一筋に見つめる、魂の待ち合わせ場所。
よそ見はいらないと
ようやく思えた。
すぐに飽きる
替え玉ありきの
喜びよりも
ずっと
心を掴んで離さない
深い震えを
一筋に
見つめ抜く
覚悟ができた。
その深い喜びは
私を深海に連れていく。
時を止めて
音もなくして
無限の精神空間に
漂わせてくれる。
耳をすませば、
どこか遠くから
美しい旋律が聞こえてきて
そのハーモニーに
包まれる頃には、
懐かしい
生きる喜びが
全身を包んでいく。
.
.
.
この場所が
現実世界に姿を現すなら
どんな形だろうか。
6年前の私は、
その問いを何気なく立てた。
そして、
帰ってきた答えこそ
「博物館」だったんだ。
人生の全てが導きとなって、
その答えを見せてくれた。
私は、
この静寂を見てみたい。
この旋律を、肌で感じてみたい。
共に、
同じ震えを感じているよと
涙を流しながら
博物館という場所で
感動の待ち合わせを
してみたいんだ。
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