組織における”パフォーマンス”の前提

合同会社Coaching4U代表の渡邊です。

我々が今後、徐々に全貌を明らかにする「心本主義経営」についてお伝えする前に、組織や生命体・生物のパフォーマンス(成果)とは、どのような要素によって決まってくるのか、についての私たちのごくごくシンプルな見解をお伝えしようと思います。

それは、シンプルに、
「外部環境×内部環境=パフォーマンス」
であると考えています。

つまり、
「外部環境と内部環境の関係性(縁起)によってその組織体(生命体)のパフォーマンスが決まる」
ということです。

例えば、”恐竜”というものを例にとってみるとわかりやすいと思います。

恐竜と言えばよく映画に出てくる”ティラノサウルス”などが有名ですが、
このティラノサウルは、
「現在知られている限りで史上最大級の肉食恐竜の一つ」
と言われる程の恐竜で、ある時代においては、”最強”とも言われるほどでした。

しかし、今そのティラノサウルスは絶滅しており、この世にはいません。
恐竜時代の最末期を生物種として約300万年間繁栄していましたが、
巨大隕石の落下によると言われている白亜紀末の大量絶滅によって最期を迎えています。

一方、白亜紀末の大量絶滅を乗り越え、現在繁栄しているもののの一つとして、我々人類も含む”哺乳類”があげられます。

その哺乳類が隕石衝突を生き延びた理由については、正確かつ確定的なことはわかっていないようですが、
”小さな身体が生き延びる上で有利に働いた”
というのが研究者たちの共通認識と言われています。

ある時代において”最強”を誇っていた種が、突如として”最強”どころか、
種の存続すらも出来なくなってしまう
、というのは一体どういう事なのでしょうか。

それが先ほどの、
「外部環境×内部環境=パフォーマンス」
という事です。

ジュラ紀から白亜紀は長期にわたり温暖で湿潤な気候が続いたと言われており、また、生物にとっての食料も豊富にあったことが想定されます。

このような”外部環境”においては、”史上最大級の肉食恐竜”とまで言われるティラノサウルスの、
「大きな体」「強靭な肉体」(内部環境)は生存競争を勝ち抜く上で最も適していたと言えます。

しかし、隕石の衝突により、その”外部環境”は一変し、生物全体の70%が絶滅したとも言われています。
そのような”外部環境”には、ティラノサウルスの「大きな体」「強靭な肉体」(内部環境)は、適合せず、むしろ足枷となり衰退し絶滅していったと考えられます。

一方、”哺乳類”にとっては、
隕石落下前までは”弱み”とも捉えられた”小さい身体”(内部環境)が、落下後の”外部環境”では、逆に適しており”強み”になった、と考えることができます。

このように、組織体や生命体の繁栄(パフォーマンス)は、
”内部環境”のみが一方的に規定するものではなく、”外部環境”との関係性(縁起)によって規定されるのです。

なので、”外部環境”の変化に合わせて、または”先を見越して”、”内部環境”を変化させ続ける事が、サスティナビリティ(持続可能性)という観点からもより重要と言えます。

生物・生命の繁栄と衰退の歴史からも明らかな通り、
企業組織においても、”外部環境”の変化に対応して、”内部環境”の自己変革を起こしていく事は変わらず重要です。

例えば、倒産したフィルムメーカーの”コダック”と、業態転換を見事に遂げた”富士フィルム”の例など、”外部環境”の変化に対応し”内部環境”に変化を起こせたか否かが成否を分けた例として有名なのではないでしょうか。

では、令和を迎えた今、
世の中はどのような”外部環境”になっているのでしょうか?
そして、その”外部環境”の変化に対して、企業組織はどのように”内部環境”を変化(発達)させて来ているのでしょうか?あるいは、変化させられていないのでしょうか?

次回以降で、現在の”外部環境”について、そして、その変化に企業組織がどのように組織を進化させてきたのか、について概観していきたいと思います。

文責・合同会社Coaching4U 代表・渡邊佑

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