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QLS(クアドリラテラルスペース)の腋窩神経に対しての刺鍼

こんにちは!陣内(@jin_anzu)です。

今回はQLS(クアドリラテラルスペース)の腋窩神経に対しての刺鍼法の紹介になります。

まず刺鍼についての動画はこちらになります。



腋窩神経に対しての刺鍼法についても動画より細かく静止画でご説明していきます。

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QLSは臨床上問題になっている事も多い部分です。

腋窩神経に対してもしっかり刺鍼が出来ると臨床上では効果的な事も多いです。

解剖学的に理解が出来て刺鍼が出来ると安全で再現性も高くなります。

今回の記事でわかるのは
✓クアドリラテラルスペースの機能解剖
✓腋窩神経の位置のみつけかたのコツ
✓クアドリラテラルスペース、傍腋窩神経の刺鍼のコツ

になります。

是非最後までご覧になってください。

クアドリラテラルスペースの解剖

まずクアドリラテラルスペースを確認していきましょう。私が鍼灸の養成学校の時代には習うことがなかったと記憶しています。(習ったとしたら申し訳ありません・・・)

クアドリラテラルスペースとは上腕骨、上腕三頭筋長頭、大円筋、小円筋で囲まれた区域です。
後方四角腔や四辺形間隙ともいわれます。
また上腕三頭筋長頭でわけられる間隙を内側と外側をわけて外側腋窩隙ともいわれることもあります。

同じことを言っているのに呼び方が変わるとちょっとごちゃごちゃになりますよね。

ですので同じ事だと頭を整理をしておくとしましょう。

臨床上このクアドリラテラルスペースが重要になるのこの中に通過している腋窩神経と後上腕回旋動脈の絞扼が重要になります。

腋窩神経と後上腕回旋動脈

まず腋窩神経と後上腕回旋動静脈についておさらいしていきましょう♪

腋窩神経は主にC5、C6由来で起こり、小円筋と三角筋を支配します。

また、上腕外側の感覚を支配する、上外側上腕皮神経を分岐します。

大体この辺りぐらいがテキストにのっている情報だと思います。
ここを少し深堀をしていきましょう。

腋窩神経


腋窩神経は,腕神経叢の後神経束から出て,後上腕回旋動脈とともに大円筋と小円筋の間(外側腋窩裂)を通って上腕骨後方に至り前技と後技に分かれ,三角筋内側を前技は三角筋に技を出しながら前方に至り,後技は小円筋に筋枝を出した後,上外側上腕皮神経となり三角筋後縁を回って皮下に出て,上腕外側の皮膚に分布する。

https://www.jstage.jst.go.jp/article/katakansetsu1977/20/1/20_27/_pdf


さらに最近では肩峰下滑液包の一部や肩関節包下方に分布することもいわれています。

ということは腋窩神経は上腕外側の皮膚を支配するので挙上時に下方の関節包が伸張ストレスを受けることで、上腕外側に痛みを訴えることが容易に考えられます。

また挙上時に小円筋などのスパズムによってクアドリラテラルスペースが狭小し腋窩神経が圧迫されることも痛みの原因としても考えられます。

上の図のような感じですよね。

実際肩関節を挙上をした時にいわゆる『肩関節』に痛みがあるケースと上腕にまで痛みが波及してしまっているケースがあると思います。

その場合、腋窩神経由来の痛みを考えなければいけません。

鑑別法としてクアドリラテラルスペースの圧痛肩関節の水平屈曲HFT(仰臥位で肩甲骨を固定し水平屈曲の強制)などがあります。


クアドリラテラルスペースで絞扼され問題があると腋窩神経由来の疼痛が起こる事はわかりました。
では後上腕回旋動静脈はどのような問題を起こすのでしょうか!?

肩関節の臨床で多い問題の一つに『夜間痛』があると思います。
後上腕回旋動静脈はこの夜間痛に関係してきます。


夜間痛の原因としては現在確定はされていませんが大きく二つの事が言われています。

肩峰下圧の上昇と上腕骨頭の内圧の上昇が問題だと言われます。

クアドリラテラルスペースが関与しているのは後者の上腕骨頭の内圧の上昇です。

骨内圧の上昇とはどのようなことでしょうか!?

ここを少し紐解きます。

上腕骨頭で説明します。


骨内の血流は表面に走る動静脈と骨表面に多数存在する栄養孔を介して交換していましたよね!?

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