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夜の落とし物


今朝歩いたアスファルトに
大きな穴が空いていたのが悲しいのは
待っていたよ、なんて声が
響いたからかもしれない

夜が零していったのか
落とし物として届けても
自分にだけわかる言葉が
そこに浮いてるような気がして

ずっとそこで話していたいけど
会社があるから行かなくちゃ
夜に迷子を置いていく
少しだけ泣いているようにみえる

帰る頃には埋められた
もう夜は
きっとどこにも落ちてはいない

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