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お金を貸す側よりも借りる側の方が立場が強いという衝撃の事実

ずいぶん前の話になりますが、私は友人にお金を貸したことがあるんです。


友人
「月末までに必ず返すから、20万円貸してくれないか!」


「んー、まぁいいけど、絶対に返せよな!」

友人
「当たり前だろ!絶対に返すから!」


7,8年くらい前だったかと思いますが、その時私は友人にはその理由はあえて聞きませんでした。
うっすらとした記憶しかありませんが、その月のもう半分は過ぎていたと思います。
それで月末までに20万円ですから、おそらくですがサラ金か何かの返済に急遽必要になったのでしょう。


月末になったのですが、返済はおろか、その友人からは連絡すらありませんでしたので、仕方なく自分から連絡をしました。



「この間貸した20万円、どうなった?」

友人
「すまん!もう少しだけ待ってくれよ!な?」


「……………」


この時点で半ば諦めてはいたのですが、さすがに長い付き合いの友人ということもあり、3か月後に無事返ってきたのです。
けっこうかかりましたけどね。

その時の会話をふと思い出したので今日のこの記事にしたんですが、まぁ見てみてください。



「返してくれてサンキュ!急かして悪かったな!」

友人
「いやいや!全然!いやぁ、助かったよ!」


その時はほとんど意識していなかったのですが、この会話、なんかおかしくありませんか?
なぜか貸した側の私の方が謝ってるし、借りた側の友人の方は全然悪かった様子もありませんでした。


そうなんです。実は、お金というのは貸した側の方が、借りた側よりも弱い立場になるのです。
これ、今回のことだけではなく、過去の私の経験からも言えることなんです。


15年くらい前になるでしょうか。私はこれとは真逆の立場になっていた時期があります。
当時の私は、500万円くらいの借金があり、これをどうにかこうにか返そうと奔走していた時期がありました。

その時の私は今ほどお金に余裕がなく、毎月10万円以上する支払いに追われていたのです。
もうこれ以上無理だ…。毎月なんとか払っているけど、遠くないうちに限界が来る…。もう諦めよう…。


それから私は開き直り、弁護士に頼みこんで債権者との話し合いの場を設けたのです。

債権者は当然、私に支払うよう執拗に迫ってきます。


債権者
「この借金どうすんの?払えるの?」


「返せない!もう無理です。無い袖は振れません!」


この時の私は、もう開き直るしかなかったのです。それくらい切羽詰まっていて、無い袖は振れないのは本当のことでした。

すると彼らは、いままでは「返せ!返せ!」と高圧的な態度を取っていたのに、次の瞬間、こう言い出したんです。


債権者
「じゃあ、毎月1万円でも2万円でもいい。少しずつ支払ってもらえませんか?」


この時ですよ。私が感じた違和感と言うか、確信みたいなものが頭をよぎったのは。


「これってお金を借りてる側の方が強くないか?」


先述したように、お金というのは貸した瞬間、借りた側よりも立場が弱くなります。
相対的に見て、借りた方が貸した側よりも強くなるのです。


このことを一番理解しているのが投資家で、今の私もそうなのですが、彼らというのは自分のお金では投資しません。
投資する時は必ず、融資を受けてから投資をするのです。

悪い言い方にはなるかもしれませんが、人のお金で投資をすることを常に考えているのが投資家と呼ばれる人たちなんです。


例えば、家賃収入を得ようと、6,000万円の不動産を買おうと計画します。
自分では1,500万円くらいまでしかお金を出さず、残りの4,500万円は銀行に融資として出させるのです。

万が一、この不動産が大暴落して半値になったと仮定します。
半値、つまり3,000万円ですね。自分は1,500万円しか出していませんから、これだけ暴落してもまだ2倍の価値があるんです。

いかがでしょうか。なんだかズルくないですか。


投資家というのは常に、「誰にリスクを負わせるか?」を考えています。

つまり、できる限り自分のお金を出さずにリスクを抑えつつ、かつなるべく大きなリターンを得る。
これが投資家が常に考えている戦略です。


世間的にはお金というのは、貸すよりも、借りる方が悪いと教わるかと思います。借金という言葉に良いイメージはありませんから当然と言えば当然ですよね。


借りるのはその時の状況にもよるのでいいのですが、どんな状況でも避けなければいけないのが貸す側になることです。
貸した瞬間にあなたの立場は弱くなりますので、お金は絶対に貸さないようにしてくださいね。

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