼女の時間をお金で買って会う

いわば「お客さん」としての関係が1番ベストではないのか。

日々考えが巡る中で結局辿り着くのはこれだ。

結局これなのだが…

どうにかして射止めたいと思ってしまう。

なんとも形容しがたいこの気持ち。

今はnoteに書くことしかできないがいずれはAちゃんにしっかり気持ちを伝えたいと思う。

その結果がどうであれ相手に伝えることが大事だ。

後悔はしたくない。

だから後悔しない結果を得るために今は想いを伝えるべきでは無い。

もう少し、客とキャストとしてお互いの距離を詰めてお互いの内面的なものを知っていけば良い結果に近づくであろう。

恋をすると視野が狭くなるのは本当に悪い癖だ。

周りの意見もなにも聞こえない。

毎回同じことを繰り返している。

恋は盲目とな。

次回
「週明けの朝」


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