Jinsei

GIA G.G.取得後、ジュエリー業界で40年ほど働き、65歳から「好きに生きる」こと…

Jinsei

GIA G.G.取得後、ジュエリー業界で40年ほど働き、65歳から「好きに生きる」ことにし、そこからドラム教室に通い、月3回ほどテニス仲間とエンジョイテニスライフを楽しんでいます。

最近の記事

小説:あなたの知らない宝石の世界 〜ヒカルとメレダイヤモンド〜

コンコンコン だれもいない部屋から小気味いい音が響く。ヒカルは、メレダイヤモンドをアソートするため事務所に早くから出勤している。 ヒカルは、メレダイヤモンドをスコップで適量すくい、円筒型のシーブの中に入れた。シーブの底には、小さな穴のあいた円盤型のプレートがセットされていて、そこでメレダイヤモンドを篩(ふるい)にかける。 コンコンコン。ヒカルは、シーブを軽く回しながらシーブの外側をピンセットで叩いて、篩を通り抜けて下に落ちるダイヤモンドがないか確認している。 「ヒカル

    • まとめ:合成ダイヤモンド、人工ダイヤモンドの違いについて

      2013年、10月の中頃、Rapaportがメレーダイヤモンド、ポインターに合成ダイヤモンドが混入の疑惑ありと報告、10月31日、The Times of India でインドで天然ダイヤモンドメレーに合成ダイヤモンドが半分混入したパーセルが2つ見つかったと掲載。 ポインターは、 0.3カラット以上、1カラット未満のダイヤモンドのこと。 Rapappoptは、代表が、マーチン・ラバポート氏。「ラパポート・ダイヤモンド・レポート」(RDR)を発行、ダイヤモンドの世界的な基準

      • まとめ:デビアスとダイヤモンド産業について

        まとめシリーズ。 今回は、デビアスとダイヤモンド産業について。 まず、デビアスを知るために、「デビアスの歴史とダイヤモンド産業」についてまとめてみました。 ドイツ系ユダヤ人のオッペンハイマーは、1917年、金生産のアングロ・アメリカン社を設立し、その後、コンソリデイテッド・ダイヤモンド・マインズ社(CDM)を設立し、ダイヤモンド業界に進出しました。そして、1926年のデビアス社の役員になり、1930年にはデビアス社の会長になります。このオッペンハオマーにより、ダイヤモン

        • 提言:日本のジュエリー業界は第四の波の前兆にある?

          私のあくまで私見ではあるが、 日本のジュエリー業界の歴史的背景のおいて、第一の波が以下の現象。 +++++++ 1982年(昭和57年) ダイヤモンド婚約リング取得率約70%となる。デビアスの婚約ダイヤモンドリングキャンペーンが浸透。 1989年(平成1年) 物品税が廃止になり、消費税が導入される。物品税が廃止にともない、業者証明が必要なくなり、総合商社のジュエリー業界参入、あるいは、異業種からの参入が相次ぎ、さらにバブルの勢いに乗り、おおいに業界は活気づく。しかし、一方で

        小説:あなたの知らない宝石の世界 〜ヒカルとメレダイヤモンド〜