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まず、ちゃんと聴く。

3月3週目

まず、ちゃんと聴く。
著:櫻井将

「聴く」
聞く:withジャッジメントで、意識的に耳を傾ける行為
聴く:withoutジャッジメントで、意識的に耳を傾ける行為
ジャッジメント=評価、分析、判断
聞くは自分の視点から解釈する、相手の正面に立つ。
聴くは相手の視点から解釈しようとする、横並びで同じ景色を見ようとする。どちらが良いではなく、違いを理解し、適切に使い分ける。
親子や同僚など関係性が深いとwithジャッジメントになりやすい。
また、その話題に対して自分自身がこだわりや思い入れがあったり、よく知っている内容であればなおさら。

「ちゃんと」
相手の言動の背景には、肯定的意図があると信じている状態(=信念)で聴く。
肯定的意図:その行動をした背景には、そうせざるを得なかった事情や意図があったのではないかと考えること

聴く力は、何でも話してもらう力(非言語スキル)と解像度を上げる力(言語スキル)に分けられる。

非言語スキル:視覚情報(見た目、姿勢、表情、仕草)+聴覚情報(声の大きさ、高さ、明るさ、速度)から与えられる情報
イメージとしては相手の話をともに体験しようとすること=なんでも話したいになる。

言語スキル:話の進行の仕方、質問によって相手の中にある問題の解像度が上がり、状況整理、課題発見、解決、気付きにつなげる
質問の際には、相手が主観的な世界から抜けない様に極力相手と同じ言葉を使う。展開、具体化、抽象化、俯瞰

伝える
聴くよりも伝えるを選択した方が良い時もある。
ゾーン3(発生頻度は低いけど貢献度は高いもの)へのポジティブフィードバック。ゾーン2(発生頻度は高いけど貢献度は低い)の裏に隠れている、例外を探す。ゾーン3へのポジティブフィードバックをすればするほど自然とその仕事の発生頻度は増え、ゾーン2の発生頻度は下がる。人は意識、認識したとおりに動いてしまう(駆け込み乗車)


気づき
「聴く」の定義を再確認した。自分は相手の課題を明確にしたいがために、経験や解決策を提示してしまうことが多い=「聞く」になってしまっている。相手の横に位置し、相手自身ではなく、相手の見ているものを対象として同じ課題に向かって取り組んでいく。この捉え方が自分の中でしっくりくる感覚があった。相手から答えを引き出そうとするのではなく、まず相手のことを知ろうとする、何を見ているのか、何を考えているのか、何がそうさせるのか。相手の肯定的意図を理解することで、より深く関わることができるし、何でも話していいと思える関係性が築ける。普段のコミュニケーションや会話の中で少しずつ意識して取り組んでいく。

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