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頭の回転が早い人・頭が切れる人と思考の乗っ取りのお話(第59話)

今日は、「頭の回転が早い人・頭が切れる人」について僕なりの考えをアウトプットしていく。

これらの言葉も普段よく使われるけど、多くの人が感覚で使っているんじゃないかな。「話の筋が通っていて説得力がある」とか、「他人の意見などに対して鋭い指摘ができる」みたいなニュアンスで使われている感じがする。

これまでだったら、僕もそのような感じの意味合いで納得していたが、抽象概念を自分なりに定義する学習を始めてから、大きく意味合いが変化したので、それを今日はあなたに伝えていけたらなと。

結論から言うと、僕が思う頭の切れる人・頭の回転が早い人とは、「相手が言った複雑な事象に対して、より具体的かつ端的な例えで言い換えられる人」のことを指す。

つまり、なんらかの複雑な構造や概念が出てきた時に、自分の言葉で、「それって〜で言う・・・みたいなものやんね」という感じで、身近なものに素早く変換できる能力を持った人のこと。 これを僕は「思考の乗っ取り」と呼んでいて、かなり強力なスキルだと思っている。

他の人が見えていない世界を見せられるし、何より例えが分かりやすければ、相手の理解のきっかけにもなる。さらに、他の人から視点を自分にずらすことができて、しれっと自分の世界観に引き込めるのだ。これができれば、「この人は面白い人なんだ! すごい!」と思ってもらえるはず。

僕が尊敬している島田紳助や、くりぃむしちゅーの上田晋也なんかが、この能力を自由自在に使いこなしている。俗に言われる例えツッコミってやつ。彼らの脳内には、無数の言葉の糸が張り巡らされており、膨大なトークの中でそれらが幾度となく、アウトプットされている。

小さい頃に見ていた時はただ爆笑しているだけだったが、今となって見返すと、鳥肌が立つ。「どっからその言葉のチョイスが出てくるねん...」というそこ知れぬ知性を感じるのだ。

話題に対して、自分のストックから瞬時に適したものを選んでくるというのは、簡単なことではないし、日頃から訓練していないと難しい。

「自分の脳内にストックがあるか・その情報を素早く持って来れるか・みんながわかりやすい表現に置き換えられているか」など多くの条件をクリアできる人は、かなり頭が切れる人だと思う。

仮に、使えそうな表現をいくつか持っていても、最短経路でその情報源の格納庫までアクセスできるかどうかはまた別の問題で、日頃からいかにスムーズに出し入れしているかが、重要になってくるだろう。

人前で喋る機会がそこまでないのなら、こういったnoteやブログで日々アウトプットしていないと、どんどん鮮度が落ちていき、輝きを失っていくのだ。

いくら大量の財宝を金庫に眠らせていても、その金庫の鍵を無くしてしまうと意味がない。これと同じで、いくら上質な情報を持っていても、アウトプットして循環させなければ宝の持ち腐れになってしまう。

よく出てくる話題に対して、ゲームやアニメなどみんなの共通認識になりやすい概念とを結びつける練習は、かなりおすすめかな。あとはスポーツのことかも結びつけやすいかも。

みんなが知っている=それだけ身近でイメージしやすいものだから、上手に置き換えて表現できるとかなり有利になれる。日常会話などでさらっと披露できたら、男女問わず羨望の的になるはずだ。

ある程度ストックが出来たら、自分が得意なパターンがわかってくるので、それらの数を増やしたり、関連するものに派生させると無限に表現のストックは増やすことができる。

地道な作業だが威力は絶大なので、習得して損はないと僕は思っているかな。ただ、日頃からコツコツ思考を重ねることで辿り着ける境地だから、すぐに使うことは難しいと思う。でも、そういう人生の方が、長い目で見た時に僕は楽しいと思っている。なので日々勉強。

ということで今日はこの辺で終わろうかな。ではまた。

より「面白いもの」を探求する研究費に使わせていただきます。そしてまた、この場に得たものを還元できたらなと。