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『アイ・ガット・ザ・ブルース〜バディ・ガイ自伝』、、、どこいった。

ジミ・ヘンドリクス、ジェフ・ベック、エリック・クラプトンなどなど、そうそうたるロックスター、ギタリストから敬愛されるブルースマンの、インタビューを書き起こした自伝です。

読んだのはたぶん20年以上前。ふと最近思い出して家の中を探しているんだけど、翻訳版がどうにも行方不明で出てこない。コレクションとして買ったまともに読めもしない英語版しか手元にないけど、記憶を頼りに紹介してしまおう。

生い立ちから、ギターとの出会い、先輩ブルースマン達の刺激、ルイジアナからブルースの本場シカゴに出て、ちょっと注目されたものの、長い長い長い不遇の時代。80年代後半になって、ロックスターたちがリスペクトするレジェンドのひとりとして日の当たる存在となった。

ざっとこんなストーリーだったと思う。

バディ・ガイは、マディ・ウォーターズや3大キング(BB、アルバート、フレディ )、ハウリン・ウルフあたりからみると若く、ロックのレジェンド達(クラプトンら)より少し上。いわばロック・ブルース界の中間管理職?なんだけど、先輩に対するリスペクト、後輩に対する愛情に溢れているのが読んでいてわかる。

それらミュージシャンとのエピソードがたっぷり載っていて、界隈のファンにはたまらない。

例えば、ジミ・ヘンドリクスのステージパフォーマンスは、バディ・ガイが以前からやっていた曲芸的な弾き方をかなり真似ていたそう。背中や頭の上で弾いたり、歯で弾いたり。真似て売れたことを恐縮するジミに、そそのままやんなよというようなことを言ったそうな。

もともと、他人に合わせてバックで演奏するのが得意だという。自分が先輩の真似をして、先輩のようになりたくてここまできたこと、その自分を見て後輩が売れていくことを嬉しく感じているようで、ホントにいろんな人に感謝しているそうだ。

なんかねぇ、下世話で豪快なブルースマンのイメージとはちょっと違ってて、いい人。

英語版を確認したら、前書きがエリック・クラプトンだった。上の写真は英語版の表紙で、日本版の表紙は確かこっち。

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BBキングっぽく撮ってみたのかな。

いろんなミュージシャンとの写真が載っていて、それを見るのも楽しい。


う〜ん、日本版、どこにしまったんだろう。