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いつもお金で寄付していたのを物資に変えたら違う世界が見えた話

こんにちは。

お目を通して頂きまして有難うございます。

皆さま最近寄付をされたのってどんな形でしょうか?クラウドファウンディング等で1億円が集まる時代です。オーストリアの森林火災で負傷したコアラちゃんの為や、コロナ禍で動物園の食費が大変!というニュースを見てはお金を寄付するし一助になればと拡散もいたしますが、

対人の寄付やボランティアになると…急に人目が気になりコソコソと送金する事ってご経験ないでしょうか。

善人だと思われたいわけ?

という世間様の目が怖くてコソコソとクレジットカードの番号を打ち込み、(何に使われても文句のない金額位しか寄付出来ません)SNSでもさも問題提起するようなストーリーもアップせず自己完結。数年これが私のスタイルでした。

世間様の目が怖いだけじゃない。私の場合、本当にお恥ずかしい話ですが

罪悪感を軽くする為の寄付

っていう部分が少なからずありました。5%位のボリュームですが、曇りなき眼で突き詰めて見れば確かにそう言った側面があるのは確かです。誰かが仕事を失ったり大変な思いをされている中、値段も見ないでスーパーで食料品を買い込みレシピなんか見ちゃってお夕飯を作る。

果たしてこれで良いのか。これ、全然問題無いと頭では理解しているんです。人生絶好調な時もあればしんどい時もあるのはひとそれぞれですし、産まれながらに経済状況が平等なんて有り得ない。

でもやっぱり、困っていらっしゃる方がおられるのに能天気に暮らしていてなんだか晴れ晴れしない。目に見えない粘度の高い罪悪感が積もってゆくのです。純度100%の共助の精神でなければいけない気がして、その罪悪感を消し去りたいが為に寄付する。繰り返しになりますが、そんな恥ずかしい部分があった事を告白致します。

お金だからぐちゃぐちゃと余計な事を考えてしまうのかも。物資を買ってちょっと現場の声を聞いて見よう。


そう思い立った私はオオゼキに飛び込み白米10kgとパスタ8kgとパスタソース、お菓子、カップラーメン40個、袋麺、マスク、フルーツの缶詰なんかを買い込んでいざフードバンクへ。

ちなみにフードバンクという存在を知ったのは最近の話です。海外で善意の方が庭先のシェルフに日持ちする缶詰やトイレットペーパーなどをフリーで置いたニュースを拝見し、日本ではこういうシステム無いの?と思ったらヒットしたのがフードバンク。

作業日に合わせて訪問し、物資を車で届けました。

50代位の女性が対応して下さいました。やはりボランティアのスタッフさんだけで運営していらっしゃるそう。彼女が話して下さったのは、

○やはりコロナで支援要請が増えている

○ひとり親家庭の仕事カットは致命的

○家を失って行政のホテルに移動したが金銭も食料もない

○紅茶やクッキーは贅沢品だから買えない

○ひとり親家庭は子どもにお菓子を買う余裕がない

○きちんとした食事は給食のみというご家庭は実際にある

今回はどの様な物資が必要とされているのか知りたかったので半分取材のような気持ちで伺いました。日本に貧困があったなんて…という若い考えは元々ありませんでしたが、子どもの話が出てくるとやはりショックでしたね。

ボランティアスタッフさん話が止まらない

私がひとつ伺うと十返ってくる感じ。活動を知ってくれて嬉しい、コロナ禍で悩みながら活動していた、実際物資の寄付が減って来ていた、こんなご家庭があってね、、、

ボランティアでこれだけの活動をされているのに随分と重い物を背負っておられる様でした。

お金は大事。でもボランティアスタッフさんのモチベーションもっと大事

今回わたくしが感じた事の全てです。送金してしまえば(お金での寄付も続けますが)簡単だし1分で済むけれど、実際ピンポイントで困っておられるご家庭と繋がっているのはこういった地道な活動を続けているNPO法人だったりする訳です。

しかも無償でなんて、、誰かに共感されたり、協賛されたりしなくてはわたくしだったらとても続けられません。行政がもっと手厚くしなさいよ!と言うご意見もあるかと思います。菅首相も生活保護に関して発言されておりましたが…

なかなか国のお世話になることに抵抗を感じるご家庭があるのもまた事実だと思います。とても厳しい世界線でめちゃくちゃ必死で生きておられる。そんなご家庭をサポートするフードバンク。

わたくしは支援が必要なご家庭と繋がる事は出来ないけれども、ボランティアスタッフさんのサポーターにはなれると思いました。サポーターのサポーターですね。

息をする様に普段のお買い物を余計に買って息を吐く様に届けて帰る。寄付を日常の一部にする。気が向いた時でいい、義務でなく「あのボランティアスタッフさん元気かな」と思ったら。

もうすぐ春が来ますね!

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