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Blenderって書き出し遅いからレンダリング中は寝てていいと思っていた昨日の自分にさようなら

寝るのが大好きな不眠症、こんにちはNaLaです。

私は普段、Blenderで作ったアニメーションをmp4で書き出し、Premiere proで仕上げています。
Premiere proでは主に、音楽を入れたり、テキストを入れたり、最終的な色味の調整をしたりします。

で、Blenderでアニメーションをレンダリングしてる間は、休憩をしていました。それにはしっかりとした理由がありました。

大黒 達也 (著) 『芸術的創造は脳のどこから産まれるか?』にて、「グラハム・ワラスによる、創造性が生まれる4段階」が紹介されているのですが、

① 準備期(preparation):問題設定とその解決策の立案
② あたため(孵化)期(incubation):問題から一度離れる(しかし、潜在的な試み)
③ ひらめき期(illumination):新たな発想・解決策が突然降ってくる(アハ体験)
④ 検証期(verification):明確な思想の完成

大黒 達也. 芸術的創造は脳のどこから産まれるか? (光文社新書)

レンダリングを待っている時間というのは「あたため期」に相当し、一旦作品から離れることで次の作業で斬新なアイディアが降って来るのを期待するという、そういうことなんです。
(嘘です、ただ疲れて、現実逃避したいだけです)

レンダリング中は何もできない。
アニメーション動画だから、mp4で書き出さなければならない。
本当にそうでしょうか?

ここでは、大好きな休憩時間を削って作業をするという、まるで地獄のような手法を見つけてしまった私が、血を吐きながらその備忘録を残そうと試みています。


Blenderでアニメーションを書き出す

まず前提条件として、30分とか1時間とか、めちゃくちゃ長い動画のレンダリングを想定しています。
あっという間に終わる動画は、ちゃちゃっとmp4で書き出してもいいと思います。

ファイルフォーマットをBMPに設定します(pngでもOK)。これだけです。
1フレームごとの連番画像が出力されるので、それをまとめるフォルダに格納したほうが後々楽です。

Blender、出力タブの「出力」
ズラー

画像で一枚一枚書き出す設定ですと、万が一PCがダウンしても途中まで書き出した画像は残っているので、再度レンダリングをする際、正常にレンダリングされた最後の画像から再スタートできます。mp4だとファイルが壊れちゃいますからね。


Premiere Proに移植

新規プロジェクトを立ち上げ、プロジェクト名、プロジェクトの保存先を入力したら、右下の「作成ボタン」を押します

「メディアの読み込み」ボタンを押して、

連番の一番最初の画像を選択し、「画像シーケンス」にチェックを入れます

この動画は全部で170フレーム(24fps)なのですが、このとき、Blenderのレンダリングは100フレーム強までしか終わっていません。

この状態でいいので、このbmpファイルを右クリックして、「クリップに最適な新規シーケンス」を作ります。

書き出しが途中までの動画が入りました

Blenderの書き出しがある程度進んだら、同じbmpファイルをまた右クリックして「フッテージを置き換え」を選択します。

「フッテージを置き換え」を選択します
同じように最初のファイルを選択して、開くボタンを押します

追加で書き出された分、動画の長さが伸びているのがわかります。

先ほど追加したシーケンスの右端をつかんで伸ばせば、追加で書き出された分の動画の延長ができます。

ぐいっと

あらためてBlenderのレンダリングが終了したら、同じことを繰り返します。書き出しながら動画編集作業ができてしまいますね( ´ཀ`)

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。


2024/08/12 追記

上記のままですと、フレームレートがずれてしまう問題が発生しましたので、そちらの対応をメモします。

Blenderでの書き出しは24FPS 1秒間に24コマってことですね

Premiere pro側の設定を変更します。
ヘッダーの 編集→環境設定→メディア
から、不確定メディアのタイムベースを24fpsに変更します。

OKを押して進みます

これでPremiere proで連番画像を取り込んだ際に、秒数がずれてしまうことはなくなりました。

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