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社会教育士になるため 社会教育主事講習[ A ]を受けてきた話

社会教育主事講習 [ A ] 
受講期間 : 2024年8月12日(火)~8月21日(水)
受講場所 : 国立教育政策研究所 社会教育実践研究センター
(東京都台東区上野公園12-43)

1. はじめに

2024年 8月12日から21日まで、国立教育政策研究所 社会教育実践研究センターにて 社会教育主事講習 [ A ]に参加してきました
7月からオンラインでの研修が始まり3ヶ月のプログラムの最終演習
この講習を修了することで、社会教育士の称号が付与されます

全国から ≒80名 の参加者が集まり、その多くは行政職員および学校教職員。個人的に希望して受講している人は ≒30%、職場からの要請で参加している人が ≒70%という印象

2. 現地演習の内容

  • 8月13日~14日: 参加型学習の実際とファシリテーション技法

  • 8月15日: 社会教育主事有資格者および社会教育士の職務と実際

  • 8月16日~21日: 社会教育計画・事業計画立案の実際

4名 1組のグループワーク形式で進行
参加型学習プログラムの立案や、行政・自治体の社会教育計画を作成する演習が行われました

3. " 人 " がいない

日本社会における社会教育・生涯学習の分野は非常に厳しい
社会が急速に変化する中で、『 自治 』や『 社会教育  / 生涯学習』の重要性がとっても高まっているが、それを理解し実践できるような。
いわば『 社会教育観 』が分かる " 人 " がいない
多くの自治体や地域では
① 目的・検証項目・目指す成果があいまいな状態での講座実施
① 古い教育観 ( 学校教育世界観 ) のままのコントロールする計画
が 行われている場面が多く本来の目的が見失われつつある
むしろもう無いかもしれない

4. 講習での学びポイント

  1. 目的の明確化と目的の評価
    プログラムや計画を立案する際は、目的を明確にすることが重要
    目的が本当にその地域の住民のウェルビーイングを実現するがことなのか? 目標を評価しながら作っていく事が重要である

  2. 検証と成果の重要性
    アンケートなどの手法を通じて何を検証しているのかを明確に
    アンケートはあくまで手法
    検証する内容によってアンケートの取り方や聞き方を変える
    それをどのように成果とするかをデザインする

  3. 経営的ロジカルシンキング
    今の公共の持続可能性において、PDCAサイクルの重要性が強調され、これができないと計画の実行と改善が難しい

  4. 社会教育士の重要性
    社会教育士は地域住民が公民館講座や事業を受けた後、その人がどのように変化し、どのような成果が得られるかを考え、地域社会をより良くするための中間支援的な役割を担っていて、そのスキルとノウハウを今回で学んで欲しいとお話しされていました

あくまで個人的な感覚として
もうこの辺まで 聞いたあたりで、シンプルに僕は絶望してました
昭和99年の今 まだこの辺? って感じでした
これも自分たちが作ってきた世界です

5. 気付き

  1.  みんな孤独
    お会いした多くの方は、社会教育・生涯学習の大事さが分かるものの、自分の職場でそれを共有できる人もおらず、孤独だと話していました

  2.  外の世界を知らなさすぎる
    「私たちはとっても偏った世界で生きてきてる」とお話しされている方も多く、自分も今回それをものすごく実感した

年配の学校教員の方から
「 学校の先生は大変だ!大変だ!と言われるが、実際にはお金を扱うこともなく、経営感覚も必要としない仕事だ。子どもとだけ向き合っておけばいいし、学校には同じ教育を受けてきた人しかいない。むしろ、民間的な発想を持ちながら活動している人々の方がはるかに大変で、教員は世の中で一番楽な仕事だと思う 」
と自虐的に話されていたことが特に印象的でした

学校教員の仕事は非常に重要であることに変わりないが、やる事は決まっていてそれだけにフォーカスできるという意味でそうだな。と理解した。

この気づきで、学校の先生に大変な事やってますよね。とかは、今後いわないでおこうと心に決めた

6. 社会教育士になっての今後

・自分のまわりの人からやっていく
・自分と同じ感覚の人はいるけど少ないので探し回ろう

社会教育士という称号を頂く
一般的な感覚では、それって何になるの?ってなるとは思うのですが

それは、地域、学校、行政などをつなぐ、ファシリテート、コーディネート、オーガナイズなどの専門理論を活用しながら人と人のコミュニケータをすること。中間支援的な役割と言語化すると分かりやすいかな
前近代システムの中で作られた組織や個人が互いに協力し合いながら、ウェルビーイングを実現するための基盤をつくるような

これらの経験を通じて得た知識やスキルを、地域の課題解決に向けて活かせたらなと思ってます。公民館でずっとやっている事です

社会教育士の役割は、単に社会教育活動を行うだけではなく、地域住民が自主的に学び、成長し、そして共に課題を解決していくプロセスを支援することにある
地域の住民が自治を取り戻し、地域が抱える具体的な課題に対して、住民一人ひとりが主体的に関わることができる状態までもっていく

今回の講習で学んだことを基に、これからも地域と学校、行政をつなぐ重要な役割を果たし、地域社会が少しでも良い方向に向かうよう活動していきます。 地域が抱える課題に対して、柔軟かつ実践的な。自分たちが自分たちで課題を解決していけるような状態をつくるためアプローチし、住民がより安心して暮らせる社会を実現するために取り組んでいこうと思います

お疲れ様でした


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