人生でまともに勉強したことないアラサーが英検2級に合格した話
いやビリギャルなんて意識してねぇからタイトル...
タイトルの通り、私は「いや〜あの時期は死ぬほど勉強したわ!もう二度としたくない!」と言えるほどの勉強量を今までこなしたことがない。
人生での受験経験は2回。けど中高大一貫校かつ美術教育メインの学校だったので、そこまで世間一般的に想像される「勉強」らしい「勉強」をしてこなかった。(中高大一貫校なのに何故2回、、?という疑問を持つかもしれないがそこに関しては追い追いまた別の記事で説明する)
そんなアラサーが何故英検2級を受けようと思ったのか。理由は色々あるが、端的にまとめると以下4点である。
・もともと海外文化にほんのり興味を持っていた
・成り行きで外資企業に勤めてしまったので仕事にもほんのり生かしたい。(公用語は日本語だけど、英語ができると更に幅が広がる環境)
・わかりやすく「頑張る指標」が欲しい。
・国内外問わず外国人と話す機会があった時、最低限のキャッチボールはできるようになりたい。
ほんのりというワードが2回出てきてわかる通り、留学する予定もないので、基本的に英語は国内でゆるく長く続けていきたいと思っている。
英検2級というレベルも、世間的にめちゃめちゃ難易度が高いとされているものではなく、一般的に高校卒業レベルと言われているので、まあ頑張って勉強すれば合格するレベル。(準2級に落ちた高校時代の私から考えるとあり得ないレベルだけどな、、)
とはいえまともに勉強したことがない&時間がない社会人が1から試験勉強をするのは、なかなか至難の技だったりする。(休日はしっかり休みたいしね)
なので今回の記事は
・英語を1から勉強して、まずは日常頻出単語や、基本的な文法、簡単なアウトプットの方法を身につけたい
・でも社会人なので勉強する時間があまりない
・英検やTOEICなど試験に挑戦してみたい
・英語の勉強が続かない。英語以外でも今まで何かに挑戦したけど挫折してしまった経験がある。
といった方に向けて英検の試験勉強を通して自分なりに学んだ大事な要素をまとめようと思う。Let's get started!(唐突な英語!!!!← 粗品風)
①モチベーションの維持
英語の勉強に関わらず仕事や趣味、料理、ダイエットなど何事も一番難しいのはモチベーションの維持だと思う。このモチベーションという概念は厄介で、なかなか主体的にコントロールしづらい。なので、そもそも自分のことを鼻から信用しない、「自分にはコントロールできないはずだ」と思い込むことがミソだと思う。
いや自分を信用せずにどうやってモチベ保つん、、?という話だが、結論「周りの環境や人を最大限活用すること」で「そうせざるを得ない状況を作る」ということが一番効く。
そもそも外資に入ったのも英語で自分を追い込む意味があったが、いきなり外資企業に入るのはハードルが高い、という人は1人海外旅行の予定を先に組んじゃうとか、後に戻れないくらいのまあまあな金額払って英会話教室申し込むとか、そういった環境作りでも良いと思う。(オンラインの英会話授業や外国人と出会えるアプリなどは自分で辞めようと思えば辞めれてしまうので、極力後に引けない状況がオススメ。)
もし環境作りがどうしても厳しいということであれば先に試験を申し込み、周りに「いつまでに○級合格します!」と高らかに宣言しておいてもいいだろう。(高らかになればなるほど失敗した時恥ずかしいが、それがまた次のモチベーションになったりもするので高らかにいこう)
また幸い私には同じタイミングで英検を受ける友達が2名と、内1名から紹介してもらった英語の先生がいた。友達とお互いの進捗状況を報告することで刺激や励みになったし、先生との授業でわからないことを完璧にクリアしたり、できたことを褒めてもらうことで、成長が実感できたので、一緒に頑張ってくれる仲間を見つけることも大事な要素だ。
②自分にあった勉強プランを考える
私は「ずっと頑張り続ける」ことができない。ただ瞬間的に山を作ること、つまり「ここまでの期間」と決めて終わりが見えている状態で全力を尽くすことはできる。(終わると屍のように燃え尽きる。)
こんな自分の特性を踏まえて、予め試験の日を決めて、そこから逆算して3ヶ月だけは集中して頑張る、と期間の縛りを設けていた。
更にその3ヶ月の中でも仕事の忙しさや自分のモチベーションにも波があることはわかっていたので、「この期間はほどほどで良い」「この期間は特に死ぬほど頑張る」「平日は仕事で疲れているので、最悪何もしなくて良いけど、単語○個覚えられたらもう最高」「でもこの3連休は1日最低でも○時間は勉強しないと自分はもうクソ」などとグラデーションをつけて、心理ハードルを下げるようにしていた。(頑張った分だけご褒美作戦も良い)
私の場合はこの3ヶ月の間で幸いにも年末年始を挟んでいたので、年末年始はあまり予定を入れず、集中的に勉強することで後が少し楽になった。特に忙しい社会人はこのようにわざと連休を挟むという作戦もある。
こういった自分なりのプランを立てることや、自分なりのメンタルコントロールは、まず「自分を知ること」から始まる。
人生を振り返ってみて、どういう時、自分は頑張れるだろう?普段、仕事がしやすいと思う瞬間は?逆にやる気が落ちる瞬間ってどんな時?などを分析しみて、そこから自分に寄り添ったオリジナルプランを立てることで、無理なく仕事との両立も実現することができる。
身の丈にあった目標設定も忘れずに!
