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Nothing's Carved In Stone "Live at 野音 2024" 日比谷野外音楽堂 2024/08/31

ナッシングスの野音公演に!
このバンドといえばこの会場!、みたいなのはどのバンドにもなんとなくあるかとは思うが、ナッシングスは本当に野音がよく似合うバンドです。

私は1stアルバムのレコ発から、東京で行われる多くの公演に足を運んできた。その中で、ナッシングスのライブ当日に雨に降られた記憶がほとんどないんですよね。だからナッシングスのことを、勝手に晴れバンドだと思い込んでいた。
そのため、この日危惧されていた台風による影響も、まあナッシングスなら吹き飛ばしてくれるだろうという気持ちでいたし、実際に公演は開催されてほっとした。
しかし、昨日の天候はすごかった!開演前、ぎりぎり雨は降っていないけれど、木々生い茂る日比谷公園をジャングルと勘違いするほどの湿気!
そして、開演とほぼ同時に強い雨が降り始めた。その後、セットリストの本編中はほぼずっと強めの雨が降り続くんだけど、MCの間、おそらく向こうが客席の様子をしっかり見たいだろう時間、そこだけ丁度よく雨が弱まるんですよね。あと、アンコールの際も相当に弱まっていた。
雨すらも演出になっているかのような、激アツな空間でした。気温高くて本当に良かった!風邪の症状も一切なし!

セットリストは、まさに今のNothing's Carved In Stoneをフルパワーで聴かせてくれたという感じ。
「BRIGHTNESS」からの曲も多く、改めて自信作なんだなと認識する。私はというと、まだまだこの作品に対する理解が追い付いていないような感覚がある。音源を聴いて理解していく速度よりも、ライブで聴いて引き込まれる度合いが強過ぎてバランスが取れない。こんな感覚を抱く作品は初めてなので(もちろん良い意味で)、早いところ納得がいく地点まで理解したいところです。
一時期めぐり合わせなのか、なかなかライブで聴けていなかった"Around The Clock"を、最近はよく聴けるので嬉しい。"Isolation"もそうなのだけど、バンドの初期のころ、同じライブで2回演奏されていた曲に対して、私は格別の思い入れがある。
"朱い群青"は、殊更に野音のイメージが強い曲だ。ライブハウスで聴いた数より、野音で聴いた数の方が多いんじゃないか?私はフェスにほぼ行かないため、屋外で演奏を聴く機会が少ないのだけれど、この曲は屋外の、野音という会場に、とてもマッチした曲だと感じる。
個人的なハイライトはやはり"The Silver Sun Rise Up High"だ。語弊を恐れずに言えば、この曲は私が一番はまり込んだ曲だ。そして、めぐり合わせの関係でなかなかライブで聴くことができなかった曲でもある。ライブで聴くのはこれで3回目。野音というシチュエーションを抜きにしても、今までライブで聴いた中で一番心に響いた。感動!

まだまだこれから何度でも、この会場で観たい、聴きたいなと思わされた。
改修について、いろいろと問題があったみたいですよね。現状、来年秋ごろでいったん使用できなくなるようで。
それまでにもう1回見られれば最高だし、それが叶わなくても、「もう一度ナッシングスを野音で観るまではとりあえず」という生きるモチベーションが出来るわけですね。音楽に生かされているなと。最高!


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