解熱鎮痛剤を飲むな!

Q&A アスリートの長引く風邪症状


まさに典型的な方からご質問をいただきましたので、ご紹介します。

Q 風邪ひいてロキソニン飲んで長引いて人にうつして...
今回のコロナウイルスに関する投稿も興味深く読ませて頂いています。
今日さっそくドラッグストアに行って、ビタミンDのサプリメント買って来ました!
実は2週間ほど前に、喉が痛くなって熱の出ない風邪をひいたと思っています。
これがなかなか厄介で、喉の痛みは直ぐに治まったものの、身体中の痛みに襲われて、特に首筋の筋肉が痛くて、体調がすぐれない日々が2週間ほど続いて、やっと通常に戻りつつあります。
ただまだ気分爽快といった感じにはなっていません。
他の選手にも1週間前くらいにうつって、その選手が私とまったく同じ症状に悩まされています。
少しでも早く治して通常のトレーニングに戻りたいのです。
何か良いアドバイスはありませんでしょうか?


(何かクスリはのみましたか?)

まだ症状が残っているときに、仕事に差し支えるといけないので、ロキソニンを飲みました。
そしたら気分は爽快だし、痛みも無いしで、ビックリするほど楽になりました。
しかしロキソニンの効果が切れたら元の症状に戻ってしまいました。

A それじゃ〜っ!!m9⊃゜∀゜)!!

私の地域でも昨年末からそういう患者が多く、私はその多くが新型コロナウイルスによるWARSだろうと思っています。(検査できないので確認できませんけど)
解熱鎮痛剤を飲んで長引き、周りの人にうつす、まさに典型例です。
免疫力が低い人、高齢者、喫煙者などはそこから肺炎に移行するのです。
死んでる人もいますよ。
WARSではありませんが、数年前、50代会社社長が風邪ひいて解熱剤を飲んで入浴後、心肺停止で搬送されました。
そういう人が少しでも減るように、私は毎日書いているのです。
早く治すには、
とにかく、まず解熱鎮痛剤を飲まないことです。
解熱鎮痛剤はローンです。一時的に楽になった気がしても、大幅に長くかかり、利子はかなり高くつきます。
一括で払いましょう。
解熱剤で免疫が低下すると、排出ウイルスが増えて長引くことで人にうつすリスクも増えます。
(様々な報道でもわかるように、
 『解熱鎮痛剤はスーパースプレッダー製造薬』
 です。)
近所のドラッグストアでビタミンDサプリを購入されたとのことですが、1粒何IU(もしくはマイクログラム)でしょうか?
日本のドラッグストアで売っているものは、多くは1000IU(25マイクログラム)前後です。
私がオススメしているのは、特にすでに病を得ている人は1日5000IU以上です。
まあ5〜10粒飲んでもいいんですけど(ビタミンAを含む肝油などは連日多量はダメ)、すぐなくなりますから、次はネットで1粒5000IU以上のサプリメントを買うことをおすすめします。(その方が安いですし。)
アスリートの免疫力低下の原因になりやすい最大の原因は、脂質の不足です。
トレーニングによる消費と、間違ったカロリー仮説を信じた脂質の少ない食事が原因です。
ビタミンDもストレスに耐えるステロイドホルモンもコレステロールからつくられます。
トップアスリートは、コレステロールが高い人が多い(総コレステロール260以上、高い方がいい)ですが、同じ人がオーバーワークや燃え尽きの時は160まで低下していることもあります。
風邪をひきやすいのもそんな時です。
カロリー仮説は間違いであり、カロリーの高い脂質を食べることは肥満にはつながりません。
肥満の原因は糖質です。
痩せすぎ(体脂肪率の低下)も免疫力を低めます。
バターや卵など、脂質を含む食品を多めに食べるのがよいでしょう。
食欲がなければ、味噌汁に溶かすとよいでしょう。
補給食などで糖質の摂りすぎと酸化によってAGEs(最終糖化産物)が貯まっていることもあるかもしれません。
私はウイルス性の発熱は、実はAGEsや癌細胞を処理するという身体の目的があって起こっているのではないかと考えています。(「感冒=ドント焼き」仮説)
1 解熱鎮痛剤で不完全燃焼させないこと、
2 塩うがい・鼻うがいで免疫の要所であるのどをきれいにしておくこと。(のどが汚いと、間違えた免疫が自分の細胞を攻撃したりします)
3 そして水分塩分(味噌汁)、ビタミンCなど抗酸化物質もしっかり摂ること。(ビタミンDに加えて。アスリートは汗で鉄や亜鉛などのミネラルを失っていることも多いです)
しっかり熱を出してしまうこと。
以上が、早く治る秘訣です。
あと鼻呼吸を意識しましょう、口呼吸のアスリート多いので。
焦る気持ちはわかりますが、今はしっかり栄養補給して休みましょう。
ちょっとショックな内容だったかもしれませんが、治って免疫をつけてしまえばもう怖くないので、早く済んで良かったと思いましょう。

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