③自分の得意と苦手を知る
②で自分を知ることが大事、という話をしたが、結局のところ自己分析が全てなのだ。②は精神的な観点での分析だったが③は実用的な分析の話になる。
英検の場合、Reading、Listening、Speaking、Writingと全てのカテゴリにおいて一定の点数をとらなくてはいけない。更にReadingの中でも語彙問題、文法問題、長文問題、と問題のジャンルが細分化されてたり、Writingの中でも論理性や文法・語彙のミスなど減点ポイントが細分化されているので、その中で「得意なことは最大限生かしつつ、苦手なことをマシにする方法」を考えていかなくていけない。
例えば私の場合、Readingだと長文問題が一番得意だったが、長文は最後の方に出てくるのでラストミニッツで焦って間違えることのないように、必ず最初に長文問題から解くよう工夫していた。最初に長文問題を解いた時の方が、最後に長文問題を解いた時よりも正答率が20%上がったので、こういった戦略もすごく大事だ。
また語彙は記憶するだけでOKなので点数が取りやすく、出来る限り直前まで優先的に時間を割くようにしたし、逆に文法はかなり苦手なので期待はせず最低限の復習に留めていた。
自分の得意と苦手を知るためにはとにかく過去問を解きまくるしかないので、3ヶ月という期間の中で最低でも過去問は○回解く、といった条件も設けていた。分析のための材料も大事ということですね。(誰?)
④目的意識とゴールのイメージ
最後のポイントは、①のモチベーション維持にも関わってくることだが、一番大事な要素なのではないかと思う。勉強を始める前にまず
「何故勉強したいのか?」
「勉強して何を実現したいのか?(その自分は幸せか?)」
「どのレベルで目的達成したいのか?」
を熟考しておいた方が良い。じゃないと途中で意義を見失って、その瞬間勉強が終了してしまうからだ。(できれば、「それをいつまでに」という部分も考えられると尚良い!)
ここでポイントなのが「〜しなければならない」「〜できないと自分はやばい」とネガティブに追い込むのではなく、「〜したい!」「〜できるようになりたい!」とポジティブに目的を考えることだ。人間、ネガティブな心を持つと最大限の力を発揮できないんですよ、やっぱり。。
特に言語は日常的に使わない限り、一瞬頑張って覚えても、次の瞬間忘れてしまう分野なので、継続していくためにもしっかりと設定しておくが大事だ。
ただ0からなんとなく始める場合、最初は上記が不明確なケースもあるので、やりながら考えていく、という方法もある。その場合はやる気を失うたびに一回一回立ち止まって再考することをオススメする。(調子悪かったら一回やめてみて、本当にやりたいのかどうか見つめ直すことも大事。)
私は大学の頃、「今でしょ!」の林修先生の信者だったのだが(なんかあのドヤ顔を信じてた)、一度講演に行った時、林先生が「今まで沢山の生徒を見てきた中で、優秀な生徒にはある共通点がある。目的意識が強い。」と言っていた。
つまり目的意識が強い人は何故今これをやるべきか、いつまでに何をすべきか、成し遂げた先にどんな幸せがあるかが常にクリアな状態なので、モチベーションも続くし、やればやるほど正しく精度を上げていくことができる、という意味だったのだと思う。
それ以来、何事にもこの目的意識を強く持つことを心がけているが、英語の勉強でもこの意識が役立ったのでこれを見てくれた人にもお裾分けしておこう。
・・・とまあ偉そうに自分の経験を語りましたが、まだいうても英検2級レベルです。でも昔の自分からすると、2級をとることすら想像がつかなかったし、ましてや仕事と両立して取れるなんて思ってもいなかった。
今では簡単だけど英語で日記が書けるようになったり、外国人との文章でのやりとりも簡単なものであれば辞書を使わずに行えたり、会社のグローバルなシステムにログインできなくなった時に海外のヘルプセンターに電話して解決できるようにもなった。描いた通り「ほんのり」と日常や仕事に生きているのである。
自分でも目に見える成長だったので、この経験が誰かの挑戦に役立つことを願っている。
とりあえず英検2級が取れたので、次は年内までにTOEIC(Reading&Listening)750点を取りたい。あわよくば綺麗な文法でアウトプットできるようにもなってみたいので、いつかTOEIC(Speaking&Writing)にも挑戦もしてみたい。
更なる挑戦の時、自分でもまたこの記事を読み返そうと思う。(高らかに宣言した上に記録にまで残してしまった。もう後には引けない。)
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