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Googleアドセンス広告、外すべきか否か

 ブログで収益が出てきてしばらくすると「Google Adsense、もう外そうかな」と考え始める人は多い。かく言う私もその一人。

 私のブログで言えば、Adsenseが「関連コンテンツ」を開放してくれないから続けている。Adsenseで最も効果的な広告は、おそらく関連コンテンツだと思う。PV数は足りていると思うが、なぜか解放されない。

 逆に言えばそれ以外の広告は、まあオマケ程度のものと思っている。

Adsenseは主力になりにくい

 一日数万PVぐらいあればAdsenseだけで食えるかも知れない。だがそれほどPVがあるなら、ASPや物販に注力すればもっと稼げる。それらの収入に比べればAdsenseの収入は微々たるものだ。

 Adsenseには自分の情報を明かしてはならぬ、という謎ルールがあるのでココで詳細は控えるが、私の例で言えば、月の収入に占めるAdsenseの割合は10%程度。

 この「10%」をどう考えるかが、人によって違う。10%とはいえ金額としては少なくない。中高生のお小遣いとしては十分以上の額だ。ただ、この幾ばくかのお金のためにブログは幾つかの損を強いられる。

Adsenseのデメリット

 まずは広告自体の重さ。

 Adsenseを導入することで、Webページは確実に読み込みが遅くなる。読み込みの遅さは所謂SEOに影響がある。

 次に広告自体のダサさ。

 多くの広告はアテンションを稼ぐために、ミニマルさや外見の良さを犠牲にする。Adsenseは審査がかなりユルいらしく、パチモン腕時計を販売する広告などもある。スタイリッシュなWebページを作っても、Adsense広告を幾つか貼るだけでスポーツ新聞のようになってしまう。

 3点目にユーザーの流出。

 Adsenseの広告を踏んでもらう=閲覧者が別のページに移ってしまうということだ。Adsenseの広告が踏まれると駆け出しブロガーは喜ぶが「自分のページから流出したユーザーが多い」ことは、長期的に見れば全く良い事ではない。

 何のために記事を書いたのか?文章を読んでもらったり、商品を紹介するためではなかったか。Adsenseの広告を見てもらうために頑張ったのではないはずだ。

Adsenseのメリット

 物販やASPと絡めにくいコンテンツを扱うブログでも、収益化が容易であるメリットは確かにある。ブロガーがAdsenseを一つの目標にするのは、この理由が大きい。

 しかし適当にASP広告を貼る方が、実は収益は多くなる。これは多くの先人たちが試したことだし、私も自分のブログで確認した。

 ゆえに「収益化が容易」という言い方はやや正確さに欠ける。一日のPVが50ぐらいでも、Adsenseは100円ぐらいくれる日もある。ASP広告はせめて1000PV以上はないと効果が出てこないので「Adsenseの方が小銭を稼ぎやすい」というのが正しいだろう。

 Adsenseの一番のメリットは「目標になる」ところだと思う。Twitterを見ていても、Adsenseに合格するまでがブロガーの登竜門だと捉えられているフシがある。Adsenseは無くてもいいと皆が言うが、Googleさんに認めてもらいたい… と思うのが人情。

Google様の手のひら

 Adsenseの合格要項は、Googleが既に公開している。それがすべてだ。乱暴に言えば、Googleが合格と言えば合格だ。

 Adsenseに合格するための手順としてあらゆる記事がアップされているが、可笑しな話だ。なぜ社員でもない貴方が、そんなことを知っているの?統計学的に導き出すには、少なくとも1000を超えるサンプルが必要だ。

 なぜそういう記事がアップされるかは簡単、PVに、カネになるからだ。

 私の場合で言えば、不合格で帰ってきてもすぐに再審査に提出した。それで5~6回目で合格した。記事は増やしていってはいたが、広告を消したり特別なことはしていない。「いつか受かるだろ」と思ってたら受かった。

 結局、Googleの気分次第みたいなところが大きいと思ってる。気分次第。そこがAdsenseの恐ろしいところ。

 「Adsense広告を貼っているWebページは、Google検索において優遇されるのでは?」という疑念は、誰にも払拭できない。

 恐らくそんなことはしていないはずだが、法的には問題ない。Adsense広告を貼っていない上位検索ページは多いが、優遇がないことの反証にはならない。今は違っても、今後そうなる可能性だってある。「検索エンジンを持っている会社の広告」というのは、客観的に見て恐ろしい構造だ。

まとめ

 外すも外さないも貴方次第、ということになるが、最終的には「外す」方向になるだろう。

 長期的に見ればユーザーの離脱が一番大きなデメリットとしてのしかかる。「別ページに離脱しない形の広告」があれば検討の余地があるが、今のところはトラディショナルな広告が展開されるだけで、特に新しみは無い。

 一方、ブログ初心者にはAdsense広告の審査を受けることはおすすめする。目標として機能するのは先に書いた通りだし、何よりGoogleとやりとりが発生するのは新鮮な体験だ。

 合格メールが届き、Googleから手紙が届いて、自分のブログに広告が貼られたときは「おお、ついに」と思ったものだ。金銭的に大したことはなくても、経験は得難いものだったと思う。

 本日はこれにて。最後までお読みいただき、有難うございました。

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