Nothing's Carved In Stone "Live on November 15th 2022" Zepp Divercity 11/15
開催されて良かった。
しかし、人によっては不快な内容になるかもしれないので、そういうのが嫌な人は読むのをやめときましょう。またの機会によろしくな!
4月にしばらく活動が止まることが発表されたので、今年の開催はないと思っていたから、まず開催されたことが嬉しかった。
11/15という日は、このバンドにとっての誕生日であり、毎年ライブが行われている。もちろん、このバンドを追い続けている私にとっても大切な日になっている。
セトリ
感想としては、前回と似たような気持ち。
ぶつかりに行った際に合わないタイミングが多かった。以前のライブでその感覚がはっきりしてから、他のバンドのライブに行ったときも、常にその感覚の合う合わないを強く意識して臨むようになった。しかしどうにも、この少しずつズレていく感覚とはなかなか出会えなかった。
4月のライブで、とても不安に感じたのを思い出す。もちろん、活動休止の話に対してもなのだが、私の側に何か決定的なズレが生じているのではないかと、とても恐ろしくなった。
これはおそらく、Nothing's Carved In Stoneのライブで得た違和感であるからというのが大きい。私はこのバンドの演奏を、それほどまでに信頼している。魂を、生を、圧倒される様な音で鳴らすライブバンドだ。
だからこそ、こちら側の問題である可能性が高いと考えたし、それを確かめる様な試みを繰り返した。しかしそれは、どうにも違うようだった。
今回のライブで、答えが得られたような気がした。同行者にも話をして、感覚的な部分の確認作業を手伝ってもらった。私は私で、いつも以上にリズムの取り方を意識して臨んだ。もちろん常にではないが、どうしても曲中にズレていく。
霧が晴れたのにどこか寂しい気持ちを晴らしてくれたのは、村松拓さんのMCだった。
まず、心の底から楽しんでいる様子が感じられた。今回はほぼ最後方にいたけれど、それでもヒシヒシと伝わってきた。
荒さも含めて受け止めてくれ、という内容のことをを言っていたように思う。その言葉で、少し残っていたモヤモヤが晴れた。
考えてみれば、恐ろしい難易度の曲構成のライブを、今までよりも少ない時間で作り上げなくてはならなくなっているのだ。想像の及ばない領域である。
強く印象に残っている曲は、SpiralbreakとPerfect Soundだ。
前者は、以前ライブでいつ聴いたかマジで思い出せない。本当に久しぶりに聴いた。物凄い緊張感と、サビでの開放感のコントラストがエグい。
後者は、よくライブ終演後に流れている曲。大好きな曲の一つで、いや生で聴きたいんだよなといつも思いながら帰っていた。リクエストした中で唯一聴けた曲!演奏される前に鳴らされたコードで、もう既に感動していた。あのコード、私には何のコードか分からないけれど、あれがもうPerfect Soundなんでしょうね。えも言われぬ幸福感!
ありがとう!
ネガティブなことを書いたように見えるかもしれない。
でもね、結局楽しかったことが紛れもない事実なんです。ただ、その中で感じた違和感を無視してしまうのも、私は違うと思っている。これは私にしか書けない記録だから、うまく言葉に出来て良かった。
また、来年もこのバンドのライブに通う。
また、違和感と不安に苛まれるかもしれない。もしかしたら、これを読んだ誰かは、そんな気持ちで行くな、席を譲れと思うかもしれない。
でもな、考えてもみてくれ。その作業を含めてライブが楽しいと思えるバンド。
こんなバンドは、そうそうないんですよ。こんな出会いは、死ぬまで大切にしなければならないでしょう。さらにわかり合おうとする試みを、音楽と繰り広げられる。こんな喜びはあるだろうか?
もっともっと、無敵の聴き手を目指して邁進しようと決意を新たにした日でした!
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