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コロナ離婚の相談をうけたので、シングルマザー目線で回答しました。

「平日は22時に夫が帰ってきて、土日以外の家事育児の協力は無いし、好きな人もできて、夫に愛情がなくなった。シングルマザーになることを覚悟してるから、シングルマザーの生活ってどんな感じか知りたい」

緊急事態宣言で在宅勤務に切り替わった夫は家事に協力的になってきた。だけど今まで何年もの間、平日は家事育児を嫁に丸投げだったので、今更家事頑張られてもな・・・と冷たい目で見ているとのことだった。

★★★★★★

シングルマザーの私は、離婚の専門家でもなんでもないのですが、年に数回こうして離婚相談や、DVを受け離婚したい人から相談を受けることがあります。

3組に1組が離婚するご時世なんで珍しくはないけれど、彼女はコロナの影響と、好きな人ができたことにより「離婚したい」思いに拍車がかかったようでした。


彼女の状況をもうちょっと詳しく

お子さんが2人いて、1人は小学生、1人はまだおむつをつけてる小さな子供。夫の家族の援助もあり、地域で一番人気のエリアに住宅ローンを組んで家を建てた。

彼女は大手企業でパートで16時まで時短勤務。地方にしては時給は高めの仕事で、これから社内の正社員登用の制度にチャレンジするところ、とのこと。


離婚に対する考え方

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離婚に対する考え方は人それぞれだと思うんですが、私は経験上、以下を満たしているかどうかで、離婚するのが良いかどうかを考えます。

①離婚した方が自分が幸せを感じるか(精神的満足)
②離婚した方が子供にとってプラスになるか(子供の生活環境)
③離婚して一人で生活が回せるか(経済的な自立)
④困ったときに相談したり人を頼れるか(周囲の力を借りる社会性)
⑤問題が起きた時に解決する能力があるか(問題解決の能力)

特に①~③は重要で①~③が無いと離婚はしない方がいいと思っています。

離婚後、離婚した本人は気分はハッピーになっても、生活環境が悪化して即貧困突入!!なーんてことになったら、自分で親を選べない子供が可哀想すぎるからです。

今回話を聞いてる限りだと、彼女の場合は③離婚して一人で生活が回せるか(経済的な自立)を満たしていないので、

「もし離婚するなら、正社員になってからじゃないかな…?」と一番最初に伝えました。

1人分しか収入がないシングルマザーは、しっかりした金額の収入の確保が大切です。

養育費をアテにする人もいますが、養育費をきちんと受給できている家庭は少なく、元パートナーの仕事の状況で、減額することもあります。

ちなみに収入の目安としては、地方であれば月20万円程度の手取り収入があれば、賃貸を借りながら、貯金し、生活をまわすことができます。


不倫や浮気は誰にとって悪なのか?

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彼女の場合、離婚話に発展したのは、コロナの影響で旦那が在宅勤務になったこともありますが、ネットで知り合った人と仲良くなり好きになったところが大きいようでした。

浮気、というと、私もちょっと前までものすごく否定的だったのですが、アラフォーになると、びっくりするくらい浮気や不倫してる人が周りにいることがわかります。

もうちょっと、家庭のことを顧みて気持ちを落ち着かせたらどうか?と何のためにあなたたち結婚したの?思ったりしますが(私は不倫や浮気に興味がないのでなおさら…)

彼らが求めていることは、以下の通り。

・「今よりもっといい相手がいて、もっと幸せになれるのでは?」という期待
・「自分の話を聞いてくれたり、共感してくれる」という心の支え
・恋愛するドキドキ感や、体の関係を持つことによる癒やし
・人に好かれることによって、自分の魅力を確認でき自信がもてる

今そばにいる、夫や妻に不満があると、この思いに拍車がかかるのだと思います。

さて、ここで2つ問題が出てくるんですが、この時恋愛してる本人は楽しいと思いますが、子供の気持ちってどうなっていますか?

そして、不倫すると不倫相手が慰謝料請求されることがあるって事実、ちゃんと知ってますか?

そう、浮気や不倫は、パートナーと子供を傷つけます。傷つけた結果、慰謝料が発生することもあるんです。

ネットで知り合って好きになった人に、夫から慰謝料請求されてしまったら?好きになった人さえも、傷つけてしまいます。

相談を受けている感じだと、ネットで知り合った好きな人は、相談者が住んでいる地域から離れた首都圏在住で、遠距離恋愛中。

もしかすると、相談者の彼女は、彼にまだ子供が2人いる、と伝えてないかもしれません。


冷たいようですが、ものすごく冷静に考えた時に、バツイチ子持ち(2人)の地方在住女性に、首都圏在住の独身男性が本気で恋愛し結婚まで発展する可能性は、結構少ないと私は思っています。

首都圏在住の独身男性なら、周りに洗練された女性がたくさんいるわけで、選択肢はたくさんあるわけです。

彼女はお勤めの会社の本社が東京にあるので、チャンスがあれば子供を連れて東京勤務をしたいと話していました。

確かにそうすれば、今は遠距離の彼とも近くなりますが、そうすると今度は、保育園に受かりにくい首都圏の地域で、子供の保育園入園が可能かどうかの問題も発生します。

そして子供に対して、気持ちの配慮が必要です。今までの友達と別れ、新しい環境に行かないといけないのは、子供にとって辛いことではないでしょうか。


結婚している家庭とひとり親家庭の大きな違いは何か?

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一番体感している違いは、ひとりで全部しないといけないタスクの多さ、そしてプレッシャーです。

ワンオペ育児は当然なんですが、プラスで生活資金と子供の将来の学費確保が必要です。さらに私が倒れたら、子供は生活できないので、自分の健康管理も重要。

そうした、全部自分一人でやらないといけない、という事実が負担になっていると感じることが多いですし、

ひとり親だろうが二人親だろうが、仕事をすれば会社からの評価は同等。生活のハンデはありますが、同じように仕事をこなして結果を出さないといけません。

二つの収入源があり、二人親がいるということは、どちらかがどちらかを支えあうことができます。

親子共に精神的な安心感と簡単につぶれない家庭の経済状況がそこにあるのです。

ぶっちゃけそれが一番、羨ましいです。

ひとり親なんて、簡単に貧困に陥ってしまいますから。そうならないように、私も周りのシングルマザーの友人たちも日々工夫と奮闘をしています。


彼女にお伝えしたこと

・ひとり親生活は、タスクが多くプレッシャーが多いこと
・正社員になって収入を安定させること
・今の夫と別居して本当に一人でやっていけるか?様子を見ること
・離婚に関する書籍をしっかり読んで、離婚とひとり親生活について検討すること

と、お伝えしました。

ちなみに離婚の際におススメはこちら。私が離婚する時に大変お世話になった本です。

協議離婚のやりかたや、養育費の金額についてなど、わかりやすく書かれています。


私は相談してきた彼女に離婚を我慢しろなんて言うつもりはさらさらありませんし、離婚を勧めたいとも思っていません。

今一緒にいる家族が、一番幸せになれる最良の答えを、家族と話し合ってちゃんと決めてくれたらいいなと思います。

どうか、彼女と、その家族に幸あれ。


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