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『新型コロナウイルス感染症』対策として今できること 〜まだ感染していない人の行動が大切〜


 武漢を中心とをした新型コロナウイルス感染症、多くの人が不安に感じていると思います。
 ただ不安がるだけでなく、今できることは何か?を考えてみましょう。
報道や行政の対応のほとんどは、ウイルス自体、あるいは感染者、そして感染リスクのある人に焦点が当たっています。
 発症した人の診断と治療が必要なことは当然ですが、そうした情報は、自分や自分の家族を守るためには、あまり役立ちません。
 ウイルスの全容はまだ分からず、治療薬もワクチンもないわけですが、かと言って、自分や家族を守るためにできることが何もないかというと、そうではありません。
 現在、新型コロナウイルスは約6000人が感染し、130人余りが亡くなったということですが、逆に考えれば、単純計算で約5870人、97.8%以上の人は少なくとも今の所、発症しても亡くなっていない、ということです。
さらに言えば、武漢の人口1108万人のうち、1107万4000人、99.94%以上の人は、発症すらしていないのです。
 もちろん、これからどのくらい被害が拡大するかは予断を許しませんが、それでもやはり、亡くなる人と、治る人、そして、発症もしない人がいるでしょう。
その違いはなんでしょう?
ウイルスへの曝露はもちろんありますが、より重要なのは、本人の免疫力です。
免疫力には様々な要因がありますが、最も重要で、今すぐに改善できることは、栄養、つまり食事です。
 例えば、
 ビタミンDの血中濃度が高い子どもが重症の呼吸器感染症(主に肺炎)にかかるリスクは、ビタミンDが低い子どもの0.09、つまり1割以下であると報告されています。(参考1)

 これは重症呼吸器感染症全体についてですから、新型コロナウイルスによる肺炎にも当てはまるはずです。
 ワクチンと違って、ビタミンDにより向上する免疫力はウイルスの種類によりません。
 ビタミンDを補給しておくことで、新型コロナウイルスも含め、インフルエンザその他の感染症も発症するリスクが減り、かかったとしても、軽症で済む可能性が高くなるのです。
 ビタミンDは皮膚に紫外線を浴びることで、コレステロールから作られます。
冬は日光が弱まるので、ビタミンDが欠乏することが、インフルエンザやノロウイルス、麻疹などの感染症が冬に流行しやすく夏には消える最大の理由です。
ビタミンDは口から食べることもできます。
 食べ物では魚やキノコに多いのですが、残念ながら、ビタミンDの血中濃度を大きく上げるほどは含まれていません。
 したがって、冬の日本でビタミンD血中濃度を短期間で上げる方法は、事実上、サプリメントに限られます。
 ビタミンDのサプリメントを摂取することにより、子どもの呼吸器感染症を有意に減らせることも報告されています。(参考2)
 とりあえず、大人は1日5000~1万IU(IUは国際単位、40IU=1マイクログラム)、子どもは1日体重10kgあたり1000IUを摂るのがオススメです。
 子どもが飲みにくいなら、味噌汁に溶かすことをお勧めします。サプリメントはオリーブオイルなどでコーティングされており、よく溶けます。
なぜ味噌汁かというと、味噌に含まれる善玉菌がビタミンDの吸収を助けてくれるからです。
 もちろん、栄養はビタミンDだけあればいいわけではありません。
ビタミンDはあくまで、免疫を高める細胞の活動を促すだけであり、実際の細胞や免疫物質は、タンパク質や脂質でできています。それらが不足した飢餓状態ではビタミンDがあっても免疫細胞や免疫物質を増やせません。
他のビタミン・ミネラルも必要です。

タンパク質(魚、魚介、卵、肉、大豆など)、
野菜(特にネギ、ショウガ)
果物(特にみかん、レモンなど)
脂質(卵、バター、オメガ3系、オメガ9系オリーブオイルなど)
発酵食品(味噌、ぬか漬けなど)
を積極的に食べることをお勧めします。
 逆に、砂糖や小麦粉などの精白糖質やアルコールはビタミン・ミネラルを奪い、免疫力を下げてしまいます。
 牛乳・乳製品のカゼイン、小麦粉のグルテンも、人によっては鼻づまりの原因になります。
 口呼吸は呼吸器感染症の大きな原因ですので、鼻呼吸が苦しい人はそれらを控えましょう。
 ウイルスはどうすることもできませんが、自分の栄養を改善し、免疫力を高めることはできるのです。
 一日に吸収できる栄養素は限られ、発症してからでは遅過ぎます。
 感染拡大を防ぐには、感染した人や発症した人よりも、まだ発症していない人の行動が大切なのです。
 前もって自分に不足している栄養を補うことによって、少なくとも自分や家族はより高い確率で守れるでしょう。
多くの人がそうすることにより、被害を最小化できると考えます。

(Facebookいしい じんぺい1月29日より)

参考1 Association of subclinical vitamin D deficiency with severe acute lower respiratory infection in Indian children under 5 y.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/15042122

参考2 Vitamin D supplementation to prevent acute respiratory tract infections: systematic review and meta-analysis of individual participant data
https://www.bmj.com/content/356/bmj.i6583

追記1)厚労省基準は、1日400IU、上限が1日4000IUとなっていますが、これはビタミンDが骨とカルシウム吸収に関与し、くる病を防ぐため、としかわかっていなかった基準のままであり、現在では大人で1日4000IU(100マイクログラム)以上が必要だと言われています。
古い医師の多くは、脂溶性ビタミンは過剰症の危険があると言いますが、根拠がありません。
1日5万IUを6週間摂っても過剰症にはならないことが確認されています、(参考3Epidemic influenza and vitamin D
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC2870528/)

追記2)普段、子どもにはカワイ肝油ドロップをお勧めしていて、それでも十分に効果を実感してもらえるのですが、肝油ドロップ1日量に含まれるビタミンDは400IUに過ぎず(厚労省基準に従ったのでしょう)、欠乏している子どものビタミンD血中濃度を上げるには不十分と言わざるを得ません。肝油はそれ以上摂るとビタミンAが過剰になります。

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配達日も確認してください。海外からは時間がかかることが多いので、まずはIUが少なくても早く飲み始めた方がいいです。

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