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深殿筋症候群に対しての鍼治療の考察(後編)

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こんにちは!陣内(@jin_anzu)です。

いつもご覧くださりありがとうございます。

さて今回は「深殿筋症候群に対しての鍼治療の考察(後編)」についてご紹介していきたいと思います。

前回の記事で梨状筋症候群から深殿筋症候群へ名前が変遷していった解剖学的な狭窄する理由などをご紹介をしていきました。

今回はその深殿筋症候群へのアプローチ法について考えていきたいと思います。


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今回は論文やエビテンスに沿っていない部分もあります。
経験的に私自身の意見も多分に含まれるため「思います」、「考えられます」という表現が多くなります。

全てを鵜呑みにしないでご自分でもう一度考えていく事が重要になると思います。

それでは内容にはいっていきましょう♪

前回のおさらい


前回は解剖学的な範囲を確認をしていきました。
ご紹介したように梨状筋症候群のように疾病名に「梨状筋」という名前がついてしまうと名前に施術のアプローチ法が引っ張られてしまいなかなか効果が出ないという事もあります。

深殿筋症候群という概念になると立体的な範囲での病態把握が必要となりアプローチ法は大きく変わっていくと思います。

ざっくりの範囲は上のような範囲になりますが
内側:仙結節靭帯
外側:大腿骨粗線外側唇、殿筋粗面
上側:大坐骨切痕の下縁
下側:坐骨結節に付着するハムストリングスの近位端
前方:寛骨臼、関節包、大腿骨近位部
後方:大殿筋

この範囲で絞扼が起きている事が考えられます。ではどのような原因で絞扼が起こるのか考えていきましょう。

坐骨神経痛症状を出す絞扼原因

絞扼を起こす原因としてまず梨状筋と坐骨神経の関係性を確認していきましょう。

https://www-ncbi-nlm-nih-gov.translate.goog/pmc/articles/PMC5193530/?_x_tr_sl=en&_x_tr_tl=ja&_x_tr_hl=ja&_x_tr_pto=sc

梨状筋と坐骨神経の走行の位置関係は複数のパターンが報告されています。
上のスライドであるようにAのパターンが一番多いとされています。

つまり深殿筋症候群の中には梨状筋と坐骨神経の関係が深いものが多い事が考えられます。
ですので現状深殿筋症候群を考えられる症状を訴える方に梨状筋を狙ったアプローチをして効果があるという事はこのような事が関係していると考えられます。

しかし前回書いたように梨状筋のアプローチをしただけで症状が改善しない事もあると思います。

つまり他にも圧迫する要因があると考えられます。

線維性バンド


https://www-ncbi-nlm-nih-gov.translate.goog/pmc/articles/PMC5193530/?_x_tr_sl=en&_x_tr_tl=ja&_x_tr_hl=ja&_x_tr_pto=sc

線維性バンドは他にも線維性血管バンドとも呼ばれ坐骨神経の動きなどを制御しているといわれているものです。

線維性バンドは構造的な観点から

  • 肉眼で血管が識別できる線維性血管バンド

  • 肉眼で識別が出来る血管がない線維性血管バンド

  • 周囲に線維組織がない血管組織で純粋に出来ている血管バンド

また位置に基づいて

  • 大坐骨切痕付近の近位バンド

  • 梨状筋と双子筋-内閉鎖筋複合体レベルにある中間バンド

  • 大腿方形筋とハムストリングの近位付着部にある遠位バンド

に分類する事が出来ます。

坐骨神経は股関節や膝関節の運動に伴い伸長や圧迫に対して動くことでスムーズに対応することが出来るのですが線維性バンドがある事により坐骨神経は固定や圧縮されるため動きが制限されます。

このため坐骨神経の動きが制限され圧迫や伸張ストレスが起こり殿部痛や痺れなどの症状が起こると考えられます。

この線維性バンドが問題で坐骨神経痛様症状が出ている場合器質的に線維性バンドが存在してこれを鍼灸で取り除く事は不可能なので難渋する事が多い印象です。

